強迫性障害から抜け出し、真の自分を取り戻して新しい人生を迎える
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 【明慧日本2024年5月11日】(明慧特派員李勤 台湾高雄からの報道)

 10代や20代の若者は高い志を持つ時期ですが、林奕圻さんは心が深く閉ざされ、 恐怖と不安に陥っていたため、自分の身の回りのことができず、二度も停学になってしまいました。 2021年10月、林奕圻さんは法輪大法と出会い、真・善・忍の理念の下で、強迫性障害を克服し、人生の夜明けを迎えることができました。

图1:林奕圻参加茑松艺术中学学习成果巡回展演。

強迫性障害に苦しんでいた林奕圻さん

 林奕圻さんは小さい頃からテコンドーを習い、バレーボールを楽しんで、明るくて太陽のような少年でした。しかし、中学2年生のとき、彼は「潔癖症」になり、引き出しの中を整理したり、本をきれいに並べたり、アルコールで消毒したりすることを頻繁にやり始めました。それがいけないことだとわかっていても、どうしようもなかったのです。そのため、心理カウンセリングに頼ってみました。

 高等専門学校に進学すると、キャンパスの雰囲気が再び林奕圻さんの繊細な神経をかき乱し、勉強への意欲を失い、半年間耐えた末、ついに休学を決意しました。休養と調整の末、翌年別の学校に入学し、新たなスタートを切るかと思いきや、思いがけずまたプレッシャーが襲ってきて、心身ともに疲れ果て、まるで年月のような日々が続いたのです。

 学校にいる間、林奕圻さんは自分の内なる感情を表現することも、仲間と交流することも、食べ物を買ったり水を飲むために立ち上がることさえできず、一日中席に座っていることしかできなかったのです。彼は、じわじわと心に痛みが染み渡っていくのを感じていました。心配した母親は彼を医者に連れて行き、強迫性障害と診断されました。

 それで、2度目の休学となりました。ある日、林奕圻さんは自宅でシャワーを浴びようとしましたが、階段に座り込んでしまったのです。かろうじて浴室までたどり着きましたが、蛇口を見ても、やはりやる気が起きず、シャワーを浴びることができなかったのです。こうして、シャワーを浴びることもなく、歯を磨くこともなく、家から出ることもできないまま、丸2カ月を過ごしました。その頃、彼は毎日居間の床で眠り、食事の世話は両親に頼らざるを得なかったのです。

 闘病中、林奕圻さんは不安と緊張を感じ、まるで自分の意識が体から奪われてしまったかのようで、自分をコントロールすることができなくなったのです。彼が見たもの、聞いたもの、考えたことは、すべて無力感と喪失感でした。

 幸運にも大法を修煉し、心身の変容を体験した

 2021年10月末、林奕圻さんの母親の会社の教育訓練指導員(法輪功学習者であり、カウンセリングソーシャルワーカーでもある)が、林奕圻さんの状況を知り、わざわざ林奕圻さんの家に訪れました。週一回の談話で、その教育訓練指導員は、彼と人生の本当の意味について話し、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と言う心からの九文字を共有し、轉法輪という本を勧めました。

 林奕圻さんは、教育訓練指導員が宗教を伝えていると思い、少し抵抗がありましたが、指導員が辛抱強く付き添っていたことにより、この本が貴重な本であり、大切にしなければならないとわかりました。それ以来、林奕圻さんは機嫌が悪くなると、『轉法輪』を取り出して読むようになり、読めば読むほど、正念がだんだん強くなると感じたのです。

 「内容は素晴らしいと思います!  読んでいると、まるで大法師父が読んでくださっているようで、その声がずっと心に響いていました」彼はこのように語りました。「かつて、自分には関係ない物質(恐怖心)があり、それが自分の体に影響を及ぼし、混乱させているとはっきり感じていましたが、今はそれがどんどん弱くなっています」

 2022年の新年を迎えてから、林奕圻さんは「法輪功九日間講習会」に参加しました。その過程は紆余曲折があり、強い眠気に襲われていましたが、彼は最後までやり抜きました。林奕圻さんは、「自分の念が動じなければ、師父はすでに自分の体を浄化してくださっている」と気づいたのです。

 法を得た後、林奕圻さんは次第に風呂に入れるようになり、1週間に一度から、2〜3日に一度だった入浴が、今では毎日できるようになりました。それまでは、1回の入浴に1時間、あるいは2時間から4時間以上かかりました、その過程は物凄く大変で、何かに縛られているようで、自分でコントロールできなかったのです。しかし、今は30分ぐらいで済ませるようになりました。

 学法をする過程で、林奕圻さんは『轉法輪』で述べられている心性の問題をすべて理解することができ、自分自身のことを言っているように感じました。「真・善・忍は宇宙の最高の特性であり、修煉者はこの基準に達するべきです。そして私自身は、「善」と「忍」はかろうじて達成できても、「真」はあまりできないので、大法の基準を満たすためにもっと努力しなければなりません」と林奕圻さんが語りました。

图2:林奕圻(右)参加法轮大法暑期青年营。

林奕圻さん(右)は法輪大法の夏休み合宿に参加

 「中学生の時、自分は勉強ができると思っていたのですが、決して心を込めて勉強したことはありませんでした。何度も何度も、空虚な思い、遅れ、後悔の中で、私はついにどうしようもない苦痛の淵に落ちてしまいました。しかし、私は自分の不完全さを他人に見られたくなかった......」と林奕圻さんが言いました。

 長い間、林奕圻さんを苦しめていた強迫性障害は、日々の学法につれ、徐々に引いていきました。今では、本当の自分を見つめ、何が自分であり、何が自分でないかを明確に識別できるようになり、非現実の偽りに惑わされることもなくなったのです。

 さらに、法を学んでからわずか2ヶ月後、林奕圻さんは普通に外出できるようになりました!  再び家を出て、台湾のウクライナ難民のために物資を詰めるボランティアに参加し、彼はリラックスして身軽になりました。

 心境が変化し、自我を放下し、家族に感謝する

 大法を修煉した後、林奕圻さんは健康を取り戻し、心性も大きく改善されました。以前は弟と仲が悪く、不潔で理不尽だと嫌うことが多かったのです。 実際、2歳年下の弟はダウン症児で、言語コミュニケーションと学習障害があります。理解や思いやりに欠けていたため、弟を何度も殴ったこともあり、見られる視線に恐れ、一緒に出かけたくなかったのです。

 しかし、真・善・忍を修煉した今、林奕圻さんは自分自身を変えようと決心し、障害のある弟を受け入れるようになり、弟を友達として扱いました。そして、不潔で嫌いと思うこともなくなり、一緒に出かけるようにしました。

 心境の変化により、林奕圻さんは両親の愛と努力も見えるようになりました。自分に仲間がいるように接してくれ、弟を産むことにしたとき、思いもよらず、弟はダウン症と診断されました。赤ん坊の面倒をよく見るため、母親は美術教育から特殊教育コースに転向し、弟のリハビリセンターにも付き添いました。そして自分が病気のときも、さらに徹夜で看病してくれました。

 自我を放下し、林奕圻さんは両親の教えがすでに自分の心に深く根付いていること、そして両親のおかげで、法を得る機縁をもらったことを悟りました。林奕圻さんは、「法輪大法を修煉し、蔦松に来て勉強するのは幸運なことです。これから、修煉に励み、親孝行と友愛の義務を果たし、勉強に努力し、自分の将来の人生が人と自分のためになるようにしたい」と話しました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2023/8/20/464377.html)
 
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