国際メディアが注目 法輪功学習者・程佩明氏、中共による臓器収奪の被害語る
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 【明慧日本2024年8月17日】(明慧記者・王英)生体臓器収奪の生存者で法輪功学習者の程佩明氏は8月9日、米ワシントンで開かれた記者会見で、中国共産党(以下、中共)による臓器収奪の被害を語った。国際社会に強いインパクトを与え、各メディアが中共の悪行を報じた。専門家たちは、程氏が中共による臓器収奪事件の「典型的な被害者」であると述べている。

图:二零二四年八月九日,逃离中共迫害的黑龙江省法轮功学员程佩明(右二)在美国华盛顿DC举行的记者会上讲述了被活摘器官的经历。国际上多家媒体纷纷报道。

8月9日の記者会見で臓器を強制摘出された実体験を語る程さん(中)

 英テレグラフ紙「中共の臓器収奪の最初の生存者」

 英テレグラフ紙は8月9日掲載記事で、次のように報じた。

 程氏は中共の病院からの脱出経験と、耐え難い拷問からどのように逃れたかを語った。程氏は目覚めたとき、ベッドに縛り付けられており、肝臓と肺の一部が失われていることに気づいたという。

 記事を執筆したイオナ・クリーブ記者は、程氏が中共による生体臓器収奪の生存者として初めての人物だと述べ、中共の悪事を暴露するために程氏は立ち上がったと伝えた。

 58歳の程さんは、20年前に肺と肝臓の一部を強制摘出されたが、今でも身体の「極度の痛み」を感じるという。「彼らは私を殺すつもりだったと思います。私が生き残れるとは思っていなかったでしょうが、実際に生き残りました」と、程氏はテレグラフ紙に語り、シャツを脱いで胸から背中まで伸びる傷跡を見せた。

 程さんは法輪功を修煉しているため、中共に拘禁され、数年間にわたり拷問を受けていたという。

 法輪功が迫害された数十年の間に、中共の臓器移植産業は急成長した。中共の国営病院では、重要な臓器が数日で入手可能になった。これは世界の他のどの国の臓器移植システムでも不可能なことだ。

 2019年、ロンドンの独立民衆法廷は、中共政権が法輪功を含む少数団体を生体臓器収奪の対象とし、人道に対する罪を犯したとの判決を下した。

 2021年、国連の人権専門家は、法輪功学習者に加え、中国で投獄されているウイグル人、チベット人、イスラム教徒、キリスト教徒などの少数民族も標的になっていると報告した。

 程氏は、中共がなぜ平和を提唱する信仰を迫害するのか理解できないと語った。「法輪功は人々に善良であること、全ての人に慈悲と愛の心を持つことを教えています。私たちへの迫害は起こるべきではありません」と述べた。

 程さんは1999年9月に初めて連行された。 彼は拷問を受け、法輪功をやめるように要求され、それを拒否すると、彼と家族は山東省東部の故郷から追放されたという。

 その後の数年間で、彼は中共によって5回連行され、そのたびに「耐え難い」拷問を受けたという。

 「私は彼らに『なぜ私を殺さないのですか?』と聞いたことがあります。 彼らは『それだと簡単すぎる、拷問することは俺達には大きな楽しみをもたらすからだ』と言いました」と程さんは語った。

 2002年、程さんは懲役8年の判決を言い渡された。その間、彼は法輪功学習者が失踪するのを目撃した。一部の学習者はいわゆる「再教育」労働教養所に送られ、他の学習者は拷問によって死亡した。

 2004年7月、程さんは病院に引きずり込まれ、「610弁公室」(中国のゲシュタポと呼ばれる)の工作員に、手術の同意書にサインするよう強要されたという。 程さんが拒否すると、彼らに殴られ意識を失った。

 程さんの家族は、彼が手術を受けており、生存率は20%しかないと告げられた。

 3日後、程さんは恐怖の中で目が覚めると、ベッドに手錠で縛り付けられ、胸には長さ35センチの切開があったことに気づいた。後に移植の専門家が確認したところでは、程さんの肝臓と左肺の一部が手術で切除されていた。

 2年後、刑務官は彼を再び病院に戻した。「彼らは手術をする理由がなかったので、私が殺されることは分かっていました。家族は、私がナイフを飲み込んだので助かる見込みはないと言われました」

 しかし思いがけず、逃げるチャンスが訪れた。程さんを監視する看守が寝ていたので、程さんはその隙に脱出した。

 「9年間、私は偽名で生活していました。彼らは、自らがしたことを隠蔽するために、私を見つけて殺そうとしました」と程さんは語った。

 その後、彼はタイに逃亡したが、そこでは「いつ殺されてもおかしくないと感じていました」と。安全だと感じたのは、2020年に米国に到着したときだった。

 今年6月、米国下院は、中共による法輪功への迫害と法輪功学習者の生体臓器収奪を制止することを目的とした「法輪功保護法」を可決した。

 現在、程さんはまだ胸の特定の部位を感じることができず、毎日全身に広がる痛みに耐えている。

 彼は今、自分の体験を語る準備ができている。「私は中共がいかに邪悪であるかを世界に知ってもらいたいです。中共は中国の国民を害しているだけでなく、全世界を害しています。法輪功迫害の実態を人々に知らせなければなりません」

 2003年に中共に連行され、拷問を受けた法輪功学習者の李祥春さんは、程さんの証言は非常に重要であるとテレグラフ紙に語った。

 李祥春さんは「数十年もの間、法輪功学習者が拷問で殺され、身体を切り開かれ、臓器を摘出されるという極めて非人道的な扱いを受けているという報告を聞いてきました。今、私たちは最初の生き証人を得ました」と述べた。

 さらに、「これは、中共が生命を軽んじていることを世界中の人々や政府に警鐘を鳴らしているのだと言えます」と付け加えた。

 雑誌ディプロマット「人々は法輪功学習者が直面した恐怖を知る」

 ワシントンを拠点とする雑誌「ディプロマット」は8月10日、「中共による生体臓器収奪の最初の生存者が語る」というタイトルで、程さんの迫害体験を報じた。

 記事によると、程氏の証言は、中国の良心の囚人、特に法輪功学習者が直面する恐怖を垣間見る貴重な機会となった。

 程氏は、中共による生体臓器収奪の唯一の生存者と言われており、彼の証言は、この残酷な産業の隠された恐怖を明らかにする前例のないものである。

 程氏によると、1999年から2004年の間、法輪功を修煉していたため、何度も連行された。 拘禁されている間、臓器の状態を調べるために彼は血液検査を受けさせられた。何回も血液検査をされ、あらゆる拷問を受けたという。

 同氏は、中共が法輪功をやめさせるために、肉体的、精神的に拷問を加えたと述べ、「私が刑務所にいたとき、中共は妻に離婚を強要しました。もし妻が離婚しなければ、同じような迫害を受けることになるでしょう」と語った。

 程氏は、「私は幸運な一人で、生き残りました。しかし、生き延びられなかった人たちは数え切れないほどいます。 彼らの声は沈黙させられていますが、私は彼らのために声を上げ続けます。 世界は中国で何が起きているのかを知る必要があります。この邪悪なことは、これ以上続けることはできません」

 豪メディア「証言は『反論の余地のない』証拠」

 豪メディア大手ニューズも同日、中共による生体臓器狩りの最初の生存者が、肺と肝臓の一部を摘出されたと語ったと報じた。

 記事によると、中国政府による生体臓器狩りの噂は何年も前から流れており、専門家は現在、程氏の証言は「反論の余地のない」証拠であると伝えた。

 英タブロイド紙サンもまた、生存者のX線スキャンにより、恐ろしい体験中に臓器の一部が摘出されていたことが示されたと報じた。

 2002年、程氏は懲役8年の判決を言い渡された。 2004年7月のある日、警官は程佩明氏を強制的に病院に連れて行き、手術に同意する書類にサインするよう求めた。「私がサインを拒否したので、6 人の警官が私を押し倒し、何かを注射しました。目が覚めて、気がつくと鼻にチューブを入れられた状態で病院のベッドに横たわっていて、しばらく意識を失い、しばらく目が覚めました」

 「脇腹の包帯の下にチューブがあり、そこから血が流れていました。 目を覚ますと、病院のベッドに手錠で縛り付けられていました」

 彼の鼻に酸素チューブを入れられ、左胸に35センチの新しい傷ができ、そこからドレインチューブが突き出ていたという。

 記事によると、2年後、中共が再び臓器を摘出しようとしたとき、彼はその機会を利用して逃亡したという。

 専門家によると、程佩明氏は中共による法輪功学習者への恐ろしい臓器強制摘出の「典型的な被害者」であるが、生き延びて逃亡したという点でも異例であるという。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/14/480840.html)
 
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