【明慧日本2024年6月25日】(ニュージーランド=明慧記者)中国共産党(以下、中共)の李強首相が6月13日から16日までニュージーランドを訪問した際、ニュージーランドの一部の法輪功学習者(以下、学習者)は、首都ウェリントンとオークランドで、李強が経由する場所と宿泊したホテルの前で平和的な抗議活動を行い、ニュージーランド国民に中共の過去25年間の法輪功に対する残酷な迫害を伝えた。同時に、ニュージーランド政府に対して、中共の人権侵害に注目するよう呼びかけ、中共に対して、法輪功への迫害と生きたまま臓器を摘出する犯罪行為を直ちに停止するよう求めた。
李強首相が経由する場所と宿泊したホテルの前で平和的な抗議活動を行う学習者 |
人々は平和で理性的な学習者を称賛
南半球のニュージーランドは現在寒い冬だが、この日も学習者は冷たい風と雨に耐えて平和的に抗議活動を行った。 中国大使館と領事館は数台のバスを雇い、学習者の横断幕を赤い旗で遮ろうとした。バスから降りた人の中には学習者を押したり、わざと耳元で銅鑼や太鼓を叩いて騒いだり、学習者が横断幕を掲げるために使っている棒を奪い取ったりして、ナイフで横断幕を切り裂いたりする人もいた。学習者を殴ろうとする人もいたが、最終的にはニュージーランド警察に逮捕された。
ニュージーランドの人々はこれらの行為を目撃して非難した。この人たちは一見すると悪い人だという人もいたが、学習者が平和的かつ理性的に抗議し、中共の暴力行為に冷静に対応しているのを見て、親指を立てて称賛した。
迫害の実態を知らず、中共にそそのかされて現場に来た留学生や中国人もいたが、中には、何のために来たのかよく分からない者もいた。学習者が詳しく迫害の事実を説明し、善意に「品行の悪い人たちと一緒にしないで下さい。ましてや、中国と中国の国民に災いをもたらした中共の側に立たないで下さい」と忠告すると、何人かはすぐにその場を離れた。
「あなた達は正義のために戦っている」
アーキ・デ・ソズアさんと妻のマリアさん |
スペイン出身で、ニュージーランドで勤務しているアーキ・デ・ソズアさんと妻のマリアさんは、学習者の抗議活動現場を通りかかったとき、二人とも中共による法輪功への迫害の実態をよく知っていると言った。
アーキさんは、「これに関連する情報をよく見ているので、私は共産主義に反対しており、これらの国々でこのようなことが起こることは知っています。僕は歴史が好きですが、歴史を学ぶと、今日何が起きているか理解できるでしょう」
「あなたたちにはここで抗議する権利があります。中共の人たちはあなたたちの抗議活動を止めようとしていますが、それは間違いです。特にニュージーランドではこんなことはあってはなりません。それにあなたたち(学習者)はとても平和的で、あなたたちが行っているのはとても価値のあることです。これからも頑張って続けてほしいです。あなたたちは正義のために戦い、命を救い、守っています。もしあなたたちが神を信じているなら、私は神があなたたちを守ってくださると信じています」と語った。
ニュージーランド教師「学習者が引き続き奮闘することを願う」
ウェストオークランドの中等学校の教師であるジューンさんは、「人権は非常に重要なことだと思います。中共は人権を侵害しており、これは許されません。学習者に信仰と精神的な追求があるなら、どんな危害があるのでしょうか? 私は、学習者が今後も懸命に闘い続け、人々の良心を目覚めさせ、今日の私たちと同じように事実を理解できるようになる事を願っています。実は今は知らない人も多いので、ぜひ注目してほしいです」と学習者への支持を述べた。
学習者「法輪功への迫害を直ちに停止して」
ウクライナ人のオクサナさんは、現在はニュージーランドのベイ・オブ・プレンティに住んでいる。3年前、彼女は法輪功を学び始め、法輪大法の良さと奥深さを実感した。「中共の首相がニュージーランドを訪問する機会に、私はここで、私たちがニュージーランドで法輪功を学んでいること、ニュージーランドでは私たちが人権を持っていること、自由であることを理解してもらいたいです。中国では学習者が迫害され、拘禁されています」と語った。
オクサナさんは続けて、「今日は自分の気持ちを伝えたいです。法輪功への迫害を直ちに停止し、生きている学習者から臓器を摘出する行為をやめてください」と言った。
中共の浸透を暴露 抗議活動をニュージーランドのメディアが報道
ニュージーランドの数社の主要メディアは、訪問中の抗議活動を報道した。 李強氏のニュージーランド訪問の初日、ニュージーランドの主要メディアSTUFFは、1時間21分45秒に及ぶ英語の調査ドキュメンタリー「The Long Game」をインターネット上で公開し、中共政府が違法な政治献金、サイバー攻撃、連行未遂、スパイ活動など、ニュージーランドへの悪質な潜入・干渉を行っていることを報じた。
ニュージーランドの主流メディアSTUFFの英語ドキュメンタリーで、中国語と英語の両方で中共の介入の詳細を収集した |
Newshub紙による報道、平和的に抗議する学習者(写真左)、外国による内政干渉に対する立場を表明するクリストファー・ラクソン首相(写真右) |
ニュージーランドNewshub紙によると、抗議活動参加者は李強氏が宿泊するホテルの外に集まり、自らの立場を表明した。ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相は李強氏との会談後、外国からの干渉の問題について李強氏と話し合ったかどうか尋ねられた。ルクソン首相は「私は、いかなる国からの外国干渉も、我々が支持しない行動であるという我々の見解を表明した」と述べた。