【明慧日本2024年9月10日】北京在住の法輪功学習者・焦淑英さん(62歳女性)は最近、法輪功を実践しているとの理由で、海淀区(かいでんく)裁判所に懲役2年の不当判決を言い渡された。2024年3月中旬、情報筋によると、焦さんは不当判決に対する上訴で敗訴した後、北京女子刑務所に拘禁された。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
焦さんは、法輪功を学ぶ前、リウマチ、肝臓病、胃病、十二指腸潰瘍、神経衰弱、中耳炎、腰椎椎間板ヘルニアなど20種類以上の病気を患い、毎日薬を飲んでいた。極度に痩せ、顔色が悪かった。当時まだ36歳の焦さんは、60代のように見え、毎日病気に苦しめられ、短気になった。そのうえ、健康上の理由で仕事も失った。
1998年、焦さんは法輪功を学び始め、法輪功の教えの「真・善・忍」に従って自分を律し、悪習慣を捨て、優しい性格になり健康を取り戻した。しかし、1999年7月、中国共産党当局が法輪功迫害を開始した。焦さんは法輪功を学び続けているとの理由で、当局に何度も連行され、洗脳班や留置場に拘禁され、強制的な灌食や殴打などの拷問を与えられた。
事件の経緯
2022年1月23日午後5時、焦さんは昌平の警官に自宅に押し入られ連行された。翌日、焦さんは昌平留置場に送り込まれた。この前、平西府派出所の警官は「人口調査」という口実で、焦さんの家に行き、焦さんが家にいることを確認した。その後、昌平公安局の国内安全保衛部門の警官は、焦さんを自宅から連行した。
警官の話によると、2021年1月、焦さんは法輪功の資料を配る姿を監視カメラに撮られたが、焦さんを探し出せなかった。その後、疫病による住宅地の封鎖で、PCR検査のため、家族から焦さんの情報を知り、焦さんを見つけたという。しかし、街が封鎖を解禁した後、警官はすぐに焦さんを連行しなかった。「冬季オリンピック」の前になって、焦さんを連行したのは、いわゆる治安維持のためである。
焦さんは、北京市昌平区で娘の家族と暮らしていたが、2022年1月23日に、焦さんは娘の自宅で昌平区派出所の警官らに連行された。警官らは翌日、焦さんを昌平地区拘置所に連行し、同年2月23日に保釈した。
海淀区警察は2023年4月9日に焦さんを再び拘留した。焦さんの意志に反して採血した後、警察は焦さんを海淀区拘置所に連行し、数日後に正式な逮捕状を発行した。
海淀区検察庁は証拠不十分として焦さんの訴訟を海淀区警察に二度差し戻したが、警察が三度目の審理を行った際、最終的に焦さんの訴追に同意した。2023年9月に焦さんの案件は海淀区裁判所に移送され、裁判にかけられた。裁判官は焦さんを起訴するには十分な証拠がないと宣言し、公聴会を中止した。
2024年3月中旬に、焦さんの家族は焦さんへの不当判決を知った。焦さんは不当判決に対して上訴したが却下された。現在、焦さんは北京女子刑務所に拘禁されている。