懲役5年を宣告され、拘禁中の陳翠珠さんが危篤
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 【明慧日本2024年6月16日】広東省湛江市雷州市に在住の法輪功学習者・陳翠珠さん(61歳)は、不当に連行されて拘禁された。陳さんは刑務所で重病を患い、2023年5月4日、警察によって手錠と足かせでつながれ、頭と足がほぼ接触するほどの姿勢で法廷審理を受けた。湛江市赤坎区裁判所は陳さんに対して不当に懲役5年の判決を下し、現在は、広東省女子刑務所に拘禁している。重病に苦しむ陳さんの体は非常に痩せ衰え、まるで枯れ木のようで、髪も全て抜け落ち、健康状態が非常に懸念されている。

 1962年2月生まれの陳さんは、以前は頻繁に頭痛や胃痛に悩まされ、特に1996年には末期の結腸癌を患い、毎日泣いて過ごしていた。1997年3月、法輪功を学ぶと病気が治り、健康を維持できると聞いた陳さんは、法輪功を学び始めたところ、1カ月で全ての病が完治し、仕事に復帰することができた。陳さんは家庭や職場の多くの医療費を節約した。陳さんは、法輪大法の「真・善・忍」の教えに従って自分を厳しく律し、1998年8月、湖南省で大洪水が発生した際には、被災地に1000元(当時1~2カ月の給料分に相当する金額)を寄付した。

 2022年9月8日夜、陳さんが集団で法を学ぶ会に参加していたところ、湛江市赤坎区の警察が家に押し入り、陳さんを連行した。警察は陳さんの家で資料や、陳さんが苦労して貯めた現金と預金通帳を不当に押収し「これは法輪功の活動資金だ」と主張して拘禁し、でっち上げの証拠にしようとした。陳さんは、法輪功を学んで生まれ変わった自身の経験を警察に説明したが、警察は信じようともしなかった。後に警察は彼女の病歴を病院で確認し、事実であることを知った。しかし、警察はそれでも陳さんを湛江市の拘置所に不当に拘禁した。

 不当に拘禁されていた間に、陳さんは劣悪な環境で皮膚がただれ、体調が深刻に悪化した。拘置所は陳さんを病院に連れて行き、乳癌がすでに転移していると診断された。医師は、すぐに治療しなければ命が危ないと述べた。陳さんの家族は弁護士を雇い、保外治療を申請したが、湛江地区の政法委員会、610弁公室、公安局・検察・裁判所の関係者は共謀して陳さんを迫害し、陳さんが転向せず、罪を認めないことを理由に保外治療を許可せず、さらに不当な裁判を行おうとした。

中共酷刑示意图:上大镣

拷問のイメージ図:手錠と足かせを掛けられる

 2023年5月4日、湛江市赤坎区裁判所で陳さんに対する裁判が行われた。出廷時、警察は重病で極度に痩せ細った陳さんを手錠と足かせで野蛮に拘束し、手錠と足かせが繋がっていたため、陳さんの体は弓なりになり、頭と足がほとんど接触していた。このような状態で裁判されたなんて、裁判官らはみんな平気だったのか。

 傍聴していた家族は、これに大変ショックを受けた。かつては非常に精力的で健康だったが、数カ月ぶりに見たときに、こんなに変わり果てた姿に家族は心を痛め、涙を流した。家族の度重なる懇願の末、法廷審理が終わった後に陳さんを病院で手術を受けさせることが許されたが、手術中も警察は病院で監視し、家族との面会を許さなかった。術後5日目に、陳さんは管を外され、再び拘置所に送られた。

 6月、湛江市赤坎区裁判所は陳さんに懲役5年の刑を言い渡し、5000元(約10万円)の罰金を科した。

 現在、陳さんは広東省女子刑務所に不当に拘禁されており、状況は非常に憂慮される。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/5/24/477961.html)
 
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