【明慧日本2024年7月27日】(明慧記者・英梓によるオタワでの報道)カナダの各政党から46人の連邦国会議員、上院議員、州議会議員などの要人が最近、共同声明に署名した。中国共産党(以下、中共)による法輪功学習者(以下、学習者)に対する25年間にわたる激しい迫害を強く非難し、法輪功に対する迫害の即時停止を求めた。
署名した共同声明には、現職議員が40人、元議員が6人のカナダの超党派の政治家が含まれている。「法輪功支持議員連盟」の共同議長もビデオメッセージで学習者の反迫害活動を声援した。
中共による学習者に対する25年間にわたる迫害を強く非難し迫害の即時停止を求める声明を発表したカナダの各政党からの連邦議会議員・上院議員・州議員ら46人の要人 |
「法輪功支持議員連盟」の共同議長「すべての連邦議員に法輪功のための署名を求める」
「法輪功支持議員連盟」の共同議長ジュディ・スグロ氏は、全ての連邦議員に共同署名に参加するよう招待する手紙を送り、その中で「これは、私たちが団結して明確な態度を示す重要な機会です。これらの平和的な学習者たちに対する長年の迫害を今すぐ停止しましょう」と呼びかけた。
もう一人の「法輪功支持議員連盟」の共同議長であり、保守党議員のガーネット・ギニス氏は、迫害を非難し、学習者たちの25年にわたる迫害制止を訴える活動を支持するビデオメッセージを送った。
議員連盟が迫害を非難する共同声明を発表「中共は人道に対する罪を犯した」
要人たちは、共同声明の中で「私たちは、中共が中国において学習者に対して25年間にわたって行ってきた深刻な人権侵害を強く非難します」と述べた。
議員たちは声明の中で、法輪功(別名、法輪大法)は真・善・忍の三つの理念に基づいた修煉方法であると述べた。また「25年前の7月20日から、中共は法輪功に対して、組織的で残忍な『ジェノサイド』を目的とした迫害を開始した」と述べた。
「1999年7月から、数えきれないほどの学習者が中国で恣意的に逮捕され、不当に拘禁され、多くの人が拷問を受け、さらには迫害によって命を奪われました」
声明では、これらの暴行が人権団体、政府機関、そして国連によって広く記録されていると述べた。米国国務省は、2007年の人権報告書の中で「国連特別報告員のマンフレッド・ノワク氏は、報告の中で、中共政府に拘留された拷問被害者のうち、66%が法輪功学習者であると指摘した」と述べた。
「フリーダム・ハウス」は、2017年の報告書の中で「法輪功学習者は中国において、広範囲にわたる監視、恣意的な拘留、投獄、そして拷問を受けており、不当な処刑に遭う高いリスクにさらされています」と結論付けた。
以前、米国下院は2016年に「継続的で信頼できる報告の内容を深刻な問題として捉え憂慮している。学習者に対する強制的な生体臓器収奪についての報告は、中共の承認の下で法輪功学習者が組織的に、そして大規模に臓器を強制的に摘出されていると主張している」という343号決議(H.Res.343)(訳注:中国における法輪功学習者に対する強制的な生体臓器収奪について、その深刻性を指摘し、国際社会への問題提起を行ったもの)を全会一致で可決した。
ジェフリー・ニース卿が議長を務める英国民衆法廷は「中国で長年行われている強制的な生体臓器収奪(犯罪において)、学習者は被害者の一つであり、そして主要な臓器供給源である可能性がある」という結論を出した。民衆法廷はさらに、中共が学習者に対して人道に対する罪を犯したと認定した。
2021年、12人の国連人権専門家がプレスリリースで共同声明を発表し、法輪功学習者や他の少数民族に対する強制的な生体臓器収奪手術の行為に「強い非難」を表明した。
2024年1月、欧州議会は決議2024/2504(RSP)を採択し、この決議は「中華人民共和国(中共)に対し、法輪功学習者やウイグル族、チベット族を含む他の少数民族に対する迫害を直ちに停止するよう強く要請」するとともに「中華人民共和国(中共)に対し、国内外での監視や宗教の信仰の自由に対する弾圧を停止するよう求める」ものである。
したがって、要人たちは中共に対し「国際基準と法的な義務、特に署名済みの国連拷問禁止条約を遵守し、中国における法輪功に対する25年にわたる迫害を直ちに中止し、(不当に)拘禁されているすべての法輪功学習者およびその他の良心の囚人を無条件で釈放する」よう強く求めた。
「法輪功支持議員連盟」共同議長「偉大な中国の人々が真の自由を手に入れることを期待している」
ギニス議員は、7月は中共が法輪功を迫害し始めてから25周年を迎える重要な月だと述べ、「法輪功(法輪大法とも呼ばれる)は、真・善・忍という崇高な美徳を伝える修煉法です。十分な証拠が示すように、中共は法輪大法を根絶しようと、強制的な生体臓器収奪を含む残忍な手段を用いています」と語った。
ギニス議員は「2015年の当選以来、私は法輪功グループと協力する機会に恵まれました。私たちは、カナダ人が生きたまま臓器を摘出する行為の共犯者になることを禁止する法案を可決しました。また、カナダにおいて外国からの干渉に対抗するためのより強力な保護措置を導入しました」と語った。
また、ギニス議員は「私は法輪功が受けている迫害に注目するよう求める請願書を議会に数百件提出しました。私たちは、法輪功学習者、チベット人、香港人、ウイグル人、キリスト教徒、台湾人、中国民主運動の英雄たち、そして中共による法の支配を無視した行為や妨害の被害者など、様々な団体や個人と連携し、一つの大きなグループを築くことに尽力しています。「カナダは、世界中のあらゆる場所で、正義、人権、民主主義、自分たちで決める権利、そして自由の原則を常に守り続けなければなりません」と語った。
ギニス議員は、カナダ国内で学習者たちが示しているリーダーシップと不屈の精神に感謝し「真・善・忍」の原則に基づき、世界中で人権促進に貢献していることを称賛した。
「私は偉大な中国の人々がいつの日か真の自由を手に入れることを期待しています。カナダは常に彼らを、そして自由を支持します」
世界中で署名を集め迫害を終わらせる運動を推進する
カナダ法輪大法学会の広報担当者である戴工羽氏がインタビューに応じ、「私たちは、署名し、法輪功のために声を上げてくださった政治家の方々に心から感謝いたします。彼らは、声を失った人々のために声を上げ、今もなお中国で苦しんでいる人々に希望を与えてくれています」と語った。
戴氏は「この共同声明は、中共に対して、彼らの残虐な行為は自由な国々では決して許されないということを明確に示しています」と語った。
近年、世界中の国々の議員や要人がこの声明に署名し、連帯を示している。戴氏は「私たちは、今まさに世界的な署名活動を開始したところです。私たちは今後も署名を集め続け、より多くの議員、直接選挙で選ばれた官僚、そしてその他の要人がこの国際的な呼びかけに加わり、法輪功に対する迫害を終わらせることを願っています」と語った。