6月17日、オーストラリアの多くの団体が国会議事堂周辺に集まり、オーストラリア政府に対し、経済的利益よりも人権を優先し、中国共産党(以下、中共)による人権侵害を停止するよう求めた。この日、学習者はこれまでと同様、中共による25年間も続く残虐な迫害に平和的に抗議し、中共が中国本土で学習者を殺害することを直ちにやめるよう要求した。
学習者は、「法輪功への迫害を制止せよ」、「法輪大法は素晴らしい」、「世界は真・善・忍を必要としている」、「生体臓器収奪を制止せよ」、「共産主義の究極の目的は人類を壊滅すること」、「法輪大法は人類の希望」、「早く共産党から脱退すれば、災難を回避することができる」などの横断幕を掲げ、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」「天は中共を滅ぼし、脱党すれば、平安が訪れる」などのメッセージを発信した。 また、「真・善・忍」と書かれたカラフルな横断幕が国会議事堂の上空にはためいていた。
6月17日、李強首相がアルバネーゼ豪首相と会談。オーストラリア複数の団体が国会議事堂の前に集り、中共の人権侵害に抗議した |
6月16、17日、学習者は横断幕を掲げ、キャンベラの国会議事堂周辺と中国大使館前でキャラバン隊によるパレードを行った |
6月16日、キャンベラで、中共の首相が乗っているリムジンが学習者の抗議現場に通り、横断幕のメッセージが目の当たりにした |
6月17日、キャンベラの国会議事堂の上空に、「真・善・忍」と書かれたカラフルな横断幕がはためく |
6月15日、アデレードで学習者は、中共の首相の車列が必ず通る道路に掲げられた横断幕 |
6月18日、中共の首相の車列が必ず通る道路に掲げられた横断幕 |
李強首相は7年ぶりにオーストラリアを訪問し、オーストラリアの主流メディアは中共代表団の訪問に注目し、3つの都市で学習者が平和的に抗議している様子や、目を引く中国語と英語の横断幕がテレビのニュースやウェブサイトの報道に頻繁に登場した。
オーストラリア法輪大法学会会長「中共に迫害停止を求め、中国の明るい未来を願う」
オーストラリア法輪大法学会会長のルーシー・ザオ博士は、「私たちは、オーストラリア政府が中共代表団に法輪功迫害の問題を提起することを期待して、ここに来ました。同時に、25年間も続いている法輪功への迫害を直ちに停止し、中国で今も迫害されているオーストラリアの学習者の家族を含め、拘束されているすべての学習者を直ちに釈放するよう、私たちの要求も伝えたいと思います」と述べた。
オーストラリア法輪大法学会会長のルーシー・ザオ博士 |
「私たちは中国に反対し、中国の友人たちに反対していると言うためにここに来たのではありません。 私たちは中共に迫害をやめるよう求めに来ただけです。なぜなら中共は中国を代表しておらず、すべての中国の友人を代表することもできないと信じているからです。私たちは中国が良い国になってほしい、中国人にもよくなってほしいから、ここに来ています。法輪功への迫害が止まり、中共政府が人権と信条の自由を尊重できるようになって初めて、中国は本当に良い未来を持つことができるのです」とルーシー・ザオ博士は語った。
明慧ネットの不完全な統計によると、2024年6月19日現在、中共の迫害により死亡した学習者は5085人に達していると、民間ルートで確認されているという。
2023年、中共に不当判決を受けた学習者は1188人で、前年より545人増加し、同年、中共の迫害により亡くなった学習者は209人で、前年より37人増加した。
中共は情報を厳しく封鎖しているため、この死者数と冤罪の数は氷山の一角にすぎない。
チベット人が法輪功を学ぶ
法輪功の第五式の功法を学ぶチベット人男性 |
チベット人男性はキャンベラの国会議事堂前の集会で法輪功を学んだ。中共の領事使館が金を払って雇った太鼓、銅鑼、スローガンが響く中、対面にいた学習者は平和的に五式の穏やかな功法を煉功していた。
功法の実演が終わると、あるチベット人男性が法輪功グループに近づき、学習者の平和的で理性的な反迫害精神を称賛した。彼は、「中共に雇われている中国人は気にしないでください。彼らは中国の伝統文化の教育を受けていない人たちで、何のためにここにいるの分かっていないのです」と言った。
彼は「あなた方、法輪功と私たちチベット人は信仰の厚い人たちです。私たちは何のために来ているのか分かっています」と付け加えた。
また、このチベット人男性は、公園などで学習者が煉功しているのをよく見かけるので、この機会に学習者に功法を教えてくれるよう頼んだ。学習者の一人はすぐに彼の携帯電話から煉功を教える李洪志先生のビデオと法輪功書籍を見つけ、その場で煉功を教え始めた。
チベット人男性は、功法を学び、煉功した後、とても心地よく感じたと感謝の意を表し、これからも学び、煉功を続け、家に帰ったらもっと詳しく勉強したいと語った。
中国人が法輪功迫害の実態を知る
首都キャンベラの国会議事堂前を除き、オーストラリア連邦警察は歓迎するグループと抗議するグループの間にバリアを作った。しかし、学習者たちは、法輪功迫害の真実を知らない中国人たちから乱暴に扱われ、突き飛ばされたり、その場で中共の赤い旗を使って法輪功の横断幕を隠したり、一部の中国人たちは、あたかも法輪功学習者であるかのように、オーストラリアの地元テレビのカメラマンの撮影を妨害したりもした。ほとんどの場合、警察が介入して初めて、これらの中国人は収まりかけたのである。
しかし、学習者たちは、これらの中国人も法輪功迫害の事実を知る必要のある、縁のある人たちだと言った。
学習者の王さんは一連のできごとについて、次のように話した。「アデレードでの抗議活動では、中共の支持者を名乗る中国人学生たちが私たちに話をかけ、生体臓器狩りについての情報を知りたいと言いました。残念なことに、中共支持者のリーダーらしき人たちは、私たちが話していることに気づくとすぐにやってきて、彼らを呼び戻したのです。私たちは機会があれば、その機会を逃さずにいつでも、隣にいる人々に迫害の事実を伝えています」
「ある婦人は、身をかがめて横断幕の内容を読んだ後、私と長い間話をし、私が(中共による)生体臓器狩りの証拠を提示すると、彼女は深い同情を示しました」
「普段は、彼らにこんなに近距離で接するチャンスはないのです。私は彼らと横断幕や旗の立つ場所を奪い合うのではなく、彼らに迫害の事実を暴露することに時間を費やしました。私はいつも、私に近づいてくるすべての人に笑顔で挨拶し、彼らが中共組織から脱退したかどうかを尋ね、中共から脱退することの重要性を説明するのです」
「興味深いことに、中共支持者が生体臓器狩りの証拠を私に尋ねるとき、彼らのほとんどは視線を道路に向けて、たまに一言を返答していました。しかし彼らが聞いていると分かっていました。私は彼らに、自由の国に住んでいるのだから、私たちがここで享受している自由を守るべきだと言いました」
「私は、私の横に立っている中国本土の若者2人に、生体臓器狩りの事実について話しました。 2人は私に対して徐々に礼儀正しくなり、別の中共支持者が旗竿で私の頭を殴って旗を掲げるのを止めようとしたとき、若者の1人がもう乱暴にしないように注意し、もう1人が止めに入りました」
クリスチャンの中国人「中国でも法輪功修煉の自由を願う」
蔡(アンディ・ツァイ)さんは、抗議行動に参加するため、はるばるシドニーからキャンベラを訪れた。
蔡(アンディ・ツァイ)さん |
蔡さんはこのように述べている。「私たちはここに来ているのは私たちの訴えを伝えたい、それは人権が尊重されるべきということです。これまで中国本土では、5000人以上の政治犯がいると言われ、さらに多くいると思う、その中に法輪功学習者がいます。 従って、私は彼らを非常に平和的(ピースフル)と呼ぶことができますが、しかし彼らが中共政権によって中国で常に迫害されていることを、私は知っています」
「だから、今の私の考えとして、中国の独裁政権下で声を上げることができない友人たちの代弁者になりたいのです。私は彼らの代弁者となってここに来ました」
「私の信仰はキリスト教ですが、私の周りには多くの法輪功学習者がいて、私たちはとても仲が良いのです。 学習者はとても徳が高く、いつもそうであるように、皆冷静でうぬぼれず焦ることもありません。 間違ったことをしたとき、みんな内に向けて探し、そして間違いを正すのです」
「人々は彼らの言行から判断することができ、中国人と西洋人を問わず、多くの法輪功学習者が修煉によって身体的にも精神的にも多くの恩恵を受け、そしてこの社会に貢献しています。私は人生の旅路の中で、彼らと共に励まし合い、共に逆境に立ち向かい、そして共に中共の暴政と闘うことができるのは、とても幸せなことです。 いつの日か、中国本土の学習者たちが法輪功を自由に修煉し、信仰の自由を得る日が来ることを願っています」
民主連盟メンバー「すべての中国人に迫害の事実を知ってもらうことを願う」
メルボルン民主連盟スーパーバイザーの高健氏 |
メルボルン民主連盟スーパーバイザーの高健氏は、「私は法輪功学習者でもない、ウイグル人でもない、チベット人でもないので、来なくても良いということではないのです。私はオーストラリア国会議事堂の前で心からの願いを表明したいのです。私の力、私の個人的な力はとても小さなものですが、みんなが来てくれれば、とても大きな力になります」と述べた。彼はまた、法輪功、ウイグル人、チベット人への迫害に深い同情を示した。
6月17日、チベット自治亡命政府駐豪事務所の中国側連絡事務官のダワ・サンモさん |
中共の統治下で、チベット人、ウイグル人、法輪功団体は、想像以上の弾圧と迫害を受けている。 チベット自治亡命政府駐豪事務所の中国側連絡事務官のダワ・サンモさんは、「今日の抗議活動を通じて、中共当局が私たちの要求を聞いてくれることを望んでいます。また、今日ここにいる中国人にも聞いてもらいたいと思います。なぜなら、非常に多くの場合、これらの中国人は事実を知らないからです」と語った。