2024年7~8月 学習者1000人以上への連行・嫌がらせが判明(一)
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 【明慧日本2024年9月19日】(中国=明慧記者)明慧ネットが報道した情報の統計によると、2024年7月と8月に少なくとも1,219人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当に連行され、嫌がらせを受けたことがわかった。うち579人が連行され、640人が嫌がらせを受けた。また、少なくとも201人の60歳以上の高齢の学習者が連行され、嫌がらせを受けた。

 連行が最も多かった地域は、遼寧省110人、吉林省87人、山東省62人、河北省55人、河南省53人となっており、嫌がらせが最も多かった地域は、河北省241人、山東省85人、遼寧省70人、湖北省31人、湖南省30人となっている。

2024年7~8月、嫌がらせ、連行をされた中国各地の学習者の延べ人数統計

 明慧ネットの報道によると、2024年1月から8月までに、中国で少なくとも2,049人の学習者が連行され、1,884人が嫌がらせを受け、542人が不当な判決を宣告された。

2024年1~8月、迫害を受けた中国国内の学習者の月別延べ人数統計

 一、7月、309人への連行、386人への嫌がらせが判明

 1、遼寧省清原県で学習者・王南方さんら7人が不当連行される

 今年7月12日早朝、遼寧省撫順市清原県公安局、河南派出所、河北派出所の警官らが各学習者の自宅に侵入し、王南方さん、周樹友さん、胡鳳菊さん、王沢星さん、莱春蓮さん、胡明莉さん、李淑芹さんを連行した。これらの学習者の自宅は家宅捜索され、大量の私有物が押収され、家族にも多大な損害を与えた。

 中国共産党(以下、中共)が法輪功を迫害してきた25年間、多くの学習者が拘禁され、労働教養を強いられ、拷問を受けたことがある。

 王南方さん(67歳男性)は1997年3月に法輪功を学び始めた。法輪功を学ぶ前、てんかん、重度の神経症、表在性胃腫瘍などの難病を患っていた。漢方と西洋の医師を訪ねたが、いずれも明らかな効果はなく、中国医科大学と瀋陽軍区総合病院の専門家が何度も診察したが、有効な治療法はなく、保守的な治療しかできないと結論づけた。王さんは落ち込んでおり、将来が不安であった。法輪功を学んだ後、数カ月ですべての病気が消えた。勤務先では上司や同僚から高い評価と信頼を受けた。 1999年7月20日、中共による法輪功への迫害が始まった後、王さんは労働教養所に拘禁され、残酷な拷問を受けた。

 周樹友さん(男性)は、1997年7月に法輪功を学び始め、心身ともに恩恵を受けた。熱心で真面目な勤務ぶりで、1998年に優秀社員に選ばれた。1999年7月以来、周さんは繰り返し迫害され、労働教養を2回強いられ、洗脳班に送られたこともある。

 胡鳳菊さん(62歳女性)は以前、さまざまな病気にかかり、毎日苦しんでいたが、法輪功に出会った後、健康になった。1999年11月、胡さんは法輪功の無実を訴えるため北京に行き、陳情を行ったが、11月9日に北京で連行され、地元の清原県に連れ戻された。そして大沙溝留置場に37日間拘禁された後、1年6カ月の労働教養を言い渡された。

 2、河北省承徳市 数人の学習者が不当連行される

 河北省承徳市公安局国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、双橋区国保、承徳県公安局、石洞子溝派出所、大石廟派出所、馮営子派出所の警官らが7月12日午前、学習者・李春芳さん、陳艶秋さん、陳鳳霞さん、于鳳君さん、孫秋玲さん、劉暁麗さん、孔令娟さん、劉書閣さん、白翠華さんを連行した。

 7月12日午前8時から9時頃にかけて、数人の警官は李春芳さんが経営する民宿と自宅に行き、家宅捜索を行い、法輪功の書籍と家に設置されていた新唐人テレビのアンテナを押収した。

 同時に、別のグループの警官は陳艶秋さんの自宅に行き、新唐人テレビのアンテナ、法輪功の資料、および現金1万5500元を押収した。陳鳳霞さん、孫秋玲さん、劉暁麗さんの自宅も同時に家宅捜索を受けた。

 同日の午前7時30分頃、警官は趙素珍さんの自宅に侵入し、同じく新唐人テレビのアンテナと法輪功の書籍を押収した。当時、趙素珍さんは心臓発作を起こしたため、すぐには連行されなかった。

 3、寧夏銀川市の白鳳香さん 不当連行される

 今年7月3日午前11時ごろ、寧夏回族自治区銀川市の学習者・白鳳香さん(64)は、外出から帰宅した直後、自宅前で待ち伏せていた警官7、8人により連行された。

 警官が家宅捜索の間、白さんは「罪のない人を迫害しないでください。法輪功を学ぶことは正しいことで、迫害するのは犯罪です。私たちは国の法律に違反していません。加害者は自身に災いをもたらすので、私は皆さんがひどい結末にならないように忠告しているのです」と説明し続けた。結局、白さんは興慶区公安支局に連行された。

 午後、白さんの娘と親族は興慶区公安支局に行き、白さんの解放を求めたが、中に入ることさえ許可されなかった。午後5時ごろ、公安支局の担当は白さんの娘に電話をかけ、「公安支局に来てくれ」と知らせたが、白さんを解放しなかった。

 7月9日の朝、家族と親族は白さんを連れて帰るようにと知らされた。その際「これが2回の拘留だ、次は判決を下すぞ」と脅された。

 4、広東省掲陽市曲渓派出所 学習者数人を連行、窃盗を働く

 2024年7月3日午前、広東省揭陽市曲渓派出所の警官は、「ちょっと確認したいことがある。一緒に来てくれ」と言って学習者・呉炎哆さん(70代)夫婦を連行した。派出所に着くと、呉炎哆さんは「15日間拘束する」と言われ、妻は夕方になって解放された。

 これに先立ち、5月30日午後、曲渓派出所の警官は学習者・呉鳳音さん、呉静娟さん、陸麗芳さん、呉健さんを連行した。情報筋によると、揭東区国保は半年前から陸麗芳さんを監視していたという。同日の午後4時ごろ、揭東区国保および城西派出所の警官らは、三つのグループに分かれ、呉鳳音さん、呉静娟さん、呉健さんの自宅を捜査した。家宅捜索は夜12時まで続き、警官はパソコンなど多くの家財を押収した。

 その日、全員が派出所まで連行された。呉静娟さんは当日の夜解放されたが、家に帰ると、物が床に投げられており、タンスの中に置いてあった20万元(約400万円)がなくなっていた。呉静娟さんは一人暮らしで、夫は亡くなったばかりで、20万元の現金は家を買うために用意した資金だった。家宅捜索をされたとき、家には誰もいなかった。家の鍵は、呉静娟さんが派出所で尋問を受けた際に、警官に押収された。

 呉炎哆さんの息子(学習者ではない)と幼い孫二人も一日拘束された後、釈放された。法輪功を学んでいない陸麗芳さんの娘も、当初15日間拘束すると言われていたが、その後30日間に延長された。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2024/9/10/482005.html)
 
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