【明慧日本2024年9月28日】瀋陽市法庫県に在住の70歳の法輪功学習者・関成林さんは、携帯アプリ「快手」を通じて法輪功に関する真実を伝える動画を転送したことにより、法庫県公安局の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の警官により虚偽の告発を受けた。今年7月30日に不当な裁判にかけられ、8月22日には新民市の裁判所から懲役7年6カ月の不当判決を受け、2万元(約40万円)の罰金を科された。関さんは自ら控訴を申し立て、親族に頼んで「刑事控訴状」を代筆してもらった。
最近、102号監房に拘束されている関さんは弁護士と面会した。関さんは身体的にも精神的にも良好な状態である。弁護士は、控訴はすでに二審に持ち込まれたことを伝えると、関さんは「二審の段階で減刑のために有罪を認めません。どのような一歩を踏み出しても、私は恐れません」と言った。
関成林さん |
関さんは法庫県秀水河子鎮喇嘛営子村に住んでおり、1997年に法輪功(法輪大法)を学び始めた。当初は健康を強化するために大法の修煉を始めたが、修煉を通じて以前抱えていた病気がすべて治り、心身共に大きな変化を感じた。1999年に中国共産党が法輪功を迫害し始めた後も、関さんは信念を守り続けたため、法庫県公安局により地元の洗脳班に連行され、人身の自由を奪われ、そこで関さんは、いわゆる「転向学習」を強制され、3カ月にわたり不当に拘禁された。
2023年8月29日、関さんは法庫県公安局秀水河派出所の警官により連行され、取り調べを受け、不当に法庫県の留置場に拘禁された。その前の7月24日、瀋陽市公安局瀋河支局は、法輪功学習者・宋洪漫さんたちを虚偽の罪で告発する過程で、陝西省咸陽市公安局に協力を求め、ティックトックや快手などのアプリにある法輪功関連の音声や動画を調べた。その中で、関さんの快手IDの登録情報、再生回数リスト、および音声・動画資料が発見された。
2023年9月28日、瀋陽市遼中区検察庁は逮捕を認めない決断をし、関さんは不当に1カ月間拘留された後、釈放され自宅に戻ったが、引き続き不当に住居監視下に置かれた。
法庫県公安局は、関さんに対する迫害をさらに進めるため、違法な手段で「証拠」と称するものを補強しようとした。秀水河派出所の警察官・馬天龍と郭暁亮は、2023年12月25日と今年2月26日の2回にわたり、関さんの住居を訪れ、関さんに対し、使用していた2台の携帯電話と、動画を転送する際に使用したアプリのアカウントの提供を要求した。
今年3月27日、法庫県公安局はこの告発を遼寧省新民市検察庁に送致した。6月3日、新民市検察庁の担当検察官・王皓は、関さんに対して不当な起訴を決定した。7月10日、関さんは自宅で再び事件を担当した警官により連行され、新民市留置場に拘禁された。
今年7月30日、新民市裁判所で関さんに対して不当な裁判が行われた。法廷で、関さんは「自分は画像の編集や制作はできず、すべて快手アプリで見たものです。すべての投稿や転送した動画は快手が推奨したもので、その内容は因果応報を信じさせ、善行を勧めるもので、人々に有益で害はないと思ったため転送しました」と述べた。
検察官は裁判全体を通して「法律の実施を妨害した」と空虚な主張を繰り返したが、虚偽告発の罪名に関連する証拠や法的根拠を一切提示できなかった。罪を問うための「動画証拠」も、ただ数字やデータが記された表を示すだけで、関連する動画は一切法廷で再生されなかった。実際、すべての動画「証拠」は本件の罪名とは何の関係もなかった。
関さんの2人の親族は弁護人として、無罪を主張した。
今年8月22日、関さんは新民市裁判所により懲役7年6カ月の不当判決を受け、さらに2万元の罰金を科された。関さん本人は控訴を申し立て、親族の弁護人に「刑事控訴状」を書いてもらった。新民市留置場の面会担当者は関さんの親族に対して度々嫌がらせをし、「態度が変わっていない(=転向しない)」という理由で親族との面会を拒否し続けた。また控訴状は、留置場を通じて関さんに署名と押印を求める必要があり、面会中に彼の親族、弁護人が署名することは認められていないという。
新民市留置場は、面会には事前予約が必要で、親族弁護人が面会する際には警官がそばで監視し、会話を盗聴し、記載内容を検査するという、刑事訴訟法に明らかに違反する行為を行い、親族弁護人と当事者の合法的な権利を奪った。関さんの家族は、関さんが留置場でどのような状態にあるのか、健康状態を非常に心配している。やむを得ず弁護士に予約を依頼したものの、留置場は10日以上先の日程を指定してきた。このような新民市留置場の違法行為により、家族は関さんの状況についてさらに不安を募らせている。
添付:控訴状(中国語) (75KB .doc)
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)