他人が私に良くしてくれない時こそ感謝をする
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文/日本の大法弟子

 【明慧日本2024年8月3日】同修の交流文章『後天的な観念を捨て 本当に確実に修煉する』を読みました。同修はどこでも、どんな時でも、たとえ魔難の前でも、師父に感謝しなければならないと言いました。修煉者として、健康や家庭の円満、事業の成功などの福を得た時だけ師父に感謝すればいいのではありません。 難しいのは、苦しみの中でもすべてを失い、苦境に晒され、度重なる苦難に直面した時にも、感謝の気持ちを忘れないことです。

 常人は、他人が親切にしてくれた時には感謝します。しかし、一人の修煉者として、これらの常人の観念を捨てなければなりません。困難に直面した時も、他人からひどい扱いを受けた時も、感謝しなければならず、私たちを「一挙四得」(『転法輪』)させてくれた人にも、私たちのメンツを失わせ、現実の名、利、情を失わせた人にも感謝しなければなりません。このような逆境があるからこそ、私たちは(心を修めれば)流れに逆らって進むことができ、心身を浄化し、返本帰真の道をまた一歩前進することができるのです。

 一、師父の按排が最高

 2021年、私は法輪功のメディアプロジェクトを手伝って、会計をチェックしていましたが、それが半年ほど長引いたのです。この間、通常の仕事を休みがちになったため、会社のリストラで退職を余儀なくされました。

 リストラの通知を受けてから退職するまで、2カ月の求職期間がありました。就職活動では、書類を集めたり、履歴書を準備したり、面接に行ったりするストレスがあり、2カ月経っても結果が見えず、家族も心配しました。しかし、私は師父のご按排は最高で、修煉に漏れがなければ、生活ができなくなることはないと自信を持っていました。就職活動は3カ月かかり、退職して1カ月後に新しい会社に入社しました。

 当初は、最後の1ヶ月は私の焦りを修めるためだけだと思っていましたが、その後、この時期の入社は社会保険再就職奨励金の条件を満たしていたことが分かりました。約8000ドルを受け取ることができ、ちょうど子供の大学受験の補習費用を支払うことができました。その時、私は師父が手配したことが全方位であり、「一挙四得」の一つの現れだと深く理解しました。

 コロナ(中共ウイルス)が蔓延し、社会環境が非常に悪化している中で、新しい職場の給料は20%も上がり、役員でもない私が、役員だった以前の職場の給料と同じでした。

 二、嫉妬心を取り除き、トラブルの相手に感謝

 修煉者として仕事があまり忙しくない時、私は自主的に仕事を改善し、業務プロセスを整理し、マニュアルをすべて書き足すことで、リーダーから評価され、褒められました。そのため、職場でいじめに遭いました。それは会社の小さなグループで、 いじめの手口は自分たちに合わせるように脅します。たいていの人は対抗する勇気がなく避けますが、我慢できずに仕方なく退職する人もいました。

 経理は恨まれやすい仕事です。規則によって伝票に不備があると、精算ができない場合があります。すると、「お金が欲しいから早く精算してくれ!」とか、「なぜ支払いが遅れているのですか?」などと文句を言われました。時々、私も心中穏やかになれず、「会社の金を家の金のように勝手に使うのか」と怨みました。

 いじめグループの1人は、このような精算の規則に対する理解の違いを利用して、他の部署の人を挑発して私を攻撃し、トラブルを起こしました。彼女は2か月に1回くらいの頻度で、会社の各部門の責任者にメールを一斉送信して、悪口を言っていました。毎回の対応で、各方面への説明に時間がかかり、神経を使い、ひどい妨害だと思いました。甚だしきに至っては、理不尽にも人前で私の鼻を指さしながら「あなたが一番面倒なやつだ」と怒鳴りつけました。その時、私は頭がパンクするほどの衝撃でした。私は修煉者の基準を満たすために、言い返したり罵ったりはしませんでしたが、ますます腹が立って頭が真っ白になりました。家に帰ってからも、夜も眠れず、人から見れば、うつ病の前兆のようなものでした。 

 常人とトラブルが発生している中で、私は修煉者なので、内に向けて探さなければなりません。相手の言動は私の鏡であり、修煉の漏れを反映してくれたのです。

 私には、彼女が上司に認められた私に嫉妬していると分かっています。そこで、私は自分にも嫉妬心があり、どこかに隠れていないかと探しました。以前は自分の嫉妬心に自覚がなく、気づきませんでした。探したところ、私は相手が無知で、何も知らないくせに勝手に口を出すと軽視する心を見つけました。人を見下しているのは嫉妬心の表れの一つです。

 また、不平不満の心もありました。あの人たちは仕事をしっかり行っておらず、暇があれば人の悪口を言って、トラブルを起こしてばかりいるのに、私はその分まで頑張らなければならないと思い、心のバランスが取れなくなりました。それも嫉妬心の表れです。

 その後私は、彼女を気に入らないと思うたびに、彼女が騒ぎ始めることに気づきました。なるほど、トラブルが発生する根源は、やはり私にあることが分かりました。

 そこで私は、嫉妬心を重点的に修めることにしました。一つ見つけては一つを修め、彼女が1回トラブルを起こすと、私は一重の人心を取り除くようにしました。彼女を嫌がる心は徐々に弱くなっていくのを感じましたが、まだ残っていて、完全に取り除いていませんでした。私は心の中で「師父、私はまだ彼女に対して慈悲の心がありません。どうすれば慈悲の心を修めることができますか?」とお願いしました。

 翌日、彼女に会った時、彼女は突然マスクを外しました。コロナの間、彼女はずっとマスクをしていました。口を開け、顔が痩せて、骸骨のような姿の彼女を見て、突然、彼女がとてもかわいそうに思い、同情しました。常人は「善には善の報いがあり、悪には悪の報いがある」ことを信じないので、知らないためにかえって悪いことをして、自分の福を損なってしまいます。彼女が仕掛けたトラブルは、私に修煉と心性向上の機会を提供してくれたのであって、不平不満を抱く必要があるのでしょうか?

 それ以来、私は彼女のことを悪く思わなくなりました。彼女が何か私の悪口を言っても、あてつけに罵っても、それが聞こえなかったように気にしなくなりました。この試練は、一応乗り越えたと思いました。

 このような人、このような出来事に遭ったのも偶然ではなく、前世の借りを返す因縁や、旧勢力が私を妨害するために利用した要素があると思います。

 一人の修煉者として、今回の難関を乗り越える中で私は、他人が私に良くしてくれない時こそ感謝し、修煉の機会を提供してくれた人に感謝し、更に師父の慈悲深い守りに感謝しなければならないことを学びました。常人の中で、人と人の軋轢やトラブルの重圧でうつ病になってしまい、立ち直ることができなくなることも多々あります。自分が大法の修煉者になり、師父に見守られることは、どんなに幸せなことかを心から感じました。

 今回の嫉妬心を修めるのに1年ほどかかりました。師父にご心配をおかけしました。師父に感謝します!

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/7/31/479180.html)
 
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