2024年上半期 2714人の学習者が連行・嫌がらせをされたことが判明(一)
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 【明慧日本2024年7月28日】中国共産党(以下、中共)が法輪功を迫害して25年になるが、江沢民の「名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる」という滅絶政策を継続的に執行している。今年に入ってから、中国本土各地の政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、610弁公室、公安、中国反邪教協会(中共が本当の邪教)は、「掃黒除悪(暴力団など犯罪集団の取り締まり作戦)」、「安定を維持する」、「ゼロ行動」などの口実の下、法輪功学習者(以下、学習者)の通報に対して、500元から5000元、あるいはそれ以上の報奨金をインターネット上で大量に公表し、「真・善・忍」を実践する学習者への弾圧を続けている。

 中国で法輪功を修煉することは合法であり、法輪功の出版物も合法である。憲法は国の基本法であり、国民には信仰の自由、人身の自由、言論の自由などが規定されている。法輪功迫害に関与しているすべての者は法を犯し、憲法に違反している。身柄拘束や家宅捜索に関与した警官や補助警官は、市民の住宅に不当に侵入、連行、市民の信仰の自由を損なうなどの犯罪を犯した疑いがある。

 明慧ネットの統計によると、2024年上半期、法輪功学習者2,714人(身柄拘束1,470人、嫌がらせ1,244人)が身柄を拘束され、嫌がらせを受けたことが分かった。このうち、家宅捜索(ボデーチェックなど)を受けたのは839人で、迫害された総数の30.9%を占め、強制的に洗脳班に送られたのは40人、放浪生活を余儀なくされたのは22人、強制的に採血(指紋、足型、アクセント録音、顔認識、DNA検査、尿検査、角膜採取など)を受けたのは27人、不当な判決を受けたのは447人、迫害されて亡くなったのは70人だった。  

2024年1~6月、中国本土において迫害を受けた人数統計

 身柄拘束や嫌がらせなどの迫害は、中国本土の27の省、自治区、直轄市で行われた。最も深刻な身柄拘束の地域は吉林省228人、遼寧省207人、河北省197人、山東省156人、湖北省117人、黒竜江省94人、四川省82人、広東省77人の順であった。嫌がらせのひどい地域は、河北省275、山東省198、遼寧省129、四川省112、黒竜江省77、吉林省69、湖北省67、広東省57の順だった。

 今年1月から2月にかけて、中共は310人の学習者を連行・嫌がらせをし、3月には中共の「二会期」期間に440人を連行・嫌がらせをし、4月には「4.25」期間に588人を連行・嫌がらせをし、5月には「5.13世界法輪大法デー」期間に716人を連行・嫌がらせをし、6月には「7.20」までに660人を連行・嫌がらせをし、迫害は深刻化している。福建省福清市に住む49歳の学習者・翁昌貴さんは、法輪功を学んでいるだけで、中共から厳しい迫害を受けている。現在、翁さんは罪に陥られ、市の精神病院に拘留されている。

2024年1~6月において60代以上の学習者が連行・嫌がらせを受けた人数統計

 連行され、嫌がらせを受けた60歳以上の学習者は457人。そのうち、90代が7人、80代が96人、70代が219人、60代が135人であった。2024年3月31日、広東省梅県区国家安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関以下、国保)と扶大警察署の警察官3人が99歳の劉心蘭さんに嫌がらせをし、福のシール1枚と法輪功の書籍『轉法輪』という本を押収した。

 これらの迫害された学習者の中の62人は、社会のエリートである。中には公務員、中国人民政治協商会議(CPPCC)の引退幹部、大学教師、教員、大学生、検察官、引退裁判官、弁護士、高級エンジニア、医師、郵便局員、銀行員、書道タレント、公認会計士、退役軍人などである。

 2024年上半期、中共は法輪功学習者から241万4470元(約5億円)をゆすりとった。

 今年の「4.25」と「5.13」の期間に、北京のスパイ、610弁公室、公安警察、街道やコミュニティの関係者は、学習者を敵として扱い、学習者とその家族に対して、不定期に電話をかけたり、ドアをノックしたりなどの嫌がらせをし、多くの警察官が学習者の家に入り込み、学習者を脅かしたり、写真を撮ったりした。学習者の家の玄関に毎日2人体制が12時間いるケースもあり、24時間付きまとう人員もいる。

 報道によると、錦州610弁公室、政法委、公安局などの関連部門は、いわゆる特別案件チームを設置し、中共の最後の暴挙に出て、長時間の監視、追跡、見張るなどの不正な手段を通じて、さらに学習者の住居の近くにビデオカメラを密かに設置し、電気自動車に位置探知装置を取り付けるなどしている。

 

2024年1~6月、中国各地の学習者が連行・嫌がらせを受けた人数統計

 河北省、山東省、遼寧省、吉林省、四川省、湖北省、黒竜江省、広東省の8つの省では、2,142人の学習者が連行され、嫌がらせを受け、上半期の連行・嫌がらせ件数の78.9%を占めた。この統計からわかるように、現在、中共の迫害は中国本土の局地的な地域でのみ深刻である。国内外の学習者たちは法輪功迫害の実態を語り続け、中共の迫害者が頻繁に罰をあたえられることにつれ、中共内部の多くの人々は、中共の終焉の「スケープゴート」には誰もなりたくないという事実に目覚めている。中共の終焉はすぐそこまで来ている。

 情報収集期間は2024年1月1日から2024年6月30日まで。

 一、2024年1月から6月までに連行された学習者1470人

 明慧ネットの統計によると、今年上半期、法輪功学習者1,470人が連行されたことが判明した(図3参照)。吉林省、遼寧省、河北省、山東省、湖北省、黒竜江省、四川省、広東省が最も迫害が厳しく、連行件数は1,158件で、上半期の中国本土における連行総件数の78.8%を占めた。

 迫害の事例

 1.長春市の学習者124人は連行された

 明慧ネットによると、吉林省政法委、610弁公室、省公安局の組織、計画、指導の下、2024年1月から6月までに、吉林省で228人の学習者が身柄を拘束されたと報告され、これは中国本土で最も多い連行数で、全連行数の15.1%を占めた。そのうち、長春市で連行された学習者は124人で、吉林省での連行件数の54.4%を占めた。2024年4月19日前後、長春市の学習者は、この1カ月間に合計49人が迫害された。

 2.吉林省舒蘭市の警察署は一日で50人の学習者を連行した

 2024年6月5日、吉林省舒蘭市公安局国保と市内の複数の警察署の大勢の警察官が民家に押し入り、数十人の学習者を連行した。その日、約50人の学習者が身柄を拘束されたことがわかった。

 一部の学習者は一晩中不当な取り調べのために警察署に連行され、翌日解放されたという。

 この連行行動は、舒蘭市公安局の長期にわたる計画的な試みであり、警察は半年もの間、何人かの学習者を見張って追跡し、朝5時から夜9時まで尾行し、ある者は学習者が自宅から出てくるまで4日間も見張っていた。警察は密かに学習者自宅の廊下に監視・盗聴・撮影装置を設置し、学習者の自宅を訪ねた人物と比較・特定した後も追跡を続けたことが報告された。警察は尾行する期間、写真を撮り続けていた。

 今年3月から6月にかけて、吉舒派出所は、様々な口実で、学習者ではない人を含め、学習者に戸別訪問で嫌がらせを行い、陳雲芳さん、杜淑茹さん、タイ麗娟さん、王玉虎さん、張さん、陶玉清さん、斉秀梅さん、盧桂平さん、高英など、家族に学習者がいるかなどについて聞き込みを行った。また、3月、警察は学習者である孫艶萍さん(故)の旧宅を訪れ、嫌がらせした。

 学習者で元検察庁検事の朱玉君さんが身柄を拘束された。朱さんは法輪功を学んでいるだけの理由で公職を解任された。

 (続く)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/24/480040.html)
 
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