陳緒珍さんが迫害死 銀行預金通帳を裁判所が凍結
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 【明慧日本2024年8月25日】湖北省十堰(じゅうえん)市の法輪功学習者・陳緒珍さん(女性)は、法輪功を学んでいるとして中共の公検法(公安・検察・裁判所)の職員によって連行され、不当に裁判にかけられた。陳さんは留置場に約1年間拘束されていたが、生命の危険が生じたのでようやく帰宅を許された。しかし、その1カ月後の今年3月14日、無念な思いを晴らせないままこの世を去った。享年67歳だった。陳さんが生涯で唯一持っていた銀行の預金通帳は、今でも裁判所に凍結されたままである。

 陳さんは、1997年に法輪大法を学び始め「真・善・忍」の標準に従って自分を律した。すると、長年悩まされていた胸膜炎、右腎の痛み、頻繁にかかる風邪などの病気がすっかり治り、もともと怒りっぽかった性格も穏やかで寛容になった。しかし、1999年7月に中共が法輪功を激しく弾圧し始めた後、陳さんは中共の人員によって何度も連行され、留置場や洗脳班に拘束されて迫害を受けた。2019年5月、陳さんは法輪功の真相を伝える資料を配布していた際、住民の密告により丹江口市公安局の警官らに監視され、その後、尾行されて自宅を捜索された。陳さんの家にあった法輪大法の書籍などの私物はすべて没収され、陳さん自身も十堰市の洗脳班に連行された後、十堰市留置場に拘束された。2020年夏、十堰市張湾区裁判所は陳さんを不当に裁判にかけ、懲役3年6カ月を宣告し、3000元(約6万円)の罰金を強要した。裁判所は陳さんを武漢女子刑務所に移送したが、家族への連絡は一切されず、家族がその事実を知ったのは武漢女子刑務所から連絡があってからである。2022年12月、陳さんは不当な刑期を終えて家に戻った。

 陳さんが家に戻ってから数日後、コミュニティの人員や警察が頻繁に家に訪れ、嫌がらせを続けた。家族は恐れて、陳さんの外出を許さなかった。陳さんが帰宅してから2カ月ほど経つと、まだ体調が回復しておらず弱っている状態で、2023年3月2日に十堰市公安局張湾区支局の警官らに再び連行された。その日、体調の悪い陳さんは、姉・陳緒云さんと一緒に学習者・張興菊さんとその息子・呉緒勇さんの家に行って法を学び、煉功していた。彼女たちが家に入ってからわずか10数分で、7、8人の警察が突入し、陳さんなど4人を連行した。その晩、陳さんと呉緒勇さんは十堰市の洗脳班に拘束された。

 2023年3月24日午後、東岳路派出所の警察は陳さんを洗脳班から連行し、十堰市留置場に拘束した。陳さんはすぐに背中の痛みを感じた。仰向けに寝ることができず、座ったままでしか眠れなかった。しかし、監号の担当者は陳さんに座ることを許さなかった。陳さんは座ることも横になることもできない状況だった。また、陳さんは食事を摂ることができず、少しでも食べると嘔吐し、排便も水分不足で、できない状態だった。留置場の刑務官に報告したが、何も対処せず、ただ監号を変えるだけだった。

 2023年9月に不当な裁判が行われたとき、陳さんの病状はかなり深刻になっていた。裁判中、個人的な意見を述べる際、陳さんは自分が非常に苦しんでおり、身体の状態が悪いと訴えた。しかし、裁判長は家族にお金や衣類を持ってくるように指示するだけで、陳さんの病状については一切関心を示さなかった。裁判が終了した後、陳さんは再び留置場に戻された。2023年12月28日、陳さんは懲役1年と2000元(約4万円)の罰金を言い渡された。

 十堰市留置場では、陳さんの健康状態がますます悪化した。刑務官に報告したが、無視されたので、病状は急速に悪化した。夜になると嘔吐や痛みで声を上げてしまい、監号の他の人たちの休息にも影響を与えるようになり、全監号の受刑者たちが彼女のために声を上げた後、ようやく刑務官が重視し始めた。留置場か裁判所の指示で、今年1月11日に陳さんは十堰市人民病院に連れて行かれた。

 今年1月12日午後、裁判所から陳さんの姉に連絡があり、午後に留置場で陳さんの医療仮釈放の手続きを行うように言われた。当日の午後、医療仮釈放の手続きが完了した。裁判長・張磊は、これが彼の手がけた医療仮釈放の中で最も手続きが早かったものだと述べたが、陳さんの病状は深刻さを示していた。陳さんが留置場を出たときには、すでに立つこともできない状態だった。

 家に戻った陳さんは、食事が摂れず、常に嘔吐し、胸や背中、腹部に痛みがあり、かろうじてお粥や柔らかい麺を飲むことしかできなかった。野菜は細かく切られ、栄養のあるものを食べることができず、匂いを嗅ぐだけで吐き気を催した。生活は自立できず、歩くこともできず、座るか仰向けになって寝ることしかできなかった。修煉もできず、毎日ベッドに座って、小声で力なく話すことしかできなかった。

 陳さんが命の危険に瀕していたとき、夫は警察から嫌がらせの電話を受け、警察は陳さんがまだ修煉を続けているかどうかを尋ねた。今年3月14日、陳さんは計り知れない痛手を抱え、極度の苦痛の中でこの世を去った。陳さんが亡くなった後、陳さんの一生で唯一の銀行預金通帳もまだ裁判所によって凍結されたままである。

 以上の事実により、十堰市張湾区公安支局、東岳路派出所、張湾区検察院、張湾区裁判所、十堰市留置場の関係者は全員、陳さんの死に対して責任を負うべきである。いつの日か、正義は必ず回復され、天理は明らかにされるに違いない。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/8/13/480798.html)
 
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