【明慧日本2024年9月5日】雲南省紅河州の法輪功学習者・張紅英さん、那粉瓊さんは2023年11月4日午後3時20分、万家玉さんの家で法輪功の書籍を読んでいるとき、押し入った開遠市公安局の国内安全保衛部門の警官に不当に連行された。警官らは万さんの家を家宅捜索し、パソコン、法輪功関連書籍などの私物を押収した。その後、張さんと那さんの自宅も警官によって家宅捜索をされ、真・善・忍と書かれたカード、煉功用のマット、優曇華の花が映っている写真などが押収された。
法輪功は、1992年に中国で伝えだされた気功で、心身ともに高い健康効果をもたらし、口コミで瞬く間に広がり、現在、世界各国で1億人が愛好している。
今年1月23日午前10時、警官は法輪功学習者・蔣長徳さんを連行し、蒋さんの自宅からパソコン2台、法輪功関連書籍などの私物を押収した。2月1日、万さんと蒋さんは健康上の問題で「保釈」された。
連行された4人の法輪功学習者はその後、建水県検察院に起訴された。4月4日、建水県裁判所で4人に対する裁判が行われた。7月3日、83歳の万さんは懲役3年、罰金5000元、57歳の張さんは懲役1年6月、罰金2500元、70歳の那さんは懲役1年、罰金1500元、59歳の蔣さんは懲役1年、罰金1500元の判決を言い渡された。
万さんは個旧市の農家である。2001年、万さんは個旧市茶山果駅洗脳班に連行された。2002年、万さんは開遠市六郎洞洗脳班に送られた。2012年5月30日、連行された万さんは12日間拘留された。
張さん(女性)は、少数民族のイ族である。2017年12月14日、開遠市裁判所は張さんに懲役3年、罰金5000元の判決を下した。
那さん(女性)は、少数民族のイ族で、開遠羅白道旧寨コミュニティに在住の農民である。
蔣さん(女性)は、2011年5月19日、法輪功学習者・万さん、那さんさん、柴瓊さん、王樹キョウさん、周玉芬さん、付毅凱さん、陳勇さん夫婦、李貴彩さんと一緒に、貴州省平塘県へ「中国共産党滅」という文字が浮き出た巨石を見に行く途中、貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州望謨県を通るとき、同県の公安局の警官に連行され、40数日間拘禁された。同年5月26日午前、警官らは法輪功学習者たちの家をそれぞれ家宅捜索し、家族に刑事拘留状にサインを強要した。その後、蒋さんは懲役1年の判決を言い渡された。2014年、蔣さんは再度連行され、家宅捜索され、懲役1年の判決を宣告された。
今回の建水県裁判所の判決書では、「2023年以来、開遠市公安局は、法輪功撲滅の特別作戦を遂行する業務の中で、開遠市南路発電所7区1棟301号の万家玉宅で万家玉らが法輪功活動を行っていることを発見し、2023年4月1日、開遠市公安局は調査案件を立件した。それから、法輪功学習者に対して、監視、見張り、写真を撮るなどを行い、犯罪の証拠を集めた」と書かれ、起訴書の主張と同じだった。
同時に、開遠市公安局は、法輪功学習者李萍さん、季雪華さん、彦玉仙さん、魏雲さん、黄榴芳さん、王筱媛さん、李雲武さん、陸薈屹さん、王治瑛さん、金菊珍さんを含む十数人の法輪功学習者を連行し、尋問した。法輪功学習者たちは、警官らに、上記の4人が法輪功を修煉していること、万家玉さんが輔導員であること、法輪功迫害の実態を伝えることなどを証明するよう誘導された。
また、検察側は、劉雲春さん、徐海祥さん、劉潔さんら上記の法輪功学習者が「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と伝え、「三退」を勧めたと証言するよう求めた。
建水県裁判所の龍葉裁判官は、紅河県公安局が法的に認められた鑑定機関ではないことを知りながら、同局に法輪功学習者の自宅から押収した私物を、いわゆる「犯罪の証拠」と認定させた。同裁判官は、犯罪を構成する4つの基本要素、A、犯罪の主体(犯罪を犯す者)、B、犯罪の目的(侵害される対象)、C、主観的面(故意または過失)、D、客観的面(犯罪の結果と程度)を認識しているはずだが、法輪功学習者が、犯罪目的も犯罪動機もなく、誰にも危害が及んでいない、国にどのような損害も与えていない、どの法律や規則に違反していないのに、それに、犯罪を構成していないと弁護士も無罪だと主張したにもかかわらず、学習者に判決を下した。
司法関係者らは恣意的に、万家玉さんに「法律の実施を破壊した」という罪を着せ、張さん、那さん、蒋さんにも同じく罪を着せたという。