【明慧日本2024年4月9日】(明慧オーストラリア記者)オーストラリアの主要州都の法輪功学習者(以下、学習者)は3月25日から28日までの4日間、首都キャンベラで集会を開催し、署名を集め、国会議員および一部の団体、組織を訪問した。
また、学習者はオーストラリア政府に対し、中国共産党(以下、中共)による25年間にわたる法輪功への迫害を停止させ、中国で法輪功を修煉したために無実の罪で迫害を受けたオーストラリア在住者の家族の救出を支援するよう呼びかけた。
活動期間中、学習者は国会前および市内の大通りで集団煉功を行い、横断幕を掲げた。また、通りかかった車はクラクションを鳴らして支持を示した。
同時に、学習者は市中心部の各交差点や、大型ショッピングモールで署名も集めた。3月28日までに、3,300人を超える市民が迫害の停止を求める嘆願書に署名した。
3月27日、キャンベラで開かれた集会の様子 |
3月25日から28日にかけて、キャンベラ市中心部の大通りで横断幕を掲げる学習者 |
キャンベラ市中心部の大通りで真相を伝える学習者、人々は次々と支持表明の署名をした |
オーストラリア法輪大法佛学会会長のルーシー・趙博士は、1999年7月から現在までの25年間で、数え切れないほどの学習者が迫害され、数百万人の学習者が家を追われ、家族がバラバラになり、この迫害は今も続いており、中国で起きた最大の人権迫害に違いないと述べた。
3月27日の集会でスピーチを行うルーシー・趙博士 |
「中共による法輪功への迫害は、中国の伝統的な価値観と理念に対する迫害であり、中国国民に対する迫害でもあります。『真・善・忍』は普遍的な価値観であるため、法輪功への迫害を停止させることは、学習者を助けることだけでなく、中国の未来を助けることにもなります」
趙博士はオーストラリア政府に対して、欧州連合を見習うよう呼びかけた。「欧州連合は1月に動議を可決しました。オーストラリア政府も欧州連合を見習い、迫害に反対する動議を可決し、それをもって、オーストラリア政府と国民は人権、信仰の自由、普遍的価値観への支持を表明することができるのです」
「一方、豪中両国の長期的な貿易発展の観点から、オーストラリア政府が人権を支持し、迫害を阻止することは、対等な基盤を求めることでもあります。なぜなら、貿易はそもそも、共通の価値と相互尊重に基づくべきだからです」
当日の集会では、多くのオーストラリアの学習者が発言し、彼らの家族が修煉を続けたために無実の迫害を受けた経験を伝えた。
集会で発言した学習者 |
中共に迫害されている70代の母親、2年来生死が危ぶまれている
シドニーの学習者である陳さんの話によると、彼女の中国広西チワン族自治区北海市に住んでいる76歳の母親・譚澤禎さんは、1996年に法輪功を修煉してまもなく、病弱な体が急速に回復した。しかし、中共の迫害以来、彼女は5回も不当に拘留され、20数回の家宅捜索を受け、2回にわたって計3年9カ月の不当な強制労働を強いられた。また、彼女は地元の公安局や「610」によって、何度も強制的にさまざまな洗脳班に送られ、想像を絶する残酷な拷問を受けてきた。
2020年12月19日、母親は広西チワン族自治区北海市の道端で、通行人に大法が迫害されている実態を話したため、見知らぬ人に通報された。その日の午後、彼女は家宅捜索されて、多くの所持品が公安によって持ち去られた。
「しかし、国内の身内は何の拘束関係の文面も受け取っていません。家族も友人も、誰も母の居場所や拘束されている場所を知りません。現在に至るまで、私と家族は母との連絡が途絶えています。母の生死は現在不明です。父は80歳で身寄りがありません。父は毎日ドアを見つめながら、母の安否を心配しています」と陳さんは話した。
エンジニアの姉が中共に不当に連行され、夫は不当な8年の懲役を受けた
シドニーの学習者である劉さんは集会で、家族が過去25年間に受けた迫害について語った。
習近平国家主席が2023年の中央アジアサミットに出席するため陝西省西安市を訪問する前夜、劉さんの姉の劉春霞さんは5月6日、出勤途中に警察に連行され、昨年12月に中共当局によって不当な裁判が開かれた後、現在も陝西省西安市連湖区で拘束されている。
劉さんは、「姉は元々国有企業のエンジニアで、法輪功を修煉しているため、2000年と2017年にそれぞれ5年と4年の不当な禁固刑を言い渡され、人生の最良の年月のほとんどすべてを刑務所で過ごしました」と述べた。
劉さんと息子が中国を脱出したとき、彼女の夫で同じく学習者である賈瞱さんは、まだ不当な8年懲役の服役中だった。彼女の息子はすでに20年以上父親と一緒に暮らしておらず、今も家族の再会を果たしていない。
夫が中共にパスポートの発給を拒否され、家族は20年間離れ離れ
シドニーの学習者である庄さんは集会で、夫の黎涛さんの救出をオーストラリア政府とペニー・ウォン外相に懇願した。「中共は、夫が法輪功の信仰を堅持しているため、パスポートの発給を拒否し続けています。娘は父親から強制的に引き離された時、まだ小学3年生の子供でしたが、今は大学1年生です」
彼女は、夫が中共警察に血液検査のために強制的に派出所に連行されたことがあると言い、「夫が臓器提供者のデータベースに収集され、いつか消息不明になるのではないかと心配しています」と話した。
外相が、「オーストラリア人はすべての母親が家族と再会できることを望んでいる」という理念を持って、積極的に中国系オーストラリア人記者を救出し、オーストラリアに帰国させたとき、彼女は「私の心には希望が灯りました......もしかしたら、それほど長く待たずに、娘も父親と再会できるかもしれないと思いました」と述べた。
祖国を追われた両親、11年間タイに留まる
メルボルンの学習者である楊さんの父・楊乃明さんと母・劉敏さんは、法輪功を修煉してから健康になり、家庭も和睦になった。しかし、2000年から2004年の間に、母親の劉さんは中国で、1年間の強制労働と1年間の洗脳班での拘束を含めて、4回も不当な拘禁を受けた。警官による頻繁な嫌がらせのため、2013年に中国を脱出したご両親はタイで難民申請を行い、現在に至り11年間もタイに留まった。
楊さんはこう話した。「私の両親は、法輪功を修煉しているがために家族との別離を余儀なくされた数多くの学習者の中の氷山の一角にすぎません。今日、私はオーストラリアの政治家に助けを求め、中共による法輪功への25年にわたる迫害を終わらせるよう訴えるためにここに立っています」
中共から7年の不当な判決を言い渡された兄嫁
1998年に法輪大法の修煉を始めたメルボルンの学習者である趙さんは、2023年にオーストラリアに来た。母国ではその信仰ゆえに、彼は何度も連行されて、強制労働を強いられ、洗脳班に拘留されるなどの迫害を受けていた。
オーストラリアに来てから、彼は自由に信仰を実践できるようになった。「しかし、中国ではまだ迫害が続いています。私の兄嫁の李霞は、職場では優秀な働き者で、家では十年一日のように病気で寝たきりの私の母の世話をしています。法輪功を修煉しているため、彼女は何度も当局に逮捕され、判決を宣告されるなどの迫害を受けています」
2023年7月、李さんは押し入った警官に連行され、家宅捜索を受けた上、でっち上げの罪で懲役7年の判決を受けた。趙さんは「オーストラリア政府に対し、優しい女性である李霞さんを救出し、彼女が無事に帰宅できるよう助けて頂きたく、呼びかけに来ました」と話した。
優秀な外国語教師、タイに7年間留まる
シドニーの学習者である梁さんの妹の唐乙文さんはかつて、広州市の優秀な外国語教師だった。1997年から法輪功を修煉した後、長年彼女を苦しめていた目の病気、頭痛、頸椎の痛みはすべて治った。
中共が法輪功を迫害してからの2000年8月、唐乙文さんは自宅で連行された。彼女はいかなる法的手続きもないまま2年の刑を宣告され、その後はさらに不当な1年懲役を言い渡された。
梁雁さんは、「刑務所の中で、彼女はほぼすべての拷問を経験しました」と述べた。
2004年2月、唐さんは再び不当に連行され、洗脳班に連れて行かれたが、20日間のハンガーストライキを経てようやく釈放された。その後の十数年間、彼女は身分証明書もなく、路頭に迷う生活を強いられた。
「2017年11月、彼女はタイへの脱出に成功し、国連から難民認定を受けました。今日、私たちはアルバニージー首相に対し、私たちの家族が迫害から逃れること、そして中共による法輪功への迫害を停止させることへの助力を呼びかけました」と梁さんは話した。