【明慧日本2024年7月1日】貴陽市南明区の法輪功学習者・饒継鈺さん(94歳女性)は、法輪功の教えを堅持し、法輪功迫害の実態を語ったとして、2020年に不当に自宅を家宅捜索され、居住監視下に置かれた。裁判待ちという形の手続きを取られた後、2022年3月に南明区検察院で起訴され、同年12月13日に同裁判所で、懲役2年6カ月と1万元(約20万円)の罰金を言い渡された。
1930年11月13日生まれの饒(ジョウ)さんは、貴陽市南明区黄嶺路に住んでおり、法輪功を学んで心身ともに健康になり恩恵を受けた。
2020年3月~5月にかけて、貴州省は善良な法輪功学習者(以下、学習者)に対して、いわゆる「掃討作戦」を開始し、警察署、コミュニティ、町内委員会、街頭事務所などの人員が学習者の自宅に電話をして嫌がらせを行い、違法な家宅捜索や拉致が広範囲に発生し、90代の老人に対しても行われた。 中国共産党(以下、中共)は、学習者に法輪功に対する認識を述べるよう要求し、学習者とその家族に、印刷してある「三書」(すなわち、「転向書」、「暴露と批判書」、「決裂書」)にサインするよう強要し、 法輪功をやめるように威嚇し脅迫した。
2020年3月7日午前、当時90歳だった饒さんは、貴陽市の黔霊山公園前で北京路派出所の警官に強制的に身体検査をされ、法輪功に関する資料を発見された後、台石橋派出所に連行され、採血された。その後、警官らは彼女の家に行き、家宅捜索を行い、2冊の書籍と8000元(約18万円)以上の法輪功迫害の実態が書かれた紙幣を強奪した。病院に連れて行かれたが、診断で拘禁不適切となり、午後12時に釈放された。
饒さんは貴陽市公安局・南明支局の人員に住宅を監視され、同年9月、いわゆる「裁判待ち」となった。2022年3月15日、90代の饒さんは検察院により南明区裁判所に提訴され、同年5月、検察院の職員が饒さんの家に来て「弁護士を雇って」と言ったという。 饒さんは「私は罪を犯しておらず、弁護士は雇わない」と答えた。検察院の職員は「召喚状をすでに発行しました。あなたが弁護士に依頼しなければ、裁判所で弁護士を斡旋(あっせん)してあげます。数日後に、あなたの家で裁判を開廷する予定です」と言った。
Minghui.orgによると、2024年5月、中国では少なくとも71人の学習者が20の省・直轄市で判決を下されている。最も厳しく迫害された地域は、遼寧省で12人、湖北省で10人、山東省で9人、黒龍江省と湖南省でそれぞれ5人だった。 その中で、60歳以上の高齢学習者が34人(80~90歳2人、70~80歳20人、60~70歳12人)だった。 5月中に、中共は法輪功学習者から41万5千ドル(約6700万円)を脅し取った。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)