四川省広漢向陽鎮の趙顕常さん 当局に厳しく監視される
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 【明慧日本2024年4月6日】四川省広漢市向陽鎮に住む法輪功学習者・趙顕常さんは、もともと広漢市のある中学校で教師をしていた。しかし、中国共産党による法輪功への迫害の中で、2000年から2002年、そして2004年から2007年にかけて、2度も不当に強制収容所に送られ、合計で5年間も収容された。近年、趙さんは職場復帰や退職保障の問題を求めたため、地元の共産党員らに長期にわたって迫害されている。

 趙さんの80歳代の母親も長い間、強い恐れと不安にさらされ、しばしば「こんな日々がいつ終わるのか」と尋ねている。

 趙さんは、元の職場に違法に解雇され、不安定なアルバイトや小学生の家庭教師をすることで生計を立てており、80歳代の母親の介護もしなければならないでいる。ここ数年、学校が延長補習サービスを提供し始めたため、趙さんは生徒を募集しにくくなり、家庭教師の仕事を辞めざるを得なかった。

 2年前、趙さんはスーパーマーケットで働き始めた。しかし、スーパーマーケットで働いている間、趙さんを監視する共産党幹部は、しばしば妨害や脅迫をしに来ては、法輪功学習者の身分を同僚に暗示した。これにより、趙さんは非常なストレスを感じ、最終的には辞職せざるを得なかった。

 2022年、趙さんは教育局の関係者に仕事の問題を解決するよう要求したが、驚くべきことに、教育局の関係者により向陽鎮派出所に通報され、教育局長に送った手紙も、向陽鎮派出所に転送された。ほかにも広興鎮郵便局を通して手紙を投函したが、その手紙も郵便局によって広興鎮の派出所に転送された。

 同年6月20日、向陽鎮派出所は趙さんを呼び出し、不当な尋問を行い、『治安管理処罰法』に違反したと記録された。サインを拒否された警察は、サインを拒否したことを記録し、その後、趙さんを帰宅させた。それ以来、趙さんは地元の様々な人々によって長期間監視され、尾行されることになった。

 生活のため、趙さんは小さなビジネスを行っていた。しかし、ビジネスで移動するたびに監視され、警察は趙さんが通る場所に大きな監視カメラを設置した。また、ある喫茶店には毎日、趙さんを監視する人がおり、趙さんが外出すると監視者がすぐに警察に報告した。趙さんがビジネスを行う地域に到着すると、その地域の職員は、すぐに監視をし始めた。趙さんが誰と話しているのか、誰と接触しているのか、趙さんの車の中に何を載せているのかも調べた。

 今年3月のある日、趙さんは車椅子で母親を連れて市場に行った。街中で知人に出会い、知人は久しぶりに趙さんの母親に会ったので、長い間話をした。その結果、尾行者は彼女たちが何を話しているのか聞こうと近寄ってきた。趙さんは、この絶え間ない監視や尾行に非常に抑圧されており、善意で村の役人や派出所の警察に善行を勧める手紙を書いた。

 ある日の午後、趙さんは学生の宿題を指導しようと始めた時、向陽鎮派出所の所長が副所長1人と警官1人を率いて、趙さんの家に押し入り、家宅捜索を行った。所長はまず庭の門の対聯をはがし、次に趙さんと母親の寝室を捜索した。母親はベッドで本を読んでいたが、警官らに本や周囲のプレーヤーなどを没収され、趙さんのコンピューターや机の上の大法の本など、さらにいくつかの手書きの本を押収された。2階の姉の部屋のドアの対聯もはがされた。警官らは趙さんに「2年間拘留するぞ」と脅した。警官ら3人が去る際、所長は「共産党がこんなに良いのに、あなたたちはなぜ、共産党に反対するのか」と言い放った。

 翌日の午前11時過ぎ、副所長が政法委のメンバーと警察の男女2人を連れて、また趙さんの家にやってきた。趙さんは彼らを静かに受け入れ、真剣に意見交換し、彼らの助けを得て仕事の問題を解決したかったが、これらの人々は聞く気がまったくなかった。彼らが去る際、政法委のメンバーは彼女がある人に手紙を書いたこと、拘留されると脅かした。

 現在、地元の警察や中国共産党員は、趙さんの監視と尾行をし続けている。趙さんが外出して街に出るか、または小学校に生徒を迎えに行くと、警察車両や黒い車が監視し、尾行しており、喫茶店には依然として監視者が座っている。長期間の高圧的な恐怖と迫害は、趙さんの精神に大きな圧力をかけ、保護者たちも子供を補習に預けなくなった。趙さんは再び仕事の機会を失った。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/29/474684.html)
 
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