遼寧省 80歳の童淑栄さんに懲役1年6ヶ月の不当判決
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 【明慧日本2024年4月9日】遼寧省大連市在住の法輪功学習者・童淑栄さん(80歳女性)は、法輪功への信念を堅持したとして、1月2日に甘井子区(かんせいしく)裁判所に懲役1年6カ月の不当判決と1万元(約20万円)の罰金を言い渡された。現在は女子刑務所に拘禁されている。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 事件の経緯

 2021年10月17日、童さんが法輪功迫害の事実について数人の中学生に伝えると、生徒らは警察に通報した。営城子派出所の警官らは、童さんに自宅で数回嫌がらせをした後、童さんに6カ月の居住監視(自宅監禁の一種)を言い渡した。

 2022年5月、営城子派出所の警官らが童さんの自宅を訪れ、童さんに2回目の居住監視6カ月を言い渡した。そして童さんの案件を甘井子検察庁に送付した。

 同年10月17日、検察庁は童さんに3回目の6カ月の居住監視を言い渡した。その後、検察庁は童さんの訴状を甘井子裁判所に提出した。

 2023年5月15日、営城子派出所の警官2人が童さんの自宅を訪れ、童さんを甘井子裁判所まで車で連行した後、童さんを地元の病院に移送して検査を行わせた。高血圧であることが判明したが、裁判官の命令により警察は童さんを地元の拘置所に連行した。しかし拘置所は高血圧を理由に入所を拒否し、警官は午後9時に童さんを自宅まで車で送った。

 自宅に戻った童さんは、起訴状には捏造された容疑が含まれていると指摘し、検察と裁判所に書簡を送り、反論した。そして訴訟の却下を求めるとともに、関連政府機関にも書簡を送り、自分のために正義を守るよう求めた。しかし、返事はなかった。

 2023年8月9日、童さんは甘井子裁判所で裁判にかけられた。検察官が捏造した証拠を提出した際、童さんも弁護人(弁護士資格なし)も反論が許されなかった。裁判長は幾度となく弁護を邪魔し、法廷から追い出すと脅した。

 童さんと弁護人は、裁判官の法的手続き違反に抗議した。 裁判官は休廷して退席した。その後、数名の武装警官が童さんと弁護人に対し、内容を読ませずに書類に署名するよう命じた。童さんは、拒否した。

 裁判官は2023年9月8日、童さんに1年間の保釈を与えた。

 2023年10月17日、甘井子裁判所の執行警官2名(うち1名は呉姓)と営城子派出所の警察官3名が童さんの自宅を訪れ、童さんに懲役1年6カ月と1万元の罰金を告げた。その後、検査のために童さんを病院に連れて行った。検査後、すぐに大連市拘置所(姚家拘置所)に連行された。そして童さんは2024年1月2日に遼寧省女子刑務所の12監区に拘禁された(第12監区は、法輪功学習者に対する残酷な拷問で知られる)。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/2/8/472566.html)
 
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