昆明市の劉志明さんが冤罪を受け 家族が司法担当を告発する(一)
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 【明慧日本2024年6月12日】昆明市の法輪功学習者・劉志明さん(51歳男性)は、2023年11月16日に西山区公安支局と国保によって不当に家宅捜索を受け、連行された。それ以来、西山区留置場に不当に拘禁されている。今年4月19日、西山区裁判所は劉志明さんに対して裁判を開き、同日午後に不当判決を下した。劉さんは3年6カ月の刑と1万元(約20万円)の罰金を不当に科された。劉さんはこの判決に不服を申し立て、昆明市中級裁判所に控訴したが、二審の裁判官・金思涵は法廷審理を開かずに元の判決を維持した。劉さんの家族は、劉さんを陥れた検察官と一審の裁判官に対して告発書類を提出した。

 劉さんは昆明市西山区に在住。かつて郵便配達員やネット配車サービスのドライバーとして働いていたが、自閉症を患う姉と小学校に通う息子の世話をするため、仕事をやめた。

 自宅で不法に家宅捜索を受け、連行される

 2023年11月16日朝7時頃、劉さんは自宅で西山区公安支局の警官らに理由なく連行され、家宅捜索を受けた。その後、劉さんはずっと西山区留置場に拘禁されていた。劉さんが不法に連行された時、家には自閉症を患う姉と9歳の息子しかいなかった。同日、劉さんの妻・成雲さんも西山区公安支局金碧派出所の警官らに別の場所から金碧派出所に誘い出された。成雲さんの職業は住み込みの育児師で、その時は顧客の家で1歳の赤ちゃんの世話をしていた。警官は成雲さんに、「息子が学校を休んだことについて質問する」と言ったが、金碧派出所に到着すると、成雲さんを取り調べ室に連れていき、不法に拘束し、息子が学校を休んだことと関係ないことばかりを尋問した。

 朝7時過ぎから夜9時まで派出所に不法に拘束されていた成雲さんは、派出所が発行した召喚状にサインさせられた後、ようやく帰宅を許された。帰宅後、夫が既に連行されていることを知り、家には怯えた9歳の息子が残されていたが、自閉症を患う姉は強制的に精神病院に送られた。

 息子を少先隊組織に入れさせなかった劉志明さんは学校に意図的に告発されたか

 裁判所による不当な判決と派出所で成雲さんに対して行われた尋問から、劉志明さんの今回の連行は息子の学校による虚偽告発と陥れの疑いがあることがわかった。

 劉さんは息子を共産党の少年組織である少先隊に加入させなかったとして、学校に呼ばれて数回にわたって学校に足を運んで担任の先生に状況を説明し、学校や先生から許されたようだった。しかし、昨年学校に新しい校長が就任し、担任の先生が劉さんに対して、「クラス全員(昨年は二年生)の中で、新しく転校してきた生徒1人を除いて、あなたの息子だけが少先隊に加入していない」と伝えた。劉さんが連行される1カ月以上前に、学校の校長や担任の先生などが劉さんを学校の会議室に呼び出し、学校のトップ指導数人も同席し、さらに弁護士も呼ばれて、劉さんの息子が少先隊に加入しない理由を劉志明さんに説明させた。劉さんは自身が法輪功を修煉していることや、息子を少先隊に加入させない理由を説明した。

 予想もしなかったことに、1カ月余り後に劉さんは警察によって不法に連行され、陥れられて刑を言い渡された。妻の成雲さんも同日に派出所の警察によって連行され、尋問を受けた。成雲さんへの尋問では、警察は基本的に夫が法輪功を修煉しているかどうか、息子に経文を書き写させたかどうかを尋ね、息子がなぜ少先隊に加入しないのか、また息子が18歳になるまで法輪功を学ばせないように保証させようとした。

 家族が西山区検察院の検察官・張麗雲を告発した

 今年4月19日午前9時半、西山区裁判所は劉志明さんに対して裁判を開いた。裁判の開始のわずか10分前に、妻の成雲さんは初めて電話での通知を受けたため、裁判に出席する時間に間に合わなかった。

 裁判当日の午後、西山区裁判所は劉志明さんに対して不当に3年6カ月の刑と1万元(約20万円)の罰金を言い渡した。公訴人は昆明市西山区検察院の張麗雲だった。

 張麗雲は劉志明の案件において検察院の審査起訴の担当者として、公安の捜査員による多くの重大な違法行為を無視し、事件の詳細を厳密に審査せず、自身の法律監督職務を行使しなかった。劉志明さんに何の犯罪事実もないことを知りながら、公然と職権を乱用し、職務を怠り、私利私欲のために法律を曲げ、違法に劉志明さんを起訴した。故意に冤罪を作り出し、最終的に劉さんが不当に3年6カ月の刑を受けることになり、無実の人が不当な苦しみを受け、劉さん本人と家族に大きな損害をもたらした。

 張麗雲の違法行為に対して、劉志明の妻・成雲さんは告発書類を提出した。

 家族が西山区裁判所の裁判官・程芸珺を告発した

 今年4月19日午前9時半、西山区裁判所の裁判官・程芸珺は劉さんに対して不当に裁判を開いた。公判の開始のわずか10分前に成雲さんに電話で通知したが、成雲さんは裁判に間に間に合わなかった。その前に、成雲さんは妻として劉さんの親友弁護人になることを望んだが、程芸珺に無理やり拒否された。成雲さんは友人を劉志明さんの弁護人として委託したが、程芸珺はその友人は「特殊な身分」であるため弁護人になれないと言った。

 劉さんに対する裁判が行われた当日の午後、程芸珺は劉さんに対して3年6カ月の刑と1万元の罰金を言い渡した。判決書の発行日は裁判当日だった。程芸珺はその判決書において、「劉志明が息子を学校に通わせることを妨害し、義務教育を受けさせない」と虚偽の罪状を記し、劉さんを「邪教組織を利用して法律の実施を妨害した」として陥れた。これは意図的な誹謗中傷であり、無実の人に不当な苦しみをもたらしたのである。

 これに対して、成雲さんは程芸珺を告訴した。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/29/478136.html)
 
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