【明慧日本2024年8月31日】錦州市の法輪功学習者・張秀琴さん(61歳)は、今年5月10日、錦州市の管轄下にある凌海市裁判所によって不当に懲役6年の判決を受け、1万2000元(約24万円)の罰金を科された。張さんは控訴したが、中級裁判所に原審維持を宣告された。8月18日、張さんは遼寧省女子刑務所に収監された。
法輪大法が張秀琴さんの命を救った
1963年10月25日生まれの張さんは、幼い頃から体が弱く病気がちで、生活にも困難が多く、結婚後も夫からの暴力と虐待を頻繁に受けていた。子供を出産した直後に夫と離婚し、何も持たずに幼い子供を連れて実家に戻った。一番辛かった時には、子供と一緒に線路に飛び込んで命を絶とうとしたこともあった。しかし、運命に導かれるかのように、病気と痛みに耐えながら日々を過ごしていた。
張さんの母親・蔡桂芬さんも、長年病気に悩まされており、複数の病を抱え、常に薬を飲んでいた。夏でも綿入れの上着とズボンが欠かせなかった。蔡桂芬さんは、1994年に法輪大法を学び始めると、病気はすぐに治った。
母親の回復した姿を目の当たりにした張さんは、1997年に法輪大法を学び始めた。すると、長年彼女を苦しめていた十数種類の病気、心臓病、眩暈症、坐骨神経痛、胃病、リウマチ、婦人科疾患、脳の疾患、肩の痛み、頸椎病、皮膚病、長期の不眠症などの病気が次々と治り、法輪大法によって新たな命が与えられ、生きる希望が湧いた。
しかし、1999年7月に中共が法輪功学習者への激しい迫害を始めたため、修煉を続けた張秀琴さんは、中共によって悪名高い遼寧省馬三家労働教養所に不当に拘禁され、迫害を受けた。
連行され、懲役6年の不当判決を受ける
今年1月17日、張秀琴さんは錦州市の鉄東市場近くの明星団地で、錦州市公安局古塔支局国保大隊の警察に尾行されて連行された。自宅も捜索され、錦州市女子留置場に拘束されて迫害を受けた。
その後、張さんは古塔公安支局国保大隊によって誹謗中傷され、錦州市の管轄下にある凌海市検察院に起訴された。
今年4月11日午前、張さんの裁判が凌海市裁判所で開廷された。張さんの代理弁護士と家族は、正当な根拠に基づいて無罪の弁護を行い、張さん自身も無罪であることを主張した。正午12時、張さんが「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と叫ぶ中、不当な裁判は急いで終了し、その場で判決は下されなかった。
以下は、張さんが中共によって迫害されたこれまでの状況の概要である。
馬三家労働教養所で受けた迫害
1999年7.20、中共は法輪功に対する激しい迫害を開始した。2000年6月26日、張さんは法輪功の冤罪を訴えるために北京へ向かったが、錦州駅で連行され、錦鉄留置場に不当に拘留された。7月12日に錦州市第二留置場に移送され、7月21日に遼寧省馬三家労働教養所女子第二所に送られ、2年間の不当な労働教養を科された。
労働教養所に到着した直後、張さんは「転向」を拒否したとして、女子第二所の第一大隊の大隊長・王海平の指示で受刑者らから集団攻撃を受けた。最初の3日間は一睡も許されず、続いて罰として3日間連続してしゃがむ姿勢を強制された。7日目には、監視役の受刑者・楊建紅が、張さんに「あと2日だけ待つ、それでも転向しなければ厳しい対応をする」と脅した。1週間の連続した苦しみにより、張さんは目がうつろになり、心身ともに疲弊した。にもかかわらず、張さんは強制的に「決裂書」を書かせられたが、拒否した。
翌日、楊建紅は張さんを監視役の部屋に連れて行き「保証書」を書くよう命じたが、張秀琴さんは再び拒否したとして、しゃがむ罰を受けた。夜の7時になると、張さんはだんだんとしゃがむ姿勢を保てなくなった。楊建紅は大きなドライバーの柄で約2時間にわたり張さんを殴打した。攻撃はふくらはぎから始まり、腰、両腕にまで及び、全身に黒紫のあざができた。楊建紅は「書かなければ電気ショックだ」と脅した。
拷問を受けた後、張さんは歩行困難となり、両脚は硬直して腫れ上がり、腕も硬直して物を持つことができなくなった。トイレに行く際も壁に寄りかかる必要があり、大小便をする際にもしゃがむことができなかった。拷問から40日以上経っても、打たれた部分は非常に硬直したままだった。
拷問のイメージ図:酷く殴打 |
張さんは、馬三家労働教養所女子第二所の第一大隊での虐待により、精神的にほとんど崩壊寸前に追い込まれた。
迫害の中で強いられた逃亡生活
労働教養所から帰ってきた後も、地元の警察は張さんに対して度重なる嫌がらせを行い、張さんを洗脳班に連行して迫害を続けようとした。そのため、張さんは身を隠して生活せざるを得なくなり、勤務先からも無情にも解雇された。張さんは生計を立てるため、各地でアルバイトをしながら、どうにか暮らしていた。
2010年2月8日、警官らは張さんを連行しようと企み、張さんの自宅に押し入って連行と家宅捜索を行った。警官らは張さんの法輪功の書籍やパソコンなどの私物を奪った。幸いにもその時、張さんは家にはおらず、家には両親だけがいた。
警官らは張さんの娘の家にも押し入り、娘と婿を公安局に連行し、約10時間も不当に取り調べた後、ようやく2人を帰宅させた。これにより、張さんは再び逃亡生活を余儀なくされた。
現在、60代の張秀琴さんは、中共による長年の迫害を受けた末、再び自由を失い、凌海市裁判所によって不当に懲役6年と1万2000元の高額な罰金を科された。現在、張秀琴さんは遼寧省女子刑務所で迫害を受けている。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)