【明慧日本2024年12月7日】(明慧記者・王英)米司法省は2024年11月25日、フロリダ州に住む中国系アメリカ人の李平に対し、禁固4年、罰金25万ドル、および3年間の刑務所外監視を科す判決を言い渡したと発表した。李平は、米司法長官に通知することなく、中共の代理人として活動することを画策した罪で起訴された。
この発表は、米国司法次官補のマシュー・G・オルセン氏、フロリダ州中部地区連邦検事のロジャー・B・ハンドバーグ氏、FBI国家安全保障局執行助理局長のロバート・ウェルズ氏によって行なわれた。
今年59歳の李平は中国からアメリカに移民し、現在はアメリカ市民である。李平は、米国の大手通信会社や国際情報技術会社に勤めた経験がある。
長年にわたり、彼は中共政府の代理人として活動し、法輪功学習者、反体制派、民主化擁護者の情報を中共の情報当局に提供してきた。
罪を認めた協議書とその他の法廷文書によると、中共の国家安全部は民間の情報収集を担っている。国家安全部はしばしば中国国外にいる「協力者」を利用して情報収集を行い、外国企業や産業、外国の政治家や諜報関係者に関する情報、およびこれらの国々に住む中国の政治的反体制者に関する情報を集めている。これらの協力者は、中共が関心を持つテーマに関する研究(国家安全部の任務の推進に用いられる)を行うなどして、さまざまな方法で中共を支援している。
李平は、少なくとも2012年から中共の協力者として、中共国家安全部の指示に従い、中共政府が関心を持つ情報を収集してきたことを認めた。要求に応じて、李平は中国の反体制派や民主擁護者、法輪功学習者、米国の非政府組織に関する情報など、さまざまな情報を入手して報告した。さらに、李平は自身の雇用主から得た情報も国家安全部に提供した。また、李平はさまざまな匿名のオンラインアカウントを使って国家安全部と連絡を取り、国家安全部の関係者と会うために中国に渡ったこともあった。
例えば2012年8月、中共国家安全部の役人が李平に対して、アメリカに住む法輪功学習者と民主化擁護者に関する情報を提供するよう求めたリクエストを受け1週間も経たないうちに、李平はフロリダ州セントピーターズバーグに住む法輪功学習者の名前と個人情報を送った。
2015年3月、ある中共国家安全部の役人が李平に対し、彼の雇用主であるアメリカの大手通信会社が中国で開設した支店に関する情報を提供するよう求めると、3週間後、李平は要求された情報を提供した。
2017年3月、別の国家安全部の役人は李平に対し、研修指導計画を依頼した。同年4月、李平は役人に対し、資料をすでに役人と共有するオンラインアカウントにアップロードしたと回答した上、読んでから資料を削除するよう求めた。
長年にわたり、李平は中共の役人と何度もやりとりした。役人らの要請に応じて、李平は2人のイスラエルの法輪功書籍の著者に関する情報や、無記名の米国企業およびその社長と社長夫人に関する情報を提供した。
李平はさらに、カリフォルニアの中共領事館前での抗議活動に参加した男性法輪功学習者の住所、電話番号、車の車種などの情報を中共当局に提供した。