台湾で200回以上上映された『国有臓器』--中共の脅しは効かない
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 【明慧日本2024年11月20日】中共による生体臓器収奪の実態を暴露したドキュメンタリー映画の『国有臓器』が、2024年10月に台湾で上映された。その後、主催者や各映画館は1カ月間にわたり脅迫の手紙を受け取り、上映を支持していた高雄市議会、嘉義県議会、彰化県議会にも同様の脅迫の手紙が届いた。しかし、台湾の人々は恐喝に屈せず、大勢劇場に足を運んだ。現在までに、この映画は台湾で287回上映された。11月1日以降、宜蘭、南港、永和、桃園、高雄など、台湾各地の主要映画館でも『国有臓器』の上映が始まっている。

 県議会議員の庄昇漢氏によると、「台湾全土で『国有臓器』が上映される映画館に爆弾を仕掛け、上映中に爆発させる」などの脅迫メッセージを受け取ったという。彰化県警は率先して捜査に介入し、サービスカウンターや議会の安全検査を行い、上映会場でも警備を強化し、上映の絶対安全を確保した。

 嘉義県各界、中共による法輪功弾圧を非難

 11月1日午後、嘉義県議会で『国有臓器』が上映され、座談会も開催された。県長の翁章梁氏、義竹郷長の黄政杰氏、および多くの県議会議員が出席した。参加者全員は中共による法輪功弾圧の残酷さを非難し、台湾市民に対して、苦労して勝ち取った自由と民主主義を大切にするよう呼びかけた。

'图1:杨琼雅律师接受采访。'

インタビューに応じた楊瓊雅弁護士

 嘉義県弁護士会の理事長である楊瓊雅弁護士は、中共統治下の中国は法治国家ではないと述べ、長年に及ぶ法輪功への迫害、および生体臓器収奪が人道に対する犯罪であると強調した上、生体臓器収奪に関わるすべての人に対して、そのような行為を放棄するよう呼びかけた。

 また、「映画の『国有臓器』が全国民に広く鑑賞され、中共の残虐な一面を真に理解してほしいです。そして、皆さんと国際社会の力を結集した上、ともに中共の悪行を止め、迫害の停止を呼びかけていきたいと思います」と述べた。

'图2:刘雅文县议员接受采访。'

県議会議員・劉雅文氏

 嘉義県議会議員の劉雅文氏は、「このドキュメンタリー映画を観た市民は、法輪功についてより深く理解できたと思います。私たちが普段目にすることのないことが明らかになり、中共が法輪功学習者(以下、学習者)に対していかに残虐であるか分かりました。生体臓器収奪は非常に恐ろしいことで、麻酔なしで人の臓器を摘出することは想像を絶するのです。それはまさに拷問です。この映画は私たちにとてつもない衝撃を与えました」と語った。

'图3:嘉义县义竹乡乡长黄政杰签名支持法轮功'

法輪功への支持を示す署名を行う嘉義県義竹郷の郷長・黄政杰氏

 嘉義県義竹郷郷長の黄政杰氏は、次のように述べた。「自由意志は普遍的な価値であり、このような普遍的な価値がどのようにして人々の身に実現されるかは非常に重要です。今日のドキュメンタリー映画で触れられた学習者が受けた体制による迫害は、それが身体的なものであれ、精神的なものであれ、私はこの面において保護してあげるべきだと考えています」

 高雄市議会、各党派の議員が一同で『国有臓器』を鑑賞

 11月2日午後、『国有臓器』が高雄市議会で予定通り上映され、約200人が会場に足を運んだ。高雄市の各党派の議員、陳麗娜氏、張博洋氏、李雅慧氏、鄭孟洳氏、邱俊憲氏なども出席し鑑賞した。

'图4跨党派高市议员出席高雄市议会《国有器官》放映会,左起:陈丽娜、张博洋、李雅慧、郑孟洳、邱俊宪'

(左から)陳麗娜氏、張博洋氏、李雅慧氏、鄭孟洳氏、邱俊憲氏

 市議会に届いた脅迫状について、基進党の張博洋氏は次のように話した。「中共の手先による脅しは効果がなかったようです。私たちは決して恐れません。それどころか、より多くの人々が生体臓器収奪の話題について議論するようになり、それがどのような映画なのか、もっと知りたくなりました!」

 張博洋氏はさらにこう続けた。「『国有臓器』は、中共の統治下で起きた最も不当で不公平な、非常に悲しい話を伝えています。学習者が迫害され、生きたまま臓器を摘出されている真実を知った人々は、誰もが同情の心を抱き、悲しみを覚えるでしょう。その時、私たちは『私に何かできることはないか?』と自問せずにはいられず、あるいは自身の力でメッセージを広め、より多くの周囲の友人たちに伝えるでしょう」

 「『国有臓器』の真実の物語は、台湾の人々に共産党の本性をより深く理解させ、苦労して勝ち取った民主主義と自由を守る決意を固めさせるでしょう。より多くの正義の声が届き、中共は世界各国によるその違法行為への非難の圧力の下、法輪功への迫害や生体臓器収奪などの暴行を即座に停止することを願っています」

 『国有臓器』が台南で上映

 11月2日、台南市で『国有臓器』が上映され、300人以上の観客が集まった。台南市の立法委員である王定宇氏、林俊憲氏をはじめ、複数の里長(地区の長官)もチームを組んで『国有臓器』を観に来た。主催者は依然として脅迫を受けているが、真実を知ろうとする観客はますます増えた。

'图5:《国有器官》台南放映'

『国有臓器』の台南での上映

 台南市議会議員の李啓維氏は、中共による生体臓器収奪は人道に反する残忍な迫害であり、自由世界が身体と生命の最も基本的な安全を追い求める中、中共は生体臓器収奪という非道な行為を行っており、本当に受け入れ難いと述べた。彼は、より多くの人々が『国有臓器』を観て中共による生体臓器収奪の悪行の真実を知り、共に立ち上がって、すでに人類に対する罪を犯している中共の悪行を阻止するよう呼びかけた。

'图6:台南市议员李启维观赏《国有器官》'

台南市議会議員の李啓維氏

 立法委員林俊憲氏のサービスオフィス主任、小西門里長の曾俊仁氏は興奮気味にこう述べた。「中国は人権のない独裁国家です。私は中共による学習者の生体臓器収奪の暴行およびその取引・売買を断固として反対します。学習者は善良な人々であり、これは非常に残酷な迫害です。良心を持つ市民は速やかに立ち上がってこの暴力に抗議し、中共の人類に対する迫害に反対すべきです。私たちは団結すれば大きな力となるのです」 

 退職した大学講師の盧宗儒氏は次のように述べた。「最初は『国有臓器』の上映に対する脅迫が個別のものだと思っていましたが、台湾全体で広範に脅迫が行われていることに驚きました。中共は真実が明るみに出ることを恐れています。中共の常套手法は脅迫、ハッキングなどの行為を際限なく繰り返すことです。ドキュメンタリー映画で紹介された二つの家族の物語は、中共の専制支配下で苦しみ悩んでいる多くの人々の共通の姿だと思います。映画を観ると、まるで自分がその場にいるかのような感覚を覚え、非常に衝撃的でした。人類はやがて光明に向かうと信じています。失ったものは取り戻せませんが、正義や真・善・忍は永遠に存在するのです」

 雄獅影視文化の副社長で、元南部軍事検察署検察長の李正雄氏は、会場での座談会を司会し、観客は積極的に意見を述べた。観客の中には、「生体臓器収奪が行われているとは信じられません。中共は追い詰められ、今や絶望的な戦いをしているのでしょう。私たちは法輪功を支持すべきです」と話す人もいれば、「映画を観て心が痛みました。臓器を替えに中国本土に行かないようにしましょう。中共が映画館に上映しないよう脅してきたことで、かえって多くの人が観たくなるでしょう。脅迫への対応は、上映回数を増やすことです」と言う人もいて、「台湾には中共に対して誤解している人がいます。中共は素晴らしい言葉を並べつつ、実際には全く違うことをしているのです。『九評』を読んで、はじめて免疫力が得られるのです」と話す人もいた。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/11/11/484916.html
 
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