瀋陽市の王威さん 留置場で迫害され救急搬送
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 【明慧日本2024年11月7日】沈陽市蘇家屯区に住む67歳の法輪功修煉者・王威さんは7月12日、地元警官によって連行され、不当に起訴された。そして、7月26日にも連行され、沈陽市第1留置場に3ヶ月間拘禁されている。最近の情報によると、王さんは留置場で突然倒れ、救急搬送されたことが判明した。

 2024年7月12日、蘇家屯区の国内安全保衛部門(迫害の実行機関。以下、国保)は、解放派出所の警官と共に、王さんの生命の危険を無視し、血圧が200以上もあり、すでに脳梗塞と診断されていたにもかかわらず、不当に留置場に収監した。

 2015年、王さんは地元の公安や検察、裁判所によって1年間の不当判決を受けた。また、2020年から2024年にかけて、度重なる嫌がらせや連行、常に監視をされてきた。蘇家屯区の公安部隊は何度も王さんを拘禁し、彼女の心身に深刻な損害を与え、家族の生活にも重大な影響を及ぼした。そして、再び拘禁された今、彼女の健康状態が心配され、家族は非常に不安と苦痛を抱えている。

 法輪功の修煉で大きな変化

 王さんは以前、重度のめまいや偏頭痛に苦しんでおり、病気の発作が起こると日々の生活ができないほどだった。薬を飲み続けて何とか生き延びていたが、毎月の医療費は数百元にも及んだが、改善は見られなかった。病気のため王さんは、感情が不安定で、怒りっぽくなり、家庭内の雰囲気も非常に悪化していた。

 しかし、1997年親戚の紹介で法輪功の修煉を始めた王さんは、その後、長年苦しめていためまいや偏頭痛がすべて消え、薬に頼る必要はなくなり、身体も健康になった。すると、性格も穏やかになり、家族を思いやり、隣人にも親切に接するようになった。

 以前、朝市から帰ってきたとき、家族はなぜ、彼女が突然こんなにたくさんの野菜を買ってきたのか不思議に思ったが、王さんはこう説明した。「農家のおじいさんが自分の畑で育てた野菜が雨で売れず、とても気の毒に思ったので、残った野菜を全部買い取りました」。王さんは修煉者としての基準に厳格に従い、常に他人を思いやり、広い心を持ち、人と争うことはなかった。

 ある年、王さんが家を借りていて、契約終了時に退去する際、家主が大きなガラスが割れているのを見つけた。そこで王さんに百元以上の賠償を求めたが、王さんは何も言わずにお金を払った。

 その後、家主は思い出した。「ガラスはもともと壊れていたんだ、彼女を誤解していた。この人は本当に素晴らしい人だ。彼女はどうしてこんなにいい人なんだ? (賠償金の支払いを)少しも気にしていなかった!」と、ある友人(法輪功学習者)に感慨深く言った。その友人が「彼女も法輪功を修煉しているんです。私たち大法を学ぶ人は皆そうしているんですよ」と答えると、家主は心から「法輪功を修煉している人は、本当に良い人だ!」と言った。王さんの家族も「彼女は修煉を始めてから本当に大きく変わった」と深く感じた。

 しかし、王さんは法輪功の基本的な教えである「真・善・忍」を守り、良い人を目指していたとして、地元の警官たちによる度重なる連行や拘禁、その上、不当な起訴と迫害を受けることになった。

 正しい信仰を守り続けるも度重なる迫害

 2015年6月29日の夜、王威さんは蘇家屯区の公安局や臨湖派出所の警官によって不当に連行され、自宅は家宅捜索を受けた。警官は2000元の現金を押収し、家族には何も知らせないまま署名させ、証人となるように誘導し、起訴が進んだ。王さんを誹謗中傷し、冤罪を曝したのは国保警官・宋政らが地元の裁判所と結託し、一手に企てたものだ。王さんは、1年間の不当な実刑判決を言い渡され、沈陽市第1留置場に1年間拘禁された。全ての過程において公安局は家族に対して何の書類も発行しなかった(拘留通知書や逮捕通知書も無かった)。公検法(公安・検察・裁判所)部門からも家族に対して一切の通知がなく、秘密裏に裁判が行われ、家族に知らせることもなく、判決書もなかった。

 2020年4月23日、王威さんはスーパーで買い物をしたが、出てすぐに地元の警官に連行され、解放派出所に不当に拘禁された。警官は不当に家宅捜索を行い、創始者の写真や法輪功の書籍、チラシを押収した。警官は王さんの娘に嘘を付き、署名をさせた。娘は「前回、私が勝手に署名したせいで母が有罪判決を言いわたされた」と言った。金という警官は、「あなたの家にあるものを書くだけだから、絶対に勝手に書かない」と言い訳をして保証した。王さんの娘は再度だまされ、脅迫されて署名をさせられた。当時、コロナウイルスの影響で、さらに王さんは心筋梗塞の病状が発覚し、留置場は受け入れを拒否した。警官はあきらめず、何度も彼女を送ろうとしたが、派出所に戻されて2、3日拘禁され、その後再び留置場に送られた。最終的にどうしても受け入れられず、居住監視に切り替えられ、王さんは自宅に戻された。

 2020年10月13日の朝7時過ぎ、2名の警官(制服を着ておらず、身分証明書も提示しなかった)が再び王さんを自宅で拘束し、強制的に身体検査を受けさせるために留置場に送ろうとした。しかし、健康診断の基準に満たなかったため、翌日の晩に彼女は自宅に戻されたが、依然として不当に居住監視を受けていた。

 2021年5月6日午後11時頃、蘇家屯区公安分局国保大隊の副大隊長である宋政が解放派出所や大溝派出所の警官と共に、2020年4月の「事件」が未解決であることを理由に、王さんを自宅から連行した。警官の不当行為に王さんは応じなかった。この一団の警官は、再び60歳を超えた老人に対して暴力をふるい、彼女を連行し、強制的に身体検査を行い、PCR検査を実施した。警官は王さんの両手を後ろに縛り、4人の警官が彼女を押さえつけ、口を無理やり引っ張ったため、王さんは口が切れて血が流れた。王さんは警官に迫害され、息もできず、頭がぼんやりしていた。検査の際、心筋梗塞が発見され、家族が王さんを家に連れ帰ったとき、非常に怒っていた。王さんは迫害によって顔が痛み、心臓も病気になり、長い間回復しなかった。

 2024年7月12日の午前8時過ぎ、王威さんは市場に買い物に行く準備をして、自宅の階下に着いたところ、待ち伏せしていた警官宋政と解放派出所の数人の警官に連行され、拘禁された。警官は全員制服を着ておらず、身分証明書も提示しなかった。王さんは迫害に抵抗し、協力しなかったため、宋政ら数人の警官は、強制的に王さんを持ち上げて連れて行った。その際、王さんの腕は警官に握られたため、青あざができた。派出所では、警官が王さんに対して大声で「尋問」と称して叫び続けた。王さんは供述も署名もしなかった。

 その日、3人の警官(うち2人は制服を着ておらず、身分証明書も提示しなかった)が、王さんがその場にいない時に、王さんの家に不当に押し入り、家宅捜索と写真撮影を行い、家族を脅かした。王さんの家にあった小さなひょうたんが警官に押収された。現在まで、捜査機関は家族に対して、関連する法的手続きを一切交付していない。家族が派出所で拘留通知書、連行通知書、および押収リストの交付を要求したが、担当の警官は交付を拒否し、押収リストは内部文書であり、家族には渡せないと言った。手続き書類は、すでに検察院にあるとのことだった。

 王さんが留置場に送られた当日、健康診断で軽度の脳梗塞と血圧が200以上であることが判明した。これは全く拘留条件を満たさない状況にもかかわらず、警官は健康診断報告書を偽造し、強制的に沈陽市第一留置場に拘禁した。留置場側は彼女を受け入れた。拘留中、王さんの身体は深刻な病状を呈し、ある時、突然倒れて病院に緊急搬送された。しかし、捜査機関や留置場は、一度も家族に通知しなかった。

 家族は弁護士と面会した際にこの件を聞き、すぐに沈陽市渾南区検察院の担当検察官である赫夢瑤に連絡し、状況を説明して、王さんの強制措置の変更を要求した。しかし、検察官・赫夢瑤の補佐官は、留置場と状況を確認すると言った。家族が再度電話で確認したところ、検察官の返答は「留置場と捜査機関は、王威さんが倒れたことを知らないと言っており、家族は当時、この件を知っていた人を探して検察院に伝え、事実確認ができなければ変更はできない」というものだった。その後、家族が検察院に何度も電話をかけたが、誰も出なかったので、彼らは故意に家族を避けていた。

 もし、検察院の捜査担当者が本当に法に基づいて業務を行っているなら、いかなる事実も法的根拠もないまま王さんに対して、不当に逮捕決定を下すことはなかっただろう。もし、検察官が本当に当事者の生命の安全を考えているなら、こんな無関心な態度で家族を欺き、いい加減に扱うことはなかったはずだ。明らかに、検察官の職務怠慢や不作為は公安の不当行為者と共謀し、王さんに対してさらに構築し、迫害しようとしていることを示している。

 王さんは、7月12日に再び連行された後、娘である王暁晨さんは、あちこち奔走し、無罪で母親を解放するよう訴えた。2カ月以上の間、彼女は区や市の関連機関を回り、蘇家屯区公安局陳情所、蘇家屯区陳情所、蘇家屯区人民代表大会常務委員会、蘇家屯区政府、蘇家屯区解放派出所、中興派出所、蘇家屯区中興街道、如家コミュニティ、解放コミュニティ、さらには沈陽市公安局陳情所、遼寧省公安庁陳情所、遼寧省監察委員会陳情所、沈陽市検察院陳情所、浑南区検察院陳情所、浑南区政府などの機関を訪れた。しかし、彼女が状況を伝えた後、結局、誰も解決策を提供せず、何の結果も得られなかった。

 彼女は蘇家屯区公安局陳情所に4、5回行ったが、受け付けの担当者は、家族に対して「ここではこの件を調整できない。国保大隊が担当している事件で、現在は捜査段階にあり、すでに逮捕が承認されているため、調整できない」と回答した。蘇家屯区政府の陳情所担当者は「この件は分局の国保大隊に行かなければならない」と言い、沈陽市陳情所は「帰ってください。当事者の案件は、国保大隊の管轄ですので、私たちは対応できません」と(責任転嫁しようと)たらい回しにした。

 2024年9月12日、娘の王暁晨さんは、遼寧省公安庁に母親の状況を伝えるために訪れた。彼女は接待担当者に「私は非常に理解できません。なぜ2020年の『事件』について、今になってようやく結論を出すのでしょうか。公安が不当に人を拘束し、私の母は高齢で、迫害によって身体が非常に悪化しています。このような終わりのない苦しみに耐えることはできません。さらに、国は法輪功が邪教であると明文で規定していません」と訴えた。接待担当者は電話で確認すると約束し、家族は電話を待つように言われた。

 翌日9月13日、王暁晨さんは再び蘇家屯公安分局の陳情所に行った。スタッフは「今、あなたに電話をかけようと思っていました。省から電話がありました。あなたの母親の件は、すでに逮捕が承認されており、もし逮捕されていなければ、戻すことができたのですが、今はすでに逮捕されているので、解放はできません。すでに検察院に書類は送られています」と答えた。

 王暁晨さんは、母親を救うためにあちこちで奔走していたが、心身の疲れや苦労は感じていなかった。しかし、各国の政府機関や責任ある組織、関連部門の人々が互いに責任を押し付けたり、職務怠慢や不作為を示したりすることには、非常に失望し、心が折れてしまった。

 母親である王さんは、再び刑務所に拘禁され、再度司法迫害に直面している。これに対して、彼女の親友たちは激怒し、心配をしている。家族は迫害に関与した者たちに対して法的措置を講じ、関連する人々の不当行為について、刑事責任を追及するつもりだ。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/10/13/483841.html
 
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