中国法会|自我を放下することを学び大法の威徳を現す(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2024年11月30日】(前文に続く)

 二、大法が威徳を表す

 「自我」と各種の「観念」を放下していくにつれて、私はだんだんと他人を理解し、尊重し、物事に対処する時に他人のことを多く考えることができるようになりました。慈悲の心が自分の境地の中で現れているのを感じ、また法輪大法の威徳が自分の修煉環境の中で現れるのを目の当たりにしました。

 1、法を師として同修が3年間の病業の関を乗り越えた

 私は「修煉中に関と難にぶつかり、それがなかなか乗り越えられない時、それはたいてい、ある種の人心と観念に邪魔されているからであり、高次元の法を見ることができないためである。逆に言えば、法に則って問題を見ていないので、人の観念から問題を見てしまい、それが原因で関と難が生じる。法を師として、人心と観念を探し出し、それを取り除き、法の要求に従って行動すれば、修煉中にぶつかった関と難は自然と消えていく。しかし、ここで試されるのは、無条件に師と法を信じられるか、そして人心を放下する勇気があるかということだ」ということを悟りました。

 2023年末、私は70代の同修のCさんと知り合いました。Cさんはすでに3年間病業の虚像に悩まされていました。話をする中で、Cさんは根基がしっかりしており、以前は精進していたのが分かりました。しかし、3年前に突然病業の虚像が現れた時、一時的に正しくない念を持ち病院に行き、医者の言うことを信じてしまい、結果として3年間の魔難を招きました。

 Cさんの状況を聞いても私は心を動かされませんでした。「お姉さん、一緒にもっと法を学びましょう」とCさんに言いました。するとCさんは「もう無理よ。首が硬くて上を向けないし、腕も本を持ち上げる力がないのよ。この3年間は法を聞くことしかできなくて、煉功もできないの」と言いました。Cさんの部屋にはたくさんの薬が置いてあり、ずっと薬を飲んでいるから病気がひどいのだと言いました。私は全く動揺せず「お姉さん、そんな風には全然見えませんよ。お姉さんは今も立派な人ですよ!」と言うと、Cさんは笑いました。

 私は持参したタブレット端末で、新しく公開された映画「帰神」をCさんに見せ、タブレット端末の使い方を教えました。そして、Cさん自身で映画を見られるようにしました。次にCさんの家を訪ねた時、彼女は「病気になる前には、法を実証する多くのことができ、本当に神のように何でもできるような気がしたわ! でも今はこんな状態になってしまって・・・」と言いました。そして突然「私は再び神になりたい!」と言いました。私はCさんを励ましながら「お姉さん、早く神になってください!」と言いました。

 私たちは一緒に『洪吟六』を学びました。Cさんは、とても良いノートを買ってきて、2冊も書き写し、そのうちの1冊を同修の妹にあげました。不思議なことに、Cさんの妹は本を持って法を読んだり、書き写したりする時に、何の障害もなく、字もとてもきれいに書けていました。私は定期的に時間を作ってCさんと一緒に『轉法輪』を学びました。2023年に師父が発表された九つの新経文をすべてCさんに見せると、彼女は「どうして私は何ももらえないの? 同修はなぜ私にくれなかったの? 私は修煉をやめたなんて一言も言っていないのに!」と言いました。新経文をすべて学んだ後、Cさんは「以前は同修のことを少し恨んでいたけれど、新経文をすべて学んで、もう恨みはなくなりました。これは全部自分が引き起こしたことだったのですね。師父が新経文でとても詳しく説明してくださっていて、もっと早く新経文を読んでいれば、もっと早く良くなっていたのに」と言いました。そして、Cさんは新経文をすべて2回ずつ書き写しました。

 師父は「あなたのいかなる心も執着になり、邪悪に利用されかねません。この念が生じた途端、邪悪があなたに偽の現象を演化するかもしれませんが、そのとき、それは一種の妨害となります」(『導航』「ワシントンDC国際法会での説法」)と説かれました。

 私は師父のこの説法をCさんに読んで聞かせ、3年前に何か執着を放下しきれていなかったことがあり、邪悪に利用されて病業の虚像を作ったのではないか、と聞きました。Cさんはしばらく考えて「はい、怨恨心です。夫が私の修煉を妨害したので、彼に対して怨恨の気持ちが生まれました」と答えました。私は「その怨恨心はあなた自身ではないのです。それを放下し、取り除きましょう」と言いました。そして、一緒に動功の第一、第三、第四式の功法を煉功し、Cさんは最後までやり遂げ、汗びっしょりになりました。私はCさんを励まし「よくやりましたね!」と言うと、彼女は「一緒に煉功してくれたから、私も頑張れました」と言いました。

 6カ月後、Cさんは薬を飲むのをやめました。そして20日ほどでほぼ完全に回復しました。師父はCさんに、病業の虚像に悩まされている他の同修を助けるようにという啓示を与えられました。このようにして、Cさんを3年間苦しめていた病業の虚像は、1カ月も経たないうちに消え去りました。

 私は、以前は同修を「助ける」ことにばかり意識が向きすぎており、同修がいかに早く魔難から抜け出せるかという点に重点を置いていたことに気づきました。自分の経験や同修が正念で関を乗り越えた経験を、そのまま同修に当てはめようとしていました。しかし、これは同修に他人の道を歩ませようとしているようなもので、うまくいきませんでした。同修はそれぞれ自分の修煉の道を進むべきであり、法に照らして自分の中にどのような人心があるのかを深く探し、その人心を放下することで、師父が按排された道を着実に歩んでいくことができます。そうすることで、修煉中の関を乗り越え、法に則って次元が向上していくのです。他の同修は、そのような状況において、自分の位置を正しく認識し、心性をしっかりと守る必要があります。そして、同修に対して常に積極的で前向きな影響を与えるよう心がけ、共に向上していくことが大切です。

 2、『洪吟六』を学ぶことで迷っていた同修が目覚めた

 同修のYさんの母親が亡くなり、父親が彼女の法輪功の修煉に強く反対し始めました。大法書籍をすべて処分させようとし、同修を家に来させないようにと迫りました。Yさんは修煉環境を失い、正念が不足しました。何度かYさんに修煉を諦めないようにと勧めましたが、毎回言い訳をして聞き入れてくれませんでした。そこで、大法の資料をUSBメモリに入れて渡したのですが、それも学んでくれませんでした。

 今年の6月初めに、師父が新経典である『法難』と『目覚めなさい』を発表されました。間もなくYさんが私の家を訪れ、私は彼女にこの二つの新経典を見せました。Yさんは少し興奮した様子でした。「一緒に師父の『洪吟六』を学びませんか?」と私が言うと「時間がなくて、すぐに戻らなければなりません」とYさんは言いました。「それなら、一つだけ読みましょうか?」と私は提案し『洪吟六』の最後の章である「法は人間界を正す」をYさんに読み聞かせました。Yさんが感動しているように見えたので、続けて「万古の機縁はただこの一回のため」と「人心が阻む」も読み聞かせました。するとYさんは涙を流しました。

 Yさんに「タブレット端末はいりますか? 大法書籍や煉功音楽、師父の説法などの大法資料を全部USBメモリーに入れておいたから、これで法を学んだり、煉功できますよ。それに、新しい映画『帰神』や真相のビデオも入ってますよ」と言いました。Yさんは「あなたも使うんじゃないの?」と尋ねました。私は「もう一つあるから大丈夫です」と答えました。すると、今回は喜んで受け取ってくれました。家に帰ってから、Yさんは本当に法を学び始めました。私は本当に彼女のために喜びました!

 今回は「あなたはこうするべきではない」「あなたはこうすべきだ」といった言葉は使いませんでした。全ては師父の按排であり、私はただ善意で接するように努めました。

 3、師父が『なぜ人間が存在するのか』という経文を発表され多くの縁のある人が修煉を始めた

 一つの例を挙げます。私の84歳の父親は、大法書籍や経文をたくさん読んできました。「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と毎日数百回念じ、多くの奇跡を目の当たりにしてきました。新唐人テレビで新経典『なぜ人間が存在するのか』が放送されると、父親は何度も見て、感慨深く「師父は創世主だ。さもなければ、どうして師父はこれほど多くのことをご存じなのだろうか!」と言いました。

 私の父親は、法輪大法との縁が深いにも関わらず「一粒の砂の中に三千大千世界がある」(『轉法輪』)や「毛穴の中に都市があり、中で汽車が走ったり、自動車が走ったりしている」(『轉法輪』)といった教えを理解できず、法輪大法の門の中と外を行ったり来たりして20年以上も迷い続けています。私は何度も父親に教えようとしたのですが、全く効果がありませんでした。

 今年の6月に師父の新経典『法難』と『目覚めなさい』を学び、私は慈悲の力を深く感じました。そこで父親に「お父さんがもし、学校で分からない問題が出たからといって、すぐに学校をやめていたら、高校を卒業できたでしょうか? 分からない問題は一旦置いておき、先に進んでいくと、後で理解できるようになることもあります。小学校も中学校も大学も、分からない問題は必ずあります。私たちが学んでいるのは宇宙大法です。数回読んだだけで全てを理解できるはずがありません。理解できる部分は理解し、分からない部分は一旦置いておきましょう。先に進んでいくうちに、いつか分かるようになるかもしれません。大法書籍は他にもたくさんあります。それらの本も『轉法輪』を理解する上で役に立ちます」というたとえ話をしました。

 父親はしばらく考え、ついに法輪功の修煉を始めようと決めました。五式の功法を習得した後、初めて静功すると、足を組んで1時間座り続けました。足が痛みで痺れるほどでしたが、それでも座り続けました。それ以来、父親は毎日五式の功法を煉功し、抱輪(訳注:第二式の功法)を30分行い、座禅を1時間組み、足がどんなに痛くても最後までやり遂げました。

 表面上は様々な理由があるように思えても、実際には縁があったからこそ、みんな師父に救われるべき生命だったのです。私たちは師父をお手伝いする弟子であり、ただ自分が行うべきことを行い、何一つ余計な観念を持たずに、修煉を通して慈悲の心で行動すれば、自然と師父の按排に沿うことができます。

 結び

 新経文『法難』と『目覚めなさい』を学んだ後、私は真相を伝える時、慈悲のエネルギー場に包まれているように感じました。これは師父からの恩恵です。ある日、私は真相を伝えることがとても順調に進み、どこへ行ってもまるで誰かが私を待っているかのように、人々がわざわざ私のところに来てくれるような気がしました。その日、私は23人の人を三退させることができ、心から喜びました。これは師父が私を加持してくださり、準備を整えてくださったおかげだと確信しました。

 以前の私は、強い自我を持って他人を判断し、時には自分の観念で他人を判断していました。これは大法の要求から大きくかけ離れていました。自我を放下し、観念を放下することで初めて、法に溶け込み、法の一粒子になり、正法正覚を体現できるのです。使命を果たす中で、大法の威徳が現れてくるのです。私は絶えず精進し、最後まで力を尽くし、円満成就して師父に従って家に戻るという目標を達成したいと考えています。

 以上は私個人のわずかな体験に基づいた理解です。もし法に合致しない点があれば、慈悲深いご指摘をいただけると幸いです。

 師父の慈悲深い済度に心から感謝申し上げます!

 同修のみなさんの無私の援助に心から感謝いたします!

 (完)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/11/8/484445.html
 
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