迫害で両足に障害 遼寧省の霍秀芹さんが死亡
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 【明慧日本2024年4月12日】遼寧省阜新市清河門の法輪功学習者・霍秀芹さんは、不当判決で3年の刑に処され、遼寧省女子刑務所での拷問により10年以上もの間、両足が痺れていた。そして2023年2月3日、63歳で亡くなった。

 霍さんは、2008年9月2日に街頭で法輪功への迫害の実態を伝えていた際、警官らによって不当に連行され、留置場に拘束された。後に海州区裁判所によって3年の懲役刑に処され、遼寧省女子刑務所に収監された。女子刑務所に移送された際は高血圧のために収容を拒否されたが、当時の新地留置場長・王忠宏は贈賄により、霍さんを収容した。

 刑務所での霍さんは、殴られ、罵られ、凍えさせられた。トイレも許されなかったことがあった。更には、口座も凍結された。こうした様々な迫害を受けた霍さんの血圧は、2009年7月に250に達し、歩くのに支えが必要な状態だった。しかし刑務所側は霍さんを釈放しなかった。家族が面会しようとしても、法輪功を誹謗する必要があると嫌がらせをした。目撃者によると、2009年の冬、霍さんは迫害に抗議したとして、風の強い場所に運ばれた。凍傷になり、足には大きな水泡ができ、家族との面会も長い間許されなかった。

 2010年、霍さんはこう語っている。「彼らは私を働かせなかったのですが、私を凍えさせました。凍えて心臓が痛くて、窒息しそうになりました……」。凍えた霍さんはトイレも許されず、漏らしてしまうこともよくあった。家族が送金してくれたお金も刑務官に凍結されて使えなかった。2009年の新年は、霍さんはカップラーメンさえ手に入れることができなかった。誰かが同情して霍さんに何か食べ物を与えると、すぐに刑務所側に罵倒され、罰を受けた。

 2010年11月1日の早朝4時、霍さんの腕や脚は動かなくなり、刑務所側は霍さんを沈陽の739病院に搬送した。検査の結果、心臓病と脳梗塞と診断され、血圧は200を超える危険な状態だった。刑務所側は家族に治療費を要求したが、家族にはお金がなく、釈放して自宅で治療するよう求めた。しかし刑務所側は霍さんを釈放せず、双方で11月2日の午後まで対立した。最終的に、刑務所側は家族から500元を支払わせ、ようやく入院させて注射をした。

 この間、刑務所側は4人の警官を派遣して霍さんと家族を監視し、他人を近づけず、家族と霍さんが話すことを禁じた。

 11月3日の午後、刑務所側は特に理由もないままに約10人を派遣して霍さんを刑務所の医務室に連れ戻した。しかし霍さんの容体は改善せず、注射もできなかった。家族は再び刑務所側と交渉に赴いたが、刑務官らは名札を逆につけて名前を隠し、横柄な態度をとり、霍さんとの面会を許さなかった。

 連行された際の霍さんは身長170cm、体重90kgとふくよかで、色白で健康だった。しかし刑務所内での転向(法輪功の修煉を放棄)を拒否したとして迫害に遭い、脳梗塞や心筋梗塞などと診断され、自立した生活を送れなくなった。医師は「命の危険がある」として保釈し、2011年5月に自宅に戻った。

 霍さんは、老いた母親と夫から世話をされて生きていた。月に2300元(約4万8千円)の霍さんの年金で生活費や医薬品代を賄っており、夫は彼女の介護のために仕事に出ることができず、生活は非常に貧しいものだった。

 しかし2022年10月頃、阜新市社会保障局は、霍さんの年金支給を停止した。霍さんは毎日憂鬱で、病状も悪化していた。経済的に困窮し、2023年2月3日に亡くなった。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/3/27/474614.html)
 
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