【明慧日本2024年12月23日】河北省張家口市沽源県の法輪功学習者の孫潤桃さんは、2019年8月に法輪功の真実を伝える資料を配布したと言う理由で、不当に懲役4年間の実刑判決を受けた。彼女は河北省女子刑務所で迫害を受け、2023年7月に釈放された際には体がひどく痩せ細り、食事もほとんど摂れない状態だった。孫さんは刑務所内で何らかの液状の薬を強制的に飲まされたと話していた。そしてに孫さんは2024年11月に冤罪を抱えたままこの世を去った。享年64歳。
法輪功を修煉する前の孫潤桃さん
孫潤桃さんは、沽源県黄蓋淖鎮大苟営村に住む農家の女性で、法輪功を修煉する前は多くの病に悩まされ、特に胆石症が深刻だった。手術を受ける余裕もなく、薬を飲みながら自宅で療養していた。しかし、法輪功が病気治療に効果があることを知り、試しに修煉を始めた。法輪功の創始者である李洪志師父の講義ビデオを見た後、彼女の体調は劇的に改善し、すべての病気が治り、農作業もできるようになった。
繰り返される嫌がらせと拘束
1999年7月、江沢民が嫉妬から法輪功への弾圧を発動し、中傷や虚偽のプロパガンダを展開した。それ以降、孫さんの自宅には地元派出所や公安局の警官が頻繁に訪れ、昼夜を問わず嫌がらせを受けた。彼女の自宅は幾度も家宅捜索され、法輪功関連の書籍や資料が押収された。
2000年、地元政府や公安局の警官は孫さんの自宅に居座り、彼女と夫が農作業をしている間に家を荒らした。2002年には夫が不当に連行され、15カ月間の拘禁とその後、不当に懲役3年の実刑判決を受けた。その間、夫は過酷な労働や冷水を浴びせられる拷問に耐えなければならなかった。
孫さん自身も2004年、北京で法輪功迫害の事実を伝えていた際に連行され、高陽労働教養所で1年間の労働を強いられた。そこでは、過酷な労働や拷問、女性への侮辱的な身体検査を含む虐待を受けた。
中共の拷問イメージ図:殴る |
冤罪判決と刑務所での迫害
2019年8月、孫さんは仲間とともに法輪功迫害の事実を伝えていたところ、公安に通報されて連行された。自宅も家宅捜索され、法輪功関連の書籍や私物が押収された。その後、彼女は2020年12月に不当に懲役4年の判決を言い渡され、2021年5月に河北省女子刑務所に移送された。
河北省女子刑務所の14監区は、法輪功学習者への迫害が最も厳しい場所で、新入者に対する「転向教育」と称する残酷な洗脳が行われている。孫さんもここで身体的・精神的な迫害を受け、釈放された後も健康が回復することなく、最終的に命を落とした。
法輪功学習者への継続的な迫害
孫さんのケースは、法輪功学習者に対する中共当局の迫害がいかに過酷で長期的なものであるかを物語っている。この迫害の過程で、彼女の家族も甚大な影響を受けた。彼女のような被害者の声が広がることで、法輪功に対する偏見や迫害の実態が明らかになることを期待している。