2024年上半期 2714人の学習者が連行・嫌がらせをされたことが判明(三)
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明慧日本2024年7月31】(前文に続く)

 四、40人の学習者は強制洗脳された

 明慧ネットによると、2024年1月から6月までの間に、40人の法輪功学習者が強制的に洗脳班に送られ、迫害を受けた。そのうち、吉林省が18人、湖北省が15人であった。

2024年1~6月において、中国各地で洗脳を受けた人数統計

地域 洗脳を受けた人数
吉林省 18
湖北省 15
江西省 3
山東省 3
湖南省 1
合計 40

 迫害事例:

 1、安陸市の農村医師・周斌勝さん、洗脳班に連行

 湖北省安陸市の学習者・周斌勝さんんは、2024年6月5日、陳店郷派出所の警察官2人に身柄を拘束され、安陸公安局の拘置所に10日間不当に拘留された。6月14日、警察は周さんを釈放せず、長松洗脳教室に移送し、迫害を続けた。

 周さんは陳店郷の田舎医者で、人徳が高く、医療技術に優れ、特に漢方薬が得意で、多くの地元の人々は彼に難病や複雑な病気を治してもらった。周さんは高給の誘惑に負けず、地元の町民に奉仕し、夜中でも治療のためによく外出し、報酬を求めず、懸命に働いている。そんな周さんは、法輪功迫害の実態を伝えたとの理由で、洗脳班の迫害を受けた。

 周さんのほかに、もう一人の学習者・薬剤師の黄学軍さんも、現在長松洗脳班に拘禁されている。

 長松洗脳班は、安陸市孛ハン鎮の村委員会の中庭にあり、金属製の看板で「憂慮の家」と呼ばれているが、実際は黒い悪の巣窟である。安陸市の長松洗脳班の主な指導者は、市政法委員会書記の羅明海と610弁公室所長の楊俊文である。

 2、武漢の教師熊麗華さんは洗脳され迫害された

 武漢の法輪功学習者・熊麗華さん(47歳女性)は、キョウ口区体育館小学校の教師である。 今年1月、法輪功迫害についての事実を話したことを通報された後、ここ数カ月間、教育委員会、政法会、学校関係者から嫌がらせを受けている。学校では、学校関係者が熊さんを洗脳し、迫害している。

 2024年1月13日の午前、熊さんはバス停で、ある老人に法輪功迫害について話していたところ、隣にいた女性から通報された。1月17日、宝豊派出所の警官2人とキョウ口国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下国保)の男性2人、女性1人、計5人のグループは、熊さんの職場と自宅を押し入り、家宅捜索をした。法輪功の関連書籍、パソコン、USBメモリ5個、小型スピーカーを押収した上、熊さんを15日間拘留した。2月1日、熊さんが派出所から釈放された時、戸籍地の長豊派出所と洗脳班の関係者は熊さんを連行しようとしたが、熊さんと家族は全力で抵抗した。2月に学校が始まると、学校の書記・陶俊は熊さんに始末書を書くように強いた。教育委員会と政法委は、熊さんを洗脳班に送り、協力しなければ解雇するという案を検討した。熊さんの正念による抵抗で、3月末まで、教育委員会と政法委は、学校で1カ月間洗脳教班を開くよう要求した。

 五、経済における迫害

 法輪功学習者に「名誉を汚し、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる」という中共の指示は、違法であるだけでなく、学習者の最も基本的な生存権を奪う暴挙であり、集団抹殺という重大な犯罪である。明慧ネットによると、今年1月から6月にかけて、中共は法輪功学習者から241万4470元(約5億円)をゆすり取った。これは主に違法な家宅捜索、家財押収、年金の差し押さえによるものである。

2024年1~6月、現金1万元以上のゆすりを取られた学習者の統計

名前 県・区 家財押収

ゆすりを取られた

金額(元)

尹秋珍 黒竜江省 鶏西市 鶏東県   540000
逯花娥 山西省   汾西県   340000
蘭清忠 遼寧省 朝陽市   家財押収 320000
賀紅軍 遼寧省 朝陽市   家財押収 211000
李作忠 広東省 梅州市 興寧市 家財押収 200000
李湘珍 湖南省 郴州市     200000
徐妮霞 上海市   宝山区   190000
劉翠仙 雲南省 昆明市   家財押収 100000
孟さん 黒竜江省 綏化市 海倫市   50000
劉英君 遼寧省 大連市 甘井子区 家財押収 30000
王秀梅 河北省 邯鄲市 曲周県 家財押収 20000
邢新麗 山東省 イ坊市 イ城区 家財押収 20000
韓正花 黒竜江省 牡丹江市 海林市   16000
潘麗萍 河北省 任丘市 任丘市 家財押収 11000
楊巧麗 陝西省 銅川市   家財押収 10000
孫春花 河南省 洛陽市 澗西区 家財押収 10000
鞠さん 山東省 威海市 栄成市 家財押収 10000
于桂蓮 山東省 栄成市   家財押収 10000
孫玉芳 黒竜江省 チチハル市   家財押収 10000
徐荣芳 重慶市   南岸区 家財押収 10000
付金玲 黒竜江省 綏化市 海倫市 家財押収 10000
曲朋程 遼宁省 鞍山市   家財押収 10000

 迫害事例:

 1、黒竜江省蜜山市の尹秋珍さんの54万元の貯金が押収された

 2024年5月2日、黒竜江省蜜山市の学習者・尹秋珍さんは、鶏東鎮の電柱などにスプレーで「法輪大法は素晴らしい」と書いて、世の人々に法輪功迫害の実態を知らせようとしていた姿が道路の監視カメラに撮られた。5月6日、鶏東国保の警察が尹さん宅に来て、尹さんの身柄を拘束し、家にあった54万元(約1080万円)の貯金を押収した。尹さんは現場の関係者に、お金は給料からの個人的な貯金であると話した。

 2、朝陽市の賀洪軍さんと蘭清忠さんは53万元以上の現金を押収された

 2024年5月11日、遼寧省朝陽市公安局は統一作戦で、70人以上の法輪功学習者を連行した。 中に朝陽市出身の賀洪軍さんと傅文輝さん、地元出身の蘭清忠さんと胡秀麗さん夫婦がいた。 学習者の家はすべて家宅捜索された。朝陽市公安局の国保は、前進支局の警察と連携して、賀さんと蘭さんの自宅から一度に53万元以上(約1060万円)の現金を押収した。現在、賀さんと蘭さんは逮捕状を発布されている。現在までに、朝陽市公安局は様々な理由で家族にお金を返していない。

 3、山西省汾西県の逯花娥さんは、34万元以上の年金を奪われた

 山西省汾西県の法輪功学習者・逯花娥さんは、2021年11月以来、県社会保障局から一連の経済的迫害を受けており、退職年金を剥奪されただけでなく、すでに受給した年金34万元以上(約680万円)を不当に取り戻されている。逯さんは懲役3年の不当な判決を言い渡された後、2018年に釈放された。2021年11月、県社会保障局は突然理由もなく、逯さんの退職年金の支払いを停止した。2023年の新年を迎える前、県社会保障局は逯さん本人に知らせず、息子から15万元以上(約300万円)をゆすり取った。2024年、県社会保障事務所は、逯さんが受け取った2018年から2021年までの退職年金のうち19万元以上を回収するよう再度通達を出した。

 4、梅州市興寧区の李作忠さんと廖苑群さんが連行され、現金20万元以上を押収された

 4月19日午前9時ごろ、十数人の警察官がに興寧市合水鎮の学習者・李作忠さんと廖苑群さんの家に押し入り、20万元以上(400万円以上)の現金、十数台のプリンター、大型レーザー、中型レーザー、20箱以上の印刷用紙、多くの箱の法輪功の関連書籍と法輪功の実態を書かれた資料を押収した。家宅捜索は約3時間に及び、2人がその場で身柄を拘束された。

 5、李湘珍さんは地元の法曹機関に20万元以上をゆすり取られた

 学習者の李湘珍さんは、懲役1年6ヶ月の不当な判決を言い渡され、長沙女子刑務所に拘禁され、今年3月に解放された。地元のコミュニティ、派出所、国保はすぐ李さん宅を訪ね、嫌がらせをし、5年間誰とも話さないように警告し、家族に李さんを監視するように要求した。李さんの家族は、地元の法曹機関に20万元以上(400万円以上)をゆすり取られ、李さんは無罪で釈放されなかっただけでなく、家に戻って、自宅は刑務所化していることに、唖然とした。

 6、上海の徐妮霞さんの年金が19万元以上差し引かれ、生活が困窮

 上海市宝山区学習者の徐妮霞さん(67歳女性)は、虹口区山陰路2巷2号に住んでいる。法輪功を学んでいるだけの理由で、2006年と2019年に中共から不当な判決を受け、計7年間拘禁されていた。2022年11月、徐さんが解放された際、上海市普陀区社会保障局は、法的根拠もなく、7年間の拘禁中にすでに受け取った年金19万元余りの返還を要求し、解放された直後、徐さんに支給されるべきの年金月額4,000元から1,833元を強制的に差し引き、1,510元しか支給せず、8、9年連続で強制的に差し引かれることになった。

 徐さんの元夫は中共の迫害を恐れて10年前に離婚し、娘も巻き込まれるのを恐れて会わなくなった。その結果、徐さんは年老いた両親の年金だけが頼りだった。しかし、両親は2023年1月と2024年2月に亡くなり、毎月の年金は1510元で、上海にアパートを借りる余裕すらなく、生活していくのは難しい。

 7、昆明市の劉翠仙の預金数百万元が凍結され、現金10万元が押収

 2024年6月6日午後2時30分、黄土坡派出所と紅山派出所の警察官30人が劉翠仙さんの家に押し入り、法輪功の書籍を勉強していた学習者8人を連行した。家宅捜索したところ、劉さんの家から現金約10万元(約200万円)を押収したうえ、数百万元の預金がある銀行口座はすべて凍結したという。同日、家族がお金を引き出そうとしたところ、引き出せなかったという。劉さんの孫はまだ大学生で、お金がなく大学中退に直面している。劉さんの息子は知的障害があり、母の彭学萍さんは2020年12月に8年間の不当な判決を受けた後、2023年2月11日に迫害の中で死亡した。

 (完)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/24/480040.html)
 
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