反迫害25周年 シドニーの集会で中共の迫害に抗議
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 【明慧日本2024年7月28日】シドニーの法輪功学習者(以下、学習者)と支持者は、7月18日に中国共産党(以下、中共)による法輪功への迫害25周年を記念して、マーティン・プレイス(地元金融機関の集会所)で集会を開催した。

 政治家や地域の指導者らは演説の中で、学習者が信念の自由を守り、平和的かつ合理的な手段で中共の残忍な迫害に抗議する勇気と粘り強さに対して称賛した。

学習者たちは午前中にマーティン・プレイスで煉功を行った

7月18日にマーティンプレイスで集会を開催した

 オーストラリア政府に中共の強制臓器収奪の犯罪を止めるための提案を可決するよう要請

オーストラリア法輪大法協会を代表するジョン・デラー氏が集会で演説した

 オーストラリア法輪大法協会の代表ジョン・デラー氏が最初の講演者となり、次のように疑問を投げかけた、「法輪功は数億人の中国人の健康と道徳心を向上させたのに、なぜ過去25年間も迫害されてきたのでしょうか? 善い行いをする国民を迫害し、拷問し、殺害するような政府は一体何なのでしょうか?」と述べた。

 彼はさらにいくつかの例を挙げて、こう結論づけた。「共産主義政府だけです。全体主義体制は真実を嘘の支配に対する脅威と見なします。アレクサンドル・ソルジェニーツィンは、もし誰もが嘘をつかなければ、共産主義はソ連で終わるだろうと言いました」

 「中共による法輪功への迫害が最も厳しいのは、法輪功が『真・善・忍』という普遍的価値観を基礎として築かれた中国の伝統文化を復興させているからだ」

 「世界中の心優しい人々は、中国で苦しむ人々を守るために学習者が行っている勇敢な努力を認めています。それはまた、すべての人々の自由と私たちに共通する人間性を守ることにもつながります」

 彼は演説の最後に、オーストラリア政府に法輪功による迫害への抗議を支持するよう呼びかけた。「今年6月25日、米国下院は法輪功保護法案を可決しました」彼は「今年7月初旬、連邦議員アンドリュー・ウォレス氏がオーストラリア議会に提案を提出しました。オーストラリア国民からのさらなる支援の声が、迫害を終わらせ、臓器収奪を止め、拘束されている学習者全員を解放するための提案の可決に役立つでしょう」と述べた。

デビッド・シューブリッジ上院議員

 ニューサウスウェールズ州のデイビッド・シューブリッジ上院議員は演説でこう述べた。「世界市民としてオーストラリア人を団結させることができるものがあるとすれば、それは人々に信念を追求する権利があるということだと思います。人々には宗教に従う権利があり、迫害されたり拘留されたりしない権利があるべきです」

 「法輪功の学習者が有罪判決を受け、彼らの臓器が中国の違法医療システムに引き渡されていることを、衝撃的な証拠が示していることを私たちは知っています。私たちの政府はこれに明確に反対すべきです。今こそ、学習者が経験した残酷な25年間を振り返るべき時です。今こそ、誰も中国から臓器を入手したり、不道徳な臓器売買に従事したりしないように、私たちの政府が法律を強化するために十分な対策を講じたかどうかを振り返るべき時です」

 彼は学習者たちにこう語った。「オーストラリアには皆さんの友人がいます。彼らは皆さんが自分の宗教、信仰、信念に従う権利を絶対的に尊重しています。オーストラリア、中国、あるいは地球上の他の場所であっても、この権利は奪われてはならないものです」

 法輪功の学習者への感謝と尊敬

UTS(シドニー工科大学)の馮崇義(フェン・チョング・イ)教授

 UTS教授で中国問題研究者の馮崇義氏は、「本日この機会を利用して、学習者への感謝と敬意を改めて表明したいと思います。法輪功(法輪大法)は『真・善・忍』の原理に基づく心身の修煉です。健康を増進するだけでなく、道徳基準も高めます。では、なぜ中共はこれらの人々を迫害しているのでしょうか? それは、他の信念や異なる道徳基準を認めない邪悪な独裁政権だからです。政権は常に『真・善・忍』を自らの統治に対する脅威と見なしていました。幸いなことに、今では多くの人が真実に気づき、中共は行き詰まりに陥っています」と語った。

カンバーランド市議会議員ポール・ギャラード氏

 カンバーランド市議会議員のポール・ギャラード氏は、「今日、私たちは迫害に抗議して命を落とした学習者を追悼するためにここに集まりました。『真・善・忍』を守るために彼らが払った多大な犠牲を永遠に忘れてはなりません」と語った。

カンバーランド市議会議員ヘレン・ヒューズ氏

 カンバーランド市議会議員のヘレン・ヒューズ氏は、学習者が信念のために立ち上がったことを称賛し、「素晴らしいことだ」と述べた。ヒューズ氏は、25年間の迫害に対する抗議は、すべての人にとってより公正で透明性のある中国社会と制度を求める戦いだと考えている。「学習者の今日の訴えを聞いた方は、彼らの嘆願書を読んで署名してください。こうすることで、オーストラリア連邦政府は、中共に法輪功の迫害を止めるよう求める国民の代表としてよりよい働きかけができるのです」と語った。

CEO ポール・フォーリー氏

 オーストラリアの伝統、家族、財産部門のゼネラルマネージャー、ポール・フォーリー氏は、  「皆さんの忍耐、中国における共産主義と中共に対する勇敢な抵抗は、世界中の人々の良心を目覚めさせました。人々はようやく、何が起きているのかに気づきました。これは悪との精神的な戦いなのです。私たちはこの戦いを続けなければなりません。毎日、毎週、指導者、メディア、ビジネス界の人々に、良心に従って行動し、人道に対する罪を犯している人々と共謀しないよう求めなければなりません。言うだけでは十分ではなく、実行に移さなければなりません。行動は言葉よりも雄弁です」と語った。

 「我々は中共を非難し、圧力をかけなければならない。オーストラリアは中国国民が人権と自由を享受できるよう、経済、外交、その他の手段で中国に圧力をかけるのに十分な交渉材料を持っている」

 「神よ、ありがとう。私たちには自由があります。しかし、それは贈り物です。私たちはそれを注意深く守らなければなりません。それは失う可能性のある贈り物です。これは私たちが直面しているリスクの1つです。中共のような全体主義的で腐敗した不当な政治権力に反対して立ち上がらなければ、私たち自身の自己の誠実さと善悪の判断力が損なわれます。最終的には、私たち自身の自由が損なわれることになります。これはまさに中共がやっていることです」と述べた。

 彼は演説の最後に、中国で迫害されている家族への支持を表明した。「私たちは彼らの困難な状況と苦しみを理解しています。私たちは今日、彼らと共にあります。彼らと中国のすべての人々が自由を獲得するまで、私たちは永遠に彼らを支援し続けます」

 一緒にこの迫害を終わらせましょう

 集会でのスピーチでは、数人の来賓も中共を非難した。学習者2人は、中国でいかに残酷な迫害を受けたかを語った。

 集会の最後には、さまざまな職業や団体の人々からの支援の手紙が読み上げられた。

 ペンリス市議会議員ケビン・クラメリOAMは手紙の中でこう書いている。「25年間、中国の学習者は平和的に抗議を続け、『真・善・忍』の原則に従ってきました。これらの価値観は世界中の人々の心に深く響き、人類の最高の精神と道徳的価値観を示しました」

 「厳しい迫害に直面しているにもかかわらず、中国の学習者は命を危険にさらし続け、何億人もの同胞に法輪大法の恩恵と中共の邪な本質を理解させています」

 オーストラリア・香港企業コネックスのCEO、ルース・チュク氏は書簡の中でこう述べた。「今日、私たちは個人としてではなく、グループとして学習者と団結します。25年間、これらの勇敢な魂は容赦ない迫害に直面しましたが、彼らの『真・善・忍』の信念は決して揺らぐことはありませんでした。これらの価値観は国境を超え、世界中のすべての人の心を動かしました」

 「学習者のために声を上げることは、この迫害を取り巻く沈黙を破ることになります。私たちの団結した声は、中共が築いた闇を突き破り、恐怖を明らかにし、人類を著しく侵害する行為に対して政権に責任を負わせることができます」

 彼女の手紙は「私たちが力を合わせれば、この迫害を終わらせることができる」と結ばれていた。

 オーストラリアの法廷弁護士で法律講師のソフィー・ヨーク氏は支持の手紙の中でこう述べた。「政府は国民の基本的人権を守るべきだ」

 「政府が国民、誰であれ、どんな集団であれ、迫害を命じたり容認したり、あるいはそれに加担したりすることは、人類を危険にさらす犯罪である」

 「決して諦めないでください。正義は勝利します。歴史を振り返ると、いつもそうでした。心優しい皆さん、同胞に対する非人道的な扱いを拒否してください」

 「神様がすべての学習者を守護してくださいますように。どうか、あなた方はいつも私たちの心の中に、私たちの思いの中に、そして私たちの祈りの中にいることを知っておいてください」

学習者たちは、迫害で亡くなった人々を追悼するため、夕方に蝋燭を灯して祈りを捧げた

人々は迫害の終結を求めて請願書に署名した

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/21/479946.html)
 
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