【明慧日本2024年10月13日】陝西省銅川市在住の法輪功学習者・楊巧麗さん(女性)は、法輪功を実践したとして、2024年8月29日に不当に裁判にかけられた。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
事件の経緯
2023年11月中旬、市内の住宅街の住民が団地内の複数の場所で、法輪功迫害に関連する資料が見つかったとして警察に通報があった。警察は証拠を集めるために団地の住人に事情聴取したが、現場には目撃者はいなかった。警察は後に監視ビデオを調べたが、それが楊さんかどうかは不明だった。
2024年1月9日、楊さんは警察に連行された。警察は楊さんの自宅2軒も家宅捜索し、パソコン4台、プリンター3台、法輪功の書籍80冊以上、フラッシュドライブ複数台、携帯電話、約1万元の現金を押収した。楊さんは銅川市拘置所に拘禁された。
2月8日、楊さんに対する正式な逮捕状が出された。
2月18日、楊さんの兄弟2人は楊さんの釈放を求めて印台区国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)に行った際に、不当連行され、それぞれ15日間拘留された。
楊さんが拘置所の規則を暗唱しなかったため、2人の看守は監視カメラのない建物の場所で楊さんを棒で殴打した。彼らは別の看守が止めるまで殴打をやめなかった。
8月29日、楊さんは印台区裁判所に裁判にかけられた。裁判官は、楊さんの親戚を弁護士以外の弁護人にするという要求を却下した。楊さんの姉と弟は当日の裁判に出席することを許されなかった。2人の兄妹は審理中法廷の外に留まり、裁判後に警察が楊さんを連行した際も彼らを避けた。
楊さんは、自分の無実を主張するため北京で弁護士を雇った。弁護士は印台区検察庁の検察官に楊さんを起訴しないよう要請した。また、法輪功は政府のカルト団体リストに載ったことはなく、法輪功の出版物の禁止は何年も前に解除されたという2つの重要な事実を証明する公式出版物も提出した。
検察官はこれを拒否し、法輪功がカルトであるという意見に同意するか弁護士に尋ねた。弁護士は、法律を執行する者は出版物を参照すべきであり、中国では法輪功を犯罪としたりカルトと呼んだりした法律はないという事実に言及すべきだと答えた。その後、検察官は楊さんの弁護士が務める北京の法律事務所に電話をかけ、弁護士がそこで雇用されているか、また法輪功の事件を扱ったことがあるかを調べた。
その後、印台区国保の隊長は、法輪功の事件に大胆に関与したとして、楊さんの弁護士と法律事務所までを北京司法局に告訴した。