武漢の学習者・黄立宇さんとその両親が連行され、行方不明
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 【明慧日本2024年6月28日】湖北省武漢市の法輪功学習者・黄立宇さん(42歳女性)は2024年4月下旬、突然行方不明になった。その前、黄さんは警官に身柄を拘束され行方不明になった両親を探していたことから、警官に連行された可能性が高いと考えられる。

 黄さんの両親も法輪功学習者である。父・黄克明さんは武漢大学の退職教師で、母・彭瑞林さんは湖北省母子衛生病院の退職職員で、2人とも72歳である。2023年12月12日午後6時、黄克明さんと彭瑞林さんは、自宅に侵入してきた珞珈山派出所の私服警官と武昌区政法委員会(治安・司法などを統括する機関)のメンバーにより、珞珈山派出所まで連行された。その夜10時頃、警察は彭瑞林さんを連れて行った。夜中の2時、珞珈山派出所の警察は黄克明さんを自宅に連れて行き、ドアを開けさせて大量の物品を押収した。黄克明さんは翌13日午前11時まで派出所に拘束され、警察は体調不良の黄克明さんを釈放して帰宅させた。13日夜、家族は彭瑞林さんが珞珈山派出所、武昌区610弁公室、珞珈山街道「平安建設弁公室」に不法に拘束され、武昌区の洗脳班に送られたことを知らされた。2024年1月11日、黄克明さんは再び警察に自宅で身柄を拘束された。一時、黄克明さんも武昌区の洗脳班に拘禁されたと噂された。

 両親が連行された後、黄立宇さんは両親を探して奔走したが、その行方はわからなかった。 彼女は何度も珞珈山派出所や地域の警察に両親の状況や行方を尋ねに行き、両親の元職場の上司にも助けを求めたが、相手側はみな責任逃れをしたり、避けたり、何のことかわからないと言ったりした。ある警官は黄立宇さんに対して「あなたは親の状況や派出所の電話番号をインターネットに載せたのではないのか?  本来なら釈放できたのに、今では報復され、上からも釈放するなと言われている」と非難した。さらに別の警官は「黄立宇さんの影響を恐れて、両親を家に帰すのをためらっている」とも話した。

 約半年間、黄立宇さんは毎日、何度も両親を探し、疲れた体を引きずって寒い家に帰り、明日はどこで両親を探そうかと考えていた。しかし、2024年4月23日頃、黄立宇さんも突然姿を消した。恐ろしいことに、黄立宇さんは1カ月半近く行方不明で、誰も彼女の行方を知らない。外部の人々は、黄立宇さんが610弁公室の工作員、国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官、あるいは珞珈山派出所の警察に密かに連行された可能性が高いと推測している。

 一家3人が迫害を受けた実例  

 1982年1月生まれの黄立宇さんは、2000年に武漢大学東湖キャンパスに入学し、金融を専攻していた。同年10月、法輪大法を学び始めた。明慧ネットによると、2000年12月25日、18歳の黄立宇さんが法輪功の無実を伝えるために北京へ陳情に行って、警察に身柄を拘束され、何湾労働教養所で1年間の労働再教育を受けた。

 武漢大学数学および統計学院の准教授である黄克明さんは、2005年6月1日午前、授業中に武漢大学で中国共産党の関係者に身柄を拘束され、廟山湖北省洗脳班で迫害された。明慧ネットによると、黄克明さんは2004年にも同大学で連行され、湖北省の洗脳班で迫害を受けたことがあるという。

 湖北省母子衛生病院医用画像処理部の退職職員である彭瑞林さんは、2019年9月18日午後、同僚から患者に法輪功の真相を話したと通報された後、珞南街派出所の警官に連行され、15日間拘束されていた。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/6/21/478902.html)
 
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