【明慧日本2024年7月11日】(中国=明慧記者)中国共産党(以下、中共)による法輪功への残酷な迫害から25年目となる今年7月20日を前に、明慧ネットの調査により今年1月から6月までの間に、中国でさらに69人の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害により死亡したことが判明した。うち、女性学習者は48人、男性学習者は21人で、最年少者は50歳だった。その中には、市政府機関の退職幹部、経済貿易局の副局長レベル幹部、教師、主治医、検察院の退職者、国家級建築士、企業マネージャー、個人経営者など各界の人士が含まれている。その中で、8人が中共の留置場あるいは刑務所で迫害され、死亡した。50人が生前、不当な判決を受け、労働教養を科されたことがある。
彼らの中には生前、自分の信念を貫いたために、中共の関係者によってさまざまな拷問や精神的迫害を受けた学習者もいる。たとえば、「拘束服」を着せる、黒いカバーで頭を被せる、強制灌食、電気ショックを与える、薬物を注射する、不明の薬物を大量飲ませる、銃撃で発射、眼球を蹴る、睡眠を剥奪する、トラの椅子、鉄の檻、手錠と足かせ、殴打、凍えさせる、体罰、独房に閉じ込める、地面に固定された輪に手錠をかける、手足を引っ張られた状態で縛り付ける、1日10数時間の強制労働、精神病院に監禁、連行、嫌がらせ、家宅捜索、盗聴、尾行、監視、年金を差し止めるなどがある。
江沢民は死亡したが、中共は江沢民の「その名誉を腐らせ、その肉体を消滅させ、その経済を断絶させる」という絶滅政策をいまだに実施しており、法輪功を迫害している。
陳燕萍さん |
陳国華さん |
李長海さん |
劉殿元さん |
麻蓮鳳さん |
孫素雲さん |
佗文霞さん |
邢安梅さん |
張月芹さん |
龐有さん |
2024年1~6月、迫害により死亡した学習者の人数統計表(敬称略)
区域 | 名前 | 人数 |
遼寧省 | 辛静芳、張艶傑、仲維芹、孫素雲、邢安梅、霍秀芹、周会敏、張玉紅、張亜芹、劉淑媛、劉殿元 | 11 |
河北省 | 姬淑英、張雪、王荣、于海竜、王懐、張月芹、張瑞英、朱光宝、倪文秀、張淑华 | 10 |
黒竜江省 | 佗文霞、閆修風、関洪艶、任茹傑、李玉珍、姜洪祿、崔香芝 | 7 |
吉林省 | 姜兵父親、姜兵、鄭翠芬、李長海、焦崇、劉玉海 | 6 |
山東省 | 徐海紅、陳国華、許金荣、斉慶信、馬清賢、麻蓮鳳 | 6 |
北京市 | 冉月霞、厖有、範紀荣 | 3 |
甘粛省 | 盧雲飛、李鳳蘭、蘇安洲 | 3 |
寧夏 | 侯秀芳、催亜成、馬雄徳 | 3 |
四川省 | 張貴清、李厚培、趙玉玲 | 3 |
河南省 | 陳玉琴、張桂梅 | 2 |
湖北省 | 欧陽海文、陳緒珍 | 2 |
江西省 | 鄒四英、劉荷香 | 2 |
内モンゴル | 劉潤賢、柴翠荣 | 2 |
天津市 | 衛広華、劉秀芬 | 2 |
広東省 | 陳燕萍 | 1 |
湖南省 | 楊月平 | 1 |
江蘇省 | 夏正倫 | 1 |
陝西省 | 閆樹軍 | 1 |
雲南省 | 竜華鮮 | 1 |
重慶市 | 唐天貞 | 1 |
新疆 | 甄作雲 | 1 |
合計 | 69 |
本記事の情報は、2024年1月1日から6月30日の間に収集されたものである(迫害により死亡した時間は、数カ月あるいは数年前に発生した可能性があるが、この期間中に入手され、明慧ネットで報道されたものである)。以下は、迫害され死亡した学習者が受けた迫害の一部の事実である。
1、旧正月の元旦 劉殿元さんが瀋陽第一刑務所で迫害され死亡
遼寧省朝陽市にある凌源市の学習者・劉殿元さんは2016年、79歳のときに、法輪功の真・善・忍の信念を守り続けたとして、朝陽市建平県裁判所の女性裁判官・李岩により、不当に懲役11年6カ月の実刑判決を言い渡された。劉さんは90歳で解放されるその日まで生き延びることができず、2024年の旧正月の元旦に瀋陽第一刑務所で迫害により死亡した。享年87歳。
情報筋によると、劉さんは生前に迫害により障害を負い、1年間は身の回りのことができなかったが、瀋陽刑務所は重病のための服役中の一時出所を拒否し、最終的に劉さんを致死させたという。
劉殿元さん |
劉さんは若い頃から非常に有能で頭が良く、幹部や教師として働き、その後は独学で漢方を学んで村で診療所を開き、さらには見習いの指導にも携わった。1985 年から建築工事の請負や建設に携わるようになり、お金を稼ぎ有名になったが、過労により劉さんの健康状態はますます悪化し、坐骨神経痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性肝炎、神経衰弱などの病気を患った。
1995年、劉さんは法輪功を学び始め、真、善、忍の基準に従って良い人を目指した。すると、すぐにすべての病気が消え、それ以来、劉さんは本当の幸せを感じた。しかし、中共が法輪功を迫害した後、劉さんは真・善・忍の信念を貫いたとして、何度も連行・拘禁され、労働教養を強いられ、不当な判決を宣告された。
2001年7月31日、65歳の劉さんは警官らにより連行され、懲役7年の実刑判決を宣告された。内モンゴル自治区赤峰市の第四刑務所で、劉さんは1日10時間以上の労働を強いられ、さらに刑務所の精神病院に10カ月間閉じ込められ、毎日大量の薬を300日以上飲まされた。
2015年11月9日、劉さんは凌源市鉄西一街にある妹の家で、侵入してきた建平県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官ら7、8人に連行された。その後、懲役11年6カ月の重刑を言い渡され、2016年6月14日に遼寧省瀋陽第一刑務所に拘禁された。
2、ハルビン市の李玉珍さん 黒竜江省女子刑務所で迫害され死亡
今年1月初めに、ハルビン市の学習者・李玉珍さんが、黒竜江省女子刑務所の迫害により死亡した。李さんは刑務所から病院に運ばれたが、1週間後に亡くなった。享年74歳。李さんは刑務所に入る前は健康だったという。
李さんは2021年6月10日、ハルビン市道外区裁判所に懲役4年の判決を受け、1万元(約20万円)の罰金を科され、黒竜江省女子刑務所に拘禁された。
李さんはこれまで何度も迫害され、2度にわたって懲役3年と懲役4年の実刑判決を宣告されたことがあり、黒竜江女子刑務所に拘禁されていた。
黒竜江省女子刑務所は、いわゆる「転向率」を達成するために、冷酷な受刑者を選んで受刑者指導員を担当させ、学習者を拷問し、「五書」や思想報告を書かせ、真・善・忍への信念を放棄させるために圧力をかけている。刑務官らは、それらの受刑者を利用し、学習者を「転向」させるように促している。
3、甘粛省の李鳳蘭さん 蘭州女子刑務所で迫害され死亡
甘粛省白銀市平川区の学習者・李鳳蘭さん(69)は、不当に懲役1年8カ月の実刑判決を宣告された後、2023年2月17日に蘭州女子刑務所に移送された。同年11月に乳がんが転移していたが、平川区公安局は治療ための仮釈放を許さなかった。
2023年12月、李さんの家族は弁護士を雇い、政府部門の人脈を通じて、李さんを刑務所から連れて帰った。その時の李さんは、すでに死期が迫っており、食事も摂れず、水も飲めず、病院に入院し、点滴で命を維持するしかなかった。最終的に病院も李さんを受け入れなくなり、家に連れて帰らせた。数日後の2024年1月10日の朝、李さんは亡くなった。
中共は残酷に法輪功を迫害しており、李さんは平川区政法委、610弁公室、派出所、街道弁事処、住民委員会の関係者から常に尾行され、監視され、法輪功を放棄するよう強制され、年金も停止された。迫害で、家族も普通の生活を送ることができなくなった。
4、電気ショック、睡眠剥奪などの拷問を受けた許金栄さんは死亡
山東省臨清市の許金栄さんは、かつて臨清市の「法輪功煉功場」のボランティア責任者を務めていた。1999年7.20、中共が法輪功を弾圧し始めてから、許さんは数回にわたり、勤め先や派出所、610弁公室の関係者により連行され、不当な拘禁や、強制洗脳、家宅捜索、労働教養処分などの迫害を受けた。山東女子労働教養所に拘禁されたとき、許さんは電気棒で電気ショックを与えられ、睡眠を剥奪され、長時間にわたって立たされるなどの拷問を受け、かろうじて一命を取り留めた。今年2月25日、許さんは死亡した。享年70歳。
5、甘粛省の蘇安洲さん一家3人 迫害され死亡
甘粛省蘭州市の学習者・蘇安洲さん(71)は、かつて8年間の冤罪に苦しんだ後、2022年8月に再び連行されて厳しい監視下に置かれた。迫害により寝たきりになった蘇さんは今年1月10日、無念な思いを晴らせないまま、死亡した。
蘇さんは2002年8月、法輪功迫害の事実を明らかにする電波ジャックに参加したとして、蘭州市城関区裁判所から懲役10年の実刑判決を宣告された。蘇さんの妻と息子も中共の迫害により亡くなったため、蘇さんは一人になり、世話をしてくれる人がいない不安定な生活を送り、地域関連部門から頻繁に嫌がらせを受けていた。
1999年7月、中共による法輪功への迫害が始まった後、蘇さんの家族は迫害され、崩壊した。2002年6月13日、妻の耿翠芳さんは自宅で警官に取り囲まれ、ビルから転落した。当時、まだ生きている耿さんを助けようとする隣人たちがいたが、警官は隣人たちが耿さんに近づけることを禁止した。警官らは耿さんを放置したまま、耿さんから部屋の鍵を奪い、ドアを開けて家を荒らし、通帳2冊、指輪、宝石、現金を押収した。耿さんは午後4時まで太陽の真下に晒され、苦痛の中で死亡した。
(続く)