【明慧日本2024年7月19日】遼寧省撫順市の法輪功学習者・田麗麗さん（44歳女性）は、先日、撫順市東洲区裁判所から懲役4年、罰金1万5千元の判決を言い渡された。これは、田さんにとって、2度目の判決となった。
法輪功を学んで元気になった田さんは、あるスーパーでアルバイトをしていた。
今年1月26日、田さんはスーパーのロッカールームで作業着に着替えていたところで、押し入られた新撫区公安分局の警官によって新撫区の千金派出所に連行された。田さんは強制的に身体検査を受けさせられた。強制採血されたとき、意識を失った。その後、田さんは撫順市留置場に送られた。
田さんの家族は新撫区公安分局の警官に会い、「なぜ田麗麗を連行したのですか？」と聞くと、「田麗麗はネット指名手配犯だから」と警官は答えた。家族は警官に「田麗麗は撫順市から離れていないし、スーパーで働いて生活費を稼いでいる。警官から田麗麗を探しているという通知を受け取っていないのに、どうして「逃亡」というのですか？」と聞くと、警官は答えなかった。
田さんは2カ月間拘禁されている間、公安部門の関係者に一度も取り調べを受けていなかったが、東洲区検察庁から逮捕状を発付された。
5カ月後の6月21日午後2時30分、田さんは撫順南溝留置場で、東洲区裁判所から裁判を受けた。
東洲区検察庁の検察官・戴国強は法廷で、新撫区公安分局千金派出所と福民派出所の警官が田さんに対する捏造した「犯罪事実」を読み上げた。同検察官は、田さんが人に法輪功の真実を伝える際に撮影したビデオを法廷で放送しようとしたが、映すことができなかった。
東洲区裁判所の裁判官・張揚は、田さんに「犯罪を認めるか」と尋ねた。田さんは、「法輪功の教えの『真・善・忍』に従って善良な人間になっています。いかなる法律にも違反しておらず、犯罪を犯していません。ましてやネットの指名手配から逃げている犯罪者ではありません」と述べた。
田さんの弁護士も田さんに対して違法行為がなかったと主張した。
法廷で検察官の戴国強が田さんの判決を4年と提言した。これに対して、田さんは、「私はいかなる法律にも違反していません。私に判決を下す根拠があるのですか！」と言った。
裁判は1時間20分で終わった。
先日、田さんは実刑を言い渡されたが、控訴した。
2019年に1年6カ月の判決を下された
田さんは2018年8月23日朝、仕事に行く途中、撫順市の警官と瀋陽市の警官によって連行された。
2009年5月、田さんに対する裁判は瀋陽市瀋河区裁判所で行われた。。法廷で、田さんの弁護士は、公訴人が田さんに対する容疑の証拠を提出していないこと、公安局が作成したビデオが上映されていないことを指摘し、田さんの無罪を強く主張した。しかし、裁判官の李紅は「証拠がなくても判決は下さなければならない」と露骨に述べた。
結局、裁判官は何の証拠もない状況下で、田さんに懲役1年6カ月、罰金1万元の判決を言い渡した。
2020年2月22日、田さんは刑務所から解放されたが、生活上の大きな困難に直面した。
母親の劉秀琴さんは、田さんを拘禁から解放されるようにいろいろな関係部門に足を運び、肉体的、精神的な疲労のため、2022年1月23日、68歳でこの世を去った。
同時に、撫順市の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）、派出所の警官、コミュニティの職員などは、頻繁に田さんの家族に嫌がらせをし続けた。そのため、圧力に耐えられなくなった田さんの夫は田さんと離婚してしまった。
それでも、撫順市の国保、派出所の警官、コミュニティの職員は嫌がらせを止めなかった。共産党第20回大会の前、撫順市公安局の警官が田さんの義父に電話をかけ、田さんのことを尋ねた。義父は怒って「社会はどこもかしこも混乱しているのに、あなたたちは気にせず、善良な人たちにばかり目を向けるなんて。田麗麗がどうしたというのか？ 彼女は法輪功を学んでいるだけだ。離婚をさせたのに、まだ嫌がらせをするのか？」と言った。相手は何も言わず、電話を切った。
そして、警官は田さんの元夫にも嫌がらせをし、田さんのことをいろいろと聞いた。元夫は「私たちを離婚させたのに、まだ嫌がらせをし続けるのか？ 彼女がどうしたというの、彼女はいい人じゃないか？ 言っておくけど、当時、私も連行されて1カ月も拘束されていたのだ。告発するところだ」と言った。
田さんの元夫の姉の子供も学校で警官から嫌がらせを受けた。元義母が警官の行為に怒りで倒れ、入院した。
夫は強制的に離婚させられ、母は他界し、父は再婚し、義理の両親は重い病気にかかり、田さんは一人残され、アルバイトをして生計を立てるしかなかった。そして今、田さんは東洲区裁判所からまた、4年の懲役と罰金の判決を受けた。
（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
