2024年上半期 2714人の学習者が連行・嫌がらせをされたことが判明(二)
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 【明慧日本2024年7月30日】 (前文に続く)

 3、朝陽市で70人以上の学習者が連行

 2024年5月11日、遼寧省朝陽市公安局は統一作戦で、内モンゴル自治区赤峰市でも、省を越えて70人以上の法輪功学習者(以下、学習者)の身柄を拘束した。朝陽市の学習者・賀洪軍さん、付文輝さん夫婦、蘭清忠さん、胡秀麗さん夫婦、孫暁明さん、張鳳霞さん夫妻も連行された。ほとんどが釈放され、彼らの家はすべて家宅捜索された。 情報筋によると、これらの学習者は長い間、電話による監視下に置かれていたという。

 警察はその場で賀洪軍さん夫婦から現金12万元(約240万円)、蘭青中さんの店から32万元(約640万円)のゆすりとった。

 その後、警察は賀洪軍さんを朝陽市の自宅に連れて帰り、家宅捜索した。そこで、前進支局と朝陽市国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官は、さらに現金8万8千元と釣り銭3千元余りを押収した。合計21万元(約420万円)以上の現金が賀洪軍さんから奪われた。さらに家の鍵、車の鍵などを奪い、その結果、賀洪軍さんの娘は家に帰れなくなり、子供を連れて、親戚の家を転々として暮らした。

 朝陽市公安局の国保は、前進支局の警察官と一緒に、賀洪軍さと蘭青中さんの家から一度に53万元以上の現金のゆすりとった。

 現在、賀洪軍さん夫婦と蘭青中さんにすでに逮捕状が発付された。現在に至るまで、朝陽市公安局は様々な理由で家族にお金を返していない。これを決定したのは朝陽市政法委と市公安局である。

 4、綏化市で30人以上の学習者が連行

 5月13日の世界法輪大法デー前夜、黒竜江省綏化市で多くの連行事件が発生した。綏化市海倫県では、5月11日午前7時から9時の間に、17人の学習者が身柄を拘束された。2024年正月早々、学習者が尾行され、写真を撮られていることに気づいた人がいるという。

 5月11日と12日、綏化で統一作戦が実施され、30人以上が身柄を拘束された。省公安局は綏化に人を派遣し、作戦の直接指揮を執らせたが、これは5月13日に先立つ省内の大規模な迫害作戦であった。連行された学習者のほとんどは即日帰宅したが、少なくとも6人は拘置所に収容された。

 5、黒龍江省寧安市の18人の法輪功学習者が拘束される

 2024年5月9日、牡丹江市寧安市で、少なくとも18人の学習者が公安警察に身柄を拘束された。その中には、周秀慧さん、姜美玲さん、王麗君さん、陳静さん、劉桂菊さん、祝興志さん、呉さん、董さん、商秀芳さん、公文学さん、王麗梅さん、周艶清さん、趙さん、金蓮さんと名前がわからない4人の学習者がいた。

 董さんと呉さんは、年齢と体調を理由に釈放され帰宅したが、他の学習者は牡丹江留置場に刑事拘束、もしくは行政拘束された。

 これらの学習者は警官に尾行・監視され、あるいは法輪功迫害の実態を伝えた時に身柄を拘束され、自宅で連行された学習者もいた。

 6、揭陽市、呉鳳音さんらの学習者が連行・監禁される

 5月30日午後、呉鳳音さん、呉静娟さん、陸麗芳さん、呉建さんの4人の学習者は、広東省揭東区曲渓派出所によって呉鳳音さん宅から身柄を拘束された。一方、静霞さんは別のグループによって自宅から連行された。連行された学習者は全員、家財を押収された。その日の夕方5時過ぎ、榕城区の学習者・陸麗芳さんは、呉鳳音さんの家から揭東区曲渓派出所の警察官に身柄を拘束され、揭東区曲渓にいる娘の家にも家宅捜索のために連れて行かれた。家宅捜索は午後5時から12時まで続き、一家のパソコンやその他の個人の所有物を物色され、法輪功を学んでいない娘と婿、一家の幼い孫2人も連行され、警察署に連行された。

 呉静娟さんはその夜釈放された。陸麗芳さんの義理の息子と2人の幼い孫は翌日釈放された。陸麗芳さんの娘と呉鳳音さん、呉建さん、静霞さん4人は揭東拘置所に拘留された。陸麗芳さんが拘留されている場所は調査する必要がある。

 これは計画的な連行行動である。学習者たちは前から監視されていると言われている。

 7、滄州市河間市束城鎮の学習者に対する迫害について

 河北省滄州市河間市束城鎮南良村の学習者・馬根元さん(男性)は、2024年4月12日、束城鎮の警察官に自宅から身柄を拘束されたが、健康診断の結果が基準に達していないため、自宅に帰った。警官は馬さん宅にカメラを設置し、24時間監視していたため、自宅でも自由はなかった。

 二、2024年1月〜6月までに1244人の学習者が嫌がらせを受ける

 明慧ネットに報告された統計によると、2024年1月から6月までに1244人の法輪功学習者が嫌がらせを受けたことが判明した。河北省、山東省、遼寧省、四川省、黒竜江省、吉林省、湖北省、広東省が最も迫害された地域で、合計984人が嫌がらせを受けた(図3参照)。

 迫害事例:

 1、青島市平度市南村鎮の高亨柏さんは嫌がらせされた

 2024年6月17日午後8時ごろ、山東省青島市平度市南村鎮の蘭底派出所の所長・于子東は、他の2人の警察官と一緒に、小陳村の学習者・高亨柏さん宅に来て、「様子を見に来た」と言って、嫌がらせをした。高さんは「何度も家に来ないで下さい、近所の家に聞き込みに行くのもやめて下さい」と言った。于子東は「法輪功は家で練習して、外に出て宣伝したりチラシを配るのをやめろ」言った。高さんは「もし中国共産党が法輪功に濡れ衣を着せるために、『天安門焼身自殺』を捏造したり、多くの嘘を作り上げたりしなければ、私たちは外に出て話す必要はなかったはずです」と答えた。警官らは高さんにどこで働いているのか聞いた。高さんは「話す必要はありません」と返事した。

 2、上海市の周美娟さんは、両会期間に密かに監視されていた

 中共が3月上旬に「両会」を開いたとき、周さんが住んでいた地区の住民は周さんにこう言った「両会を開くというのに、鎮(安亭鎮)はまたあなたを監視するためにスパイを送り込み、不動産事務所に泊まらせた。これは何なんだ?」と聞いた。周さんはのゴミ捨て場の近くを通りかかったとき、派出所連防隊などの人が横の空き地でトランプをしながら様子をうかがっているのを見かけたことがある。

 3、武漢市の楊徳芳さんは、洗脳班で迫害された後、繰り返し嫌がらせを受けた

 湖北省武漢市の法輪功学習者・楊徳芳さんは、法輪功の無実を伝える最中に、中共による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報された。5月8日午後7時ごろ、楊さんは武漢市漢陽支局の私服警官数人に身柄を拘束され、家宅捜索され、法輪功の関連書籍、パソコン、プレーヤー、USBメモリー、メモリーカードなどの所持品をすべて押収された。楊さんは市第一拘置所に10日間拘束された後、5月18日に市玉笋山洗脳班に連行された。6月20日、楊さんは釈放されたが、一カ月以内に数人の警察官が楊さん宅に来て勝手に写真を撮った。

 三、60歳以上の学習者457人が連行され、嫌がらせを受けた

 中国のことわざに、「70歳は殴ってはいけない、80歳は叱ってはいけない 」というものがある。中共が権力を掌握した後、中国古来の伝統的な道徳観念を覆し、80歳、90歳の者まで逮捕し、殴り、叱るようになった。営口市では、いくつかの警察署の警官が、未亡人や孤児を訪問するという名目で、法輪功学習者の家でわざと嫌がらせをした。吉林省農安県の姜玉華さん(70歳)は、警察署で体を蹴られ、あざができた。山東省煙台市の王均恒さん(75)は殴られて肋骨を折られた。吉林省長春市の張玉霞さん(70)は、その場で警官の平打ちによって耳が聞こえなくなった。

 明慧ネットが発表した統計によると、今年1月〜6月までの間に、中国本土で60歳以上の法輪功学習者457人(最高齢は99歳)が身柄を拘束され、嫌がらせや迫害を受けた。

2024年1~6月において、60歳以上の学習者は連行、嫌がらせを受けた人数統計
年齢 連行された人数 嫌がらせされた人数 連行・嫌がらせされた人数
90代 1 6 7
80代 41 55 96
70代 142 77 219
60代 94 41 135
合計 278 179 457

 迫害案例:

 1、吉林省農安県の姜玉華さんは、派出所で殴られてあざだらけに

 吉林省農安県に住む学習者・姜玉華さん(70歳女性)は一人暮らし。4月29日、姜さんの家は突然停電した。姜さんはドアを開け、4階から1階のメーターを見に行った。2階に着くと、3人の男が宝塔派出所の者だと言って駆け寄り、姜さんの鍵を奪ってドアを開け、家宅捜索を始めた。警察は姜さん家にあったパソコンを押収した上、姜さんの身柄を拘束した。警官は1階で姜さん宅のブレーカーを下ろしたという。

 姜さんは警察の迫害に協力せず、署名を拒否した。宝塔派出所の所長何宝玉は姜さんに暴力を振るい、髪を引き抜き、体を蹴った。その結果、姜さんの体はあざだらけになった。姜さんは拘置所に拘留され、5日間の断食後、釈放された。姜さんの息子は警察署に行ってパソコンを取り戻した。

 2、上海浦東新区習者7人が身柄を拘束された

 2024年4月16日正午、喬翠麗(音訳)さん宅で法輪功の本を読んでいた時、家にいた喬さん本人、陸美鳳さん、汪玲テイさんら7人の年配の学習者(70~90歳)が上海市浦東新区の川沙派出所警察官20人以上に身柄を拘束された。連行に抗議した学習者は4人の警官に無理やり連れて行かれた。7人は午後11時30分まで拘禁され、その間、強制的に指紋を取られ、尿検査をされた。

 うち、最年少の学習者(おそらく68歳)はまだ派出所に拘束されている。

 3、昆明の劉翠仙さんら8人の学習者が不当に連行された

 2024年6月6日、昆明市の学習者8人が、法輪功の書籍を一緒に勉強している最中に、中共の警察官に部屋に押し入られ、身柄を拘束された。ほとんどの学習者は60歳以上で、最高齢者は87歳で、30人から40人の警察官が連行行動に関与した。

 6月6日午後1時ごろ、大勢の警察官が学習者・劉翠仙さんの家に押し入り、法輪功の書籍を勉強していた学習者8人尹瓊英さん(87歳)、桂明珍さん(77歳)、李竹秀さん(73歳)、王玉蘭さん(73歳)、劉翠仙さん(72歳)、劉暁萍さん(67歳)、黄雲匀さん(60代)、朱さん(梁源コミュニティーに在住、楚雄出身) は身柄を拘束された。警察官は昆明市公安局を名乗り、30~40人いた。警察は8人のボディーチェックし、写真を撮った後、別々に管轄の派出所に連行し、取り調べを行った。また、警察は劉翠仙さんの家を家宅捜索し、大量の所持品を押収した。

 77歳の学習者・桂明珍さん(足が悪く、松葉杖をついている)は、供述をするために虹山派出所に連行され、その日の夜10時頃に帰宅したことが分かった。他の学習者の状況は調査中である。

 明慧ネットによると、連行された8人の学習者のほとんど全員が、中共に不法に監禁され、多くの人が労働教養処分に科され、実刑判決を受けたという。

 現在87歳の尹瓊英さんは2001年に連行され、雲南女性労働教養所で労働教養処分を科されたことがある。

 4、煙台市の王均恒さん(75歳)は、肋骨を折られ、見る影もない

 山東省煙台市牟平区に住む75歳の学習者・王牟恒さんは、4月12日、地元の学習者・尹明花さんの娘に付き添い、母親の釈放を要求するため、牟平蛤堆后海岸派出所に行ったが、不当に連行され、牟平区留置場に拘束され、見る影もないほど拷問を受けた。5月20日に帰宅した。 病院での診察の結果、王さんは肋骨が折れており、今でも非常に痛いという。一方、同時に連行された尹明花さんの長女は、37日間不当に拘留された後、釈放された。

 5、長春市の張玉霞さんは警察にその場で殴られて耳が聞こえなくなった

 4月20日、吉林省長春市桂陽に住む学習者・張玉霞さん(70代女性)は、白菊路派出所の警察官に連行され、家宅捜索を受けた。張さんは警察官にその場で殴られて耳が聞こえなくなった。そのまま長春市第三留置場に送られ、1カ月以上経過しているが、情報もなく、家族も面会できない。詳細は調査中。

 6、白銀市の88歳の学習者・廖安安さんが嫌がらせを受けた

 甘粛省白銀市の88歳の学習者・廖安安さんは、2023年に懲役6年6カ月の不当な判決を言い渡され、迫害による心血管疾患の再発で数カ月間寝たきりになり、その後、転倒により右足と肋骨骨折の重傷を負い、身動きが取れなくなっている。半年余り、法輪功を学び続け、功法を練習してから身体は順調に回復し、今では基本的に自分の身の回りのことは自分でできるようになり、ゆっくり歩いて自宅近くに野菜を買いに行くことができるようになった。しかし、廖さんはまだ白銀市の法曹機関から絶えない嫌がらせを受けている。

 最近、街道や居民委員会が何度も廖さんの家を訪れ、ドアをノックしたが、廖さんはドアを開けることを断固拒否した。2年以上前から、このような嫌がらせが絶えないため、廖さんは精神的に混乱し、外出すると中共に連行されるのではないかと恐れている。そんな日々が延々と続き、廖さんは恐怖に怯えながら暮らしている。

 過去20年間、廖さんは1年間の労働教養処分を科され、3回不当な判決を受け、合計16年半の不当な監禁と迫害を受け、洗脳班にも1回拘禁され、数え切れないほど不当に拘留され、路上で何度も中共の関係者に追いかけられ、何度も家に帰れず、部屋を借り、11年以上給料が停止されて苦境に陥っている。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/24/480040.html)
 
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