20年以上継承された 「4.25平和陳情」の精神
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 【明慧日本2024年4月21日】今年の4月25日は、「4.25平和陳情」25周年となる。

 1999年4月25日、1万人の法輪功学習者が、北京の中南海にある陳情オフィスを訪れ、静かな陳情活動を行った。当時、このことは全世界を驚かせた。その理性的、平和的な姿は世界各国で報道され、高く評価された。

 当時、法輪功は口コミで中国全土に広がり、学習者は7,000万人を超えていた。

 しかし、同年7月、中国の元国家主席・江沢民が権欲と嫉妬心からすべての国家機関、権力機構を利用して法輪功への残酷な迫害を開始した。

 それから25年間、世界150カ国の法輪功学習者たちは理性的、善なる態度で迫害の実態、法輪功の素晴らしさを伝えている。法輪功学習者たちが平和的に迫害停止を呼びかけて続けるのは、法輪功の「真・善・忍」という基準を着実に実践し、「4.25」の平和的な精神を継承しているからだ。

 天津での暴行事件

 事の発端は1999年4月23日、天津市公安局が法輪功学習者45人を暴行し、不当に逮捕したことだ。

 北京テレビで1998年5月、中国宣伝部で働いていた中国科学院の何祚庥(か・そきゅう)が、法輪功を誹謗中傷する内容を放送した。しかし、後にそれは虚偽であることが証明され、テレビ局は訂正番組を速やかに放送した。

 1999年4月11日、何祚庥はその虚偽情報を再び、天津教育学院の雑誌に掲載した。江沢民の弾圧計画のもと、法輪功を中傷するデマを社会に広めるためだ。江沢民は1997年、公安部に全国的な調査を行わせたが、法輪功に関して問題は何一つ見つからなかったという。

 天津市の法輪功学習者は4月18日から24日にかけて、天津教育学院などの関連機関へ行き、法輪功を学んで受けた恩恵や体験を説明し、虚偽情報の訂正を求めた。4月23、24日、天津市公安局は300人以上の機動隊を出動させ、事実を説明しに行った学習者を暴行して追い散らし、45人を不当に逮捕した。一部の人は出血して負傷した。

 事実を訴えても取り合ってもらえず、さらに暴行・逮捕された人もいるため、学習者は天津市政府へ向かった。

 天津市政府が北京での陳情を「奨励」

 事件解決を願う学習者たちが市政府に集まった。中から出てきた役人が、「教育学院の記事の件は、公安局がすでに介入しているため、市政府では解決できない」と話した。学習者が「そうなると、どこへ報告すればいいでしょうか?」と聞くと、役人が「北京へ行って陳情すればいい」と「奨励」し、国務院陳情オフィスの場所を教えた。4月24日のことであった。

  「4.25」北京での陳情

 天津と北京周辺の学習者が先に陳情オフィスに着き、早朝から長い行列ができた。1万人が自発的に集まったが、警察は学習者たちを誘導し、中南海を「包囲」するように並ばせた。参加者の話によると、「私たちが立っていた場所は、陳情オフィスから遠く離れていて、中南海がどこにあるかも分からないので、順番に並んだ」という。

 学習者は通行人の妨げにならないよう静かに待機し、陳情オフィスに「①天津で不当に逮捕された学習者を釈放すること、②自由に法輪功を学ぶ環境を国民に与えること、③法輪功書籍の出版を許可すること」を要求した。

1999年4月25日、自発的に集まった1万人の法輪功学習者が、警察に「誘導され」中南海の周囲に並んだ。穏やかで平和的な陳情活動は、「中国で最も大規模、最も理性的・平和的、最も成功した陳情」と海外メディアで称賛された

 朱鎔基首相が天津に人を解放するよう指示

 午後、列の中から「朱鎔基首相がすでに、天津の学習者の解放を指示しました」という声が聞こえた。

 その後、天津から電話で、「連行された数人の知り合いが釈放された」との連絡があった。当時、多くの学習者がお互いに知らないため、確認は取れなかったが、おそらく全員が釈放されたということだった。

 現場をきれいにした後、静かに解散

 夜8~9時頃、学習者の中から「報告すべき事がほぼ終わったので、解散の準備をしてください」との話があった。その時、学習者たちは、自分の周りの紙やタバコの吸殻などを拾っていた。一部の学習者は、警官が立っていた場所に行って、彼らが投げ捨てたタバコの吸殻も拾っていた。

 事件が平和的に解決された後、1万人の法輪功学習者はすぐに静かに解散した。以上が、中国共産党が「4.25平和陳情」を「中南海包囲」と称した本当のいきさつだ。

 継承し続ける理由

 1999年から現在に至るまで、20年以上続く中国共産党の迫害に直面しても、「4.25」の精神は決して失われることはない。法輪功学習者は大きな善と大きな忍を心に抱き、迫害の実態を暴き続け、平和的に迫害停止を呼びかけている。法輪功学習者がこのように貫いてきたのは、自分の信念のためだけでなく、人々の自由と基本的人権のためでもある。

 中国共産党は長い間、法輪功への迫害を続けており、中国人だけでなく全世界を巻き込んでいる。真・善・忍を弾圧することで、偽・悪・闘を社会に蔓延させているのだ。

 一人でも多くの人が「4.25」の精神を継承し、平和的かつ理性的に迫害に反対することができれば、近い将来、共産党のない自由な生活と明るい未来を切り開く日を目にすることができると信じている。

毎年4月25日の前後、世界各国で「4.25平和陳情」を記念して、キャンドルライト追悼などのイベントが行われる

 
 
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