【明慧日本2024年7月18日】遼寧省建平県在住の法輪功学習者・王立英さん(女性)は、法輪功を学んでいるとの理由で6月20日、建平県裁判所に不当裁判にかけられた。王さんの親戚の弁護人は法廷で王さんの弁護を禁じられ、王さんは自らの弁護で証言した。
法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
事件の経緯
2023年3月6日、王さんは心臓弁手術を受ける夫に同行するため、北京への列車に乗ろうとしていたところ、建平県高速鉄道駅で連行された。警察は王さんの自宅を家宅捜索し、朝陽市留置場に連行した。王さんの夫は心臓病が再発したため、緊急入院した。そして、王さんは2023年3月17日に保釈された。
2024年4月17日、建平県検察庁は王さんを「法律の実施を破壊した」として起訴した。
王さんの親戚(弁護士ではない)は王さんの弁護人となり、王さんの要求通り無罪答弁をすることに同意した。親戚の弁護人は、建平県裁判所の裁判官に電話をかけ、王さんの代理を務めるために必要な書類について問い合わせた。その後、裁判官は同年6月17日に必要な書類をすべて裁判所に提出した。しかし、裁判官は、書類に「保釈中」と書かれていないとして、申請書類を返却した。
弁護人は翌日、申請書を再提出し、王さんの裁判日が6月20日と決まっていたため、できるだけ早く王さんの案件に関する書類を確認するよう要請した。裁判官は、そもそも王さんの代理を務めるという王さんの弁護人の要請を認めるかどうか、裁判所は協議する必要があると主張した。
弁護人はその後も裁判官に何度か電話をかけたが、裁判官は電話に出なかった。王さんは6月19日、書記官から電話を受け、午後3時に証言録取のため裁判所に出頭するよう通知された。同日午後6時頃、裁判官は弁護人に返答し、裁判所は法廷で王さんのための弁護を禁じると伝えた。
王さんは6月20日午前9時、建平県裁判所で裁判にかけられた。王さんは、中国には法輪功を犯罪とする法律はないと主張し、無罪判決を要求した。