不当判決を受けた貴陽市の李彬陽さん 刑務所に拘禁される
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 【明慧日本2024年7月30日】貴陽市の法輪功学習者・李彬陽さん(31歳男性)は、法輪功迫害の実態についての資料を配布したとして、2022年2月16日、貴陽市に位置する県級市の清鎮市の警官に連行され、清鎮市留置場に拘禁された。今年7月上旬、李さんがすでに地元の裁判所に秘密裏に懲役4年6カ月の判決を言い渡され、貴州省都匀刑務所に拘禁されたことがわかった。

 李さんは小さい頃から、母親の宋暁梅さんと一緒に法輪功を学び続けた。中国共産党による20年以上の法輪功への残酷な迫害の中、李さんは子供から成人するまで、法輪功を学んでいる母親と祖母が何度も迫害されるのを目の当たりにしてきた。李さんは、大学を卒業して故郷に戻った後、母親とともに法輪功を修煉し続け、法輪功迫害の事実を人々に伝え、より多くの人が法輪功の恩恵を受けられるようにしてきた。

 母親、祖母が受けた迫害

 李さんの母親・宋暁梅さんは大学を卒業して、元貴州省貴陽100工場(国営紅湖機械工場)に就職した。祖母・周香蘭さんは、元貴州省黎陽航空発動機会社の職員で、33歳の時に卵管結紮術の医療事故で何年も休職した後、41歳の時に労災で退職を余儀なくされた。 1994年に法輪功を学んだ後、周香蘭さんは健康になった。 

 しかし、1999年7.20、中共は法輪功を弾圧し始めた。同年7月30日、地元の紀律委員会の書記などの数人が周香蘭さんの家に行き、法輪功の書籍を押収した。

 2000年3月、周香蘭さんは隣人の家を訪ねたところ、貴州省安順市平壩県公安局第一科の警官に連行され、平壩留置場に15日間拘留された。会社側は周香蘭さんの年金を1年間支給を停止した。

 2000年5月、宋暁梅さんと妹、母親・周香蘭さんの3人は、法輪功の冤罪を訴えるために北京に行ったが、北京の駐在事務所に拘禁された。その後、勤め先の公安局の2人によって地元に送還されたが、平壩留置場に15日間拘留された。

 2000年6月、周香蘭さんは1年6カ月の労働教養処分を受け、貴州女子労働教養所に拘禁された。教養所で、1日10時間以上奴隷労働、しゃがむ姿勢、軍人のような訓練を強いられた。暑い夏には太陽に向かって軍人の姿勢で立たされ、朝6時から夕方5時半まで食事と水を与えてもらえないなどの迫害を加えられた。

 2000年7月、宋暁梅さんは勤め先の公安局の職員と平壩県公安局の警官によって紅湖機械工場のゲストハウスに送られ、1週間拘束された。

 2001年3月、紅湖機械工場公安局の職員と平壩県公安局の警官は、宋暁梅さんの自宅を家宅捜索し、法輪功の書籍を押収した。宋暁梅さんは拘留所に連行され、15日間拘留された。 

 2002年3月、宋暁梅さんと母親は北京に行き、天安門広場で「法輪大法は素晴らしい」と書かれた横断幕を掲げた。そこで警官に連行され、天安門派出所に連行された。その夜、2人は北京海淀公安分局留置場に送られ、7日間拘留された。その後、紅湖機械工場公安局の職員によって北京から地元に連れて帰った。2002年4月1日から7月18日まで、宋暁梅さんは平壩留置場に拘留され、7月18日に貴州省女子労働教養所に送られ、3年間拘禁された。

 2002年10月、周香蘭さんは貴陽市で警官に連行され、バッグに入った500元の現金を強奪された。周香蘭さんは警官に黒いビニール袋を頭からかぶせられ、動けなくなるまで殴られ、5階から1階まで引きずられ、パトカーに投げ込まれた。翌日、香蘭さんは平壩留置場に送られる途中、また引きずられた。周香蘭さんは2カ月間拘禁された。

 2002年12月、3年の労働教養処分を受けた周香蘭さんは、貴州省女子労働教養所第二大隊に拘禁された。教養所で周香蘭さんは「転向」を拒否したため、4人の受刑者に手足をそれぞれの方向へ引っ張られた。その末、全身に激痛が走り、失神してしまった。ある時、周香蘭さんが「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と叫んだ時、警官に靴下で口を封じられ、麻薬犯に殴られた。

'中共酷刑示意图:五马分尸'

拷問のイメージ図:手足をそれぞれの方向へ引っ張られる

 警官と医者は周香蘭さんに「自分の体に現れた健康問題は自己責任だ」と書くように強いられた。周香蘭さんは拒否したため、医務室に引きずられ、6人によって取り押さえられ、強制的に注射や薬を飲まされた。その後、警官の指示を受けた麻薬犯が、周さんの食事に薬を混ぜた。それで、周香蘭さんの血圧が200㎜Hgまで上昇し、眠れず、頭痛、眩暈、動悸、全身麻痺などの症状が現れた。

 2005年3月31日、宋暁梅さんは3年間の労働教養を終え、家に帰った。宋暁梅さんは家族と穏やかに暮らし、働こうと思っていた。しかし、紅湖工場派出所、観山湖区公安分局、政法委員会、コミュニティの人から嫌がらせや、尾行などを受け続け、仕事と生活に深刻な影響を受けた。

 4年6カ月の不当判決を受け 刑務所に拘禁される

 2022年2月16日、李さん、李さんの両親、法輪功学習者・陳金華さん(男性)、劉玉蘭さん(女性)の5人は法輪功の資料を配布したとき、清鎮市の警官に連行された。李さんと陳金華さんは清鎮市留置場に拘禁され、母親・宋暁梅さんと劉玉蘭さんは貴陽市三江留置場に拘禁された。父親の李洪偉さんは48時間拘留された後、解放された。

 その後、李さん、宋暁梅さん、陳金華さん、劉玉蘭さんは地元の裁判所によって秘密裏に裁判にかけられた。李さんが懲役4年6カ月の判決を言い渡され、都匀刑務所に収容され、宋暁梅さんと陳金華さんは懲役3年2カ月、劉玉蘭さんは懲役3年の判決を受け、3人とも刑務所に収容された。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/14/479676.html)
 
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