陝西省漢中市の鄭素珍さんに2年6カ月の判決
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 【明慧日本2024年4月12日】陝西省漢中市漢台区の法輪功学習者・鄭素珍さんは、懲役2年6カ月の判決を言い渡された。鄭さんは80歳近いため、刑務所外での執行になったことが判明した。2023年10月末、鄭さんは漢台区裁判所から判決書を受け取った。

 心優しい高齢の鄭さんは、法輪功を学び続けているとして、25年間ずっと迫害を受けてきて、穏やかな生活はできなかった。法輪功への信念を持ち続けるという理由だけで、常に家宅捜索に直面し、法輪功迫害の真実を話したとして、不当な判決に直面していた。

 2022年5月18日、鄭さんは地元の東大街派出所の警官に家宅捜索された。警官らは法輪功の関連書籍や資料、法輪功の文言が書かれた紙幣、家賃の支払いの2000元を押収した。そして、派出所に連行され、夜まで尋問を受け、その後家に帰ることができた。地元の派出所は「住居監視下にある」という理由で、鄭さんの行動を制限し、派出所の警官やコミュニティの職員から、繰り返し嫌がらせを受けた。

 漢台区検察庁の張慶らは、鄭さんに濡れ衣を着せ続けた。2022年11月30日、裁判所が裁判を開いたとき、鄭さんが自ら書いた答弁書を張旭という裁判官に手渡した。

 鄭さんは答弁書の中で、なぜ、法輪功を修煉するのかについて、法輪功のおかげで命が救われたことや刑法300条の違反に対し、法輪功は正しいもので、いかなる組織形態も持っていないと回答した。また、「法律の実施を破壊した」という告発について、「どの条の法律が破壊したのか、そして、その実施ができなくなったのか」と反問し、その法的根拠を示すよう求めた。鄭さんはさらに、法輪功は中国でも完全に合法であり、憲法で保護されており、憲法第33条、第35条、第36条、第37条、第39条に規定された基本的権利に守られていると説明し、司法機関が刑法第251条を違反したので、刑事責任を問われるべきである。2022年5月18日、公安局の警官は何の証明書も提示せず、我が家の家宅捜索を行ったことは、法を知りながら法に違反した行為だと追及した。

 鄭さんは、司法関係者に公平かつ公正に案件を扱い、自分に対する居住監視を解除し、押収された私物を返すようにと要求した。

 しかし、漢台区裁判所は法律をまったく無視し、鄭さんに刑務所外の執行2年6カ月の判決を言い渡した。

 鄭さんは、幼い頃から体が弱く病弱だったが、家が貧しくて、治療費もなかったため、病気に苦しめられていた。法輪功を学ぶ前、胆嚢炎、坐骨神経痛、白内障、副鼻腔炎、膵炎、慢性リウマチなどの病気を患っていた。幸いにも1999年に法輪功に出会い、学び始めてから10数日間ですべての病気が消え、体が軽くなった。以来、心身ともに健康で、一度も病院に行ったことがなかった。

 1999年7.20、江沢民が法輪功迫害を引き起こした後、鄭さんは迫害された。2003年、鄭さんは漢台区政法委員会の書記、公安局の局長、南鄭県610弁公室の主任らに連行され、家宅捜索された後、1年の労働教養処分を課された。南鄭県留置場に拘禁されていたとき、迫害により心臓病と高血圧症が発症したため、「保釈」された。

 2011年3月、漢台区610弁公室、国内安全保衛部門の警官5、6人は、鄭さんの家に押し入り、家宅捜索をし、法輪功の関連書籍、法輪功の資料、プレーヤー、MP3、電子書籍などの私物と現金5000元を押収したが、押収品リストを渡さなかった。彼らは鄭さんを漢台区公安分局に連行し、午後6時に解放した。押収した品物とお金は、未だに鄭さんに返していない。

 それ以来、彼らは絶えず鄭さんの自宅に行き、嫌がらせをしたり、家宅捜索をしたり、時々鄭さんを公安分局まで呼び出し、考えていることを報告するようにと要求した。そのため、鄭さんの家族が毎日、恐れながら過ごし、安定した生活ができず、パトカーのサイレンの音を聞くたびに怯えてしまっていた。一家は嫌がらせを避けるため、家を安く売るしかなかった。

 そこで、鄭さんは公共賃貸住宅(市価より安い家賃で貸し出す政府所有のアパート)に住むようになったが、当局の「ゼロ行動」でまたもや、コミュニティの職員や警官に嫌がらせをされた。「法輪功を止める」という書類にサインをさせるため、警官らは公共賃貸住宅の回収や娘さんの年金を差し引くなどと、鄭さんを脅迫した。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/4/5/474910.html)
 
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