中国法会|正念で監視と嫌がらせを打ち破る
■ 印刷版
 

文/安徽省の大法弟子

 【明慧日本2024年12月27日】「文化大革命」はすでに終わりましたが、中国共産党(以下、中共)は以前の「黒五類」(訳注:文化大革命初期に「労働者階級の敵として分類された5種類の階層」、すなわち地主・富農・反革命分子・悪質分子・右派分子の5種類の階層)に対する統制と同じように、ブラックリストを使って大法弟子を監視しています。以前は「黒五類」に対しては公然と統制を行っていましたが、大法弟子に対しては、社区と派出所が陰でこそこそと監視しており、監視カメラの映像で大法弟子の行動を監視しています。携帯電話を持っている大法弟子に対しては、その携帯電話の移動経路を監視し、外出時に携帯電話を持っていない大法弟子に対しては、数日おきに電話をかけて所在を確認しています。もし外出時に帽子をかぶり、携帯電話も持たず、普段から知らない電話にも出ない場合、警官たちは家にやって来て写真を撮り、上司に報告します。職場で働いている場合は、職場が大法弟子の出勤状況を提供し、80~90歳代で外出しない人の場合でも、いわゆる敏感日の前には、警官たちが家にやって来て嫌がらせを行います。

 今年の初め、私が以前いた社区は、私を監視する責任を別の社区に移しました。元の社区の職員たちは私に新しい社区に行って顔合わせをするようにと通知しました。元の社区にいるある職員は真相を理解し、三退も済ませており、私にとても友好的でした。その職員は別の社区の主任、書記、そしてさらに、派出所のA所長を紹介してくれました。A所長は法輪功への迫害を専門に担当しているとのことでした。私は改めて真相を伝えるべき人がいると聞いて行きました。私はとても礼儀正しく、かつ威厳を失わないようにA所長たちに挨拶をしました。それからずっとA所長と私は対話をしました。

 A所長は「あなたは退職して家で何をしているのですか?」と尋ねました。

 私は「私は家で法律を勉強しています。私は自分が違法行為をしないように、また他人にも違法行為をしないように注意しています。法輪功への迫害には何の法的根拠もなく、また関連する政策もなく、党や政府機関の公文書すらありません。あなたたちが私を呼んだのは、私個人の『人身の権利』(訳注:人間の身体の自由と安全に対して不当な侵害を受けない権利)の侵害です。あなたたちが私の家に来てドアを叩くのは、私と一緒に生活している家族に対する『人身の権利』の侵害です。私が今日来たのは、あなたたちの苦しい立場を理解したからです。あなたたちのために私は来たのです」と言いました。

 A所長は「法輪功を修煉していても、病気になる人もいるし、死ぬ人もいるじゃないか」と言いました。

 私は「確かにそうですね。人々はみな病院を信じていますが、病院で治療を受けている患者でもまた病気になる人もいれば、亡くなる人もいます。だからといって病院が人を騙しているとは言えないでしょう? それに、例えば学校の生徒のように、大学に合格する人もいれば、合格しない人もいます。合格しない人がいるからといって、学校が人を騙しているとは言えないでしょう? 法輪功は真・善・忍に従ってよい人になるよう求めています。法輪功の書籍にはっきりと書かれていますが、ただ動作を練習するだけでは法輪功を修煉している人とは言えません。真・善・忍に従って行動できない人が、病気になったり、亡くなったりした場合、それを法輪功のせいにするのは筋違いではないでしょうか?」と言いました。

 A所長は元々、彼自分の質問が私を困らせると思っていたようですが、私が淀みなく答えたので、態度が和らぎ「うん、真・善・美の要求に合致してこそ病気を治せるのであって、真・善・美に従って行わなければならない」と言いました。

 私は「真・善・忍です。忍は忍耐の忍です」と言いました。

 A所長は「伝統文化と一致しています」と言いました。

 私は「そうです、しかし無神論とは相容れません」と言いました。

 私はまた、法輪功が当初伝えられた時の盛況な状況と、なぜ迫害を受けたのかの原因、当時の上層部の指導者が法輪功迫害に対してどのような態度を取っていたかなどの基本的な真相を全て話しました。また、私自身が法輪功を修煉する前の様々な病状、迫害を受けた状況、そして私の親族が深刻な迫害を受けた状況も話しました。

 私は「私たちは省社会科学院(訳注:中国における最高レベルの社会科学国立研究機関)へ行き、法学研究所の法律研究者に、法輪功に関する法律について尋ねました。研究者たちは法輪功に関して法律上は空白で、関連する法律は見つからないと言いました。つまり、いかなる法律も法輪功を修煉することを禁止していないということで、あなたたちが法輪功を迫害するのは、まさに法律の実施を破壊する行為です」と言いました。すると、A所長は小声で、命令に従っているだけだ、ということを言いました。

 私はまた「私は法輪功を修煉して30年近くになりますが、二度と病気をしなくなりました。私自身は高学歴の知識人で、馬鹿ではありませんし、騙されたりもしません。私たちは別に誰かと対立しようとしているわけでもありません。なぜ私たちに修煉するなと言うのですか? 今は詐欺師も多く、暴力も多いので、社会は誠実さを提唱しています。それならば、真・善・忍に従って行えば良いのではないでしょうか? 天安門焼身自殺は撮影のために演じられたもので、法輪功に罪をなすりつけるために演じられたのです。ですから私たちは到底容認できません。江沢民は死にましたが、遺灰を撒かれました。あれほど顔を出すのが好きだったのに、北京にある八宝山革命公墓に埋葬されることを避けました。彼は自分が法輪功を迫害した罪が重いことを知っており、将来誰かに墓を暴かれ、遺灰を撒かれるだろうと分かっているのです。江沢民の弔辞には、彼が発起した法輪功迫害の『功績』については一言も触れられておらず、見事に責任を逃れました。今、彼はあなたたちを迫害の道具として使い、あなたたちに違法なことを強要していますが、あなたたちを保護する法律は制定していません。あなたたちも自分のことを考えなければなりません。あなたたちはなりふり構わずいわゆる証拠を集めて迫害を行っていますが、集める証拠が多ければ多いほど、あなたたちの上司と裁判所、検察庁はますます消極的になります。法律の根拠がないことを誰がそんなに積極的にやりたいと思うでしょうか? あなたたちはいくらでも融通を利かせて処理することができるのです」と言いました。A所長は軽く頷き「あなたが転向しない以上、私は転向していないと報告せざるを得ません」と言いました。

 社区の主任は私の話が優勢になったのを見て「はい、今日はここまでです」と言いました。社区の職員たちは、私がこんなにもためらうことなく来たので「転向」する準備ができているかもしれないと思い、派出所の所長を呼んでいました。その時、社区の職員たちはちょうど「ゼロ行動」を行っていました。現場には私を撮影している人もいて、私は撮影している人を制止しましたが、やはり撮影されました。社区の書記は私の電話番号を控え「何かあれば電話します」と言いました。

 元の社區の人が私を表門の外まで送り、申し訳なさそうに、別の社区の主任たちがA所長を呼んでしまうとは思わなかった、ということ言いました。私は「気にしないでください。私はちょうどA所長に会いたいと思っていたのです。彼は新しく就任したばかりで、派出所に3回も行ったのに会えなかったので、今日A所長が来たのはちょうど良かったのです」と言いました。

 家に帰ってから、社区の主任たちが撮った私の写真で私に不利になるような行動に出るのではないかと心配になり、社区の書記に電話して「写真を掲示板やウェブサイトに載せて他の人によって拡散されることのないようにしてください。それはあなたのためになりません。なぜなら、この事は法的根拠がないからです。私はあなたがいつまでも平安でいることを願っています」と言いました。社区の書記は「しない。ただ業務報告に使うだけだ」と言いました。間もなく、社区に副主任が異動してきたので、書記はこれを機に法輪功の件をこの副主任に押し付けました。

 副主任から電話があり、挨拶に来るように言われたので、私はすぐに行きました。私は副主任に「新しく役職に就いた方は、つい前のめりになりがちですが、法輪功の件は決して前のめりになってはいけません。この件は今に至るまで法的根拠がありません。多くの人が悪事を行い、法的根拠がないと分かると部署を異動して辞めてしまい、後始末をあなたたちに押し付けます。将来、責任追及されると大変だからです。江沢民を見てください。死んで骨壺すら残せず、遺灰を撒きました。後で誰かに墓を暴かれ、灰を撒かれるのを恐れたのです。法輪功への迫害は彼が始めたのです。彼は自分の罪の重さを知っているのです。事情を知っている人は皆、この仕事をやりたがりません」と言いました。副主任は元々私に説教しようとしていたようでしたが、私の話を聞いて、自分は元々この業界にいなかったので事情をよく知らない、ということを言い、それからとても丁寧に、昼食を一緒に食べるかどうか、と聞いてきたので、私はそのまま辞去しました。

 今年の6月,A所長から電話があり、派出所に行って話をしたいと言われたので、派出所に行きましたが、A所長には会えず、代わりに隣の派出所の警官が来て、私に事情聴取をしようとし、A所長が私に何の用があるか知っているか?、私は法輪功を修煉しているか?、周りに修煉している人はいるか?、などと聞きました。私は「彼らが私に何の用があるのか知りません」と言いました。そして「私が法輪功を修煉しているかどうかは個人のプライバシーなので、回答を拒否します。周りには修煉している人がいるかもしれないし、いないかもしれません」と言いました。

 このように警官の質問に答えるのは大法に符合しない、相手のペースに巻き込まれると思い、私はきっぱりと「あなたがこのように私に尋ねる法的根拠は何ですか? 私は答えませんし、署名もしません」と言いました。警官は私の家を見てみたいと言いましたが、私は再び厳しい口調で彼の違法行為を非難し「あなたたちによって本来守られるべき社会の秩序は損なわれており、今では家族でさえ家に入れない状況です。あなたは法の執行者として、法律で権限を与えられていないことは何もできません。私は市民として、法律で禁止されていないことは何でもできます。『公務員法』第60条には、公務員が明らかに違法な命令を執行する場合、相応の法的責任を負うと規定されています。あなたたちはとても忙しいと言っていますが、あなたたちの警察力は正しい方向に使われておらず、間違った方向に使われています。善良な人々を『作り出された犯罪者』として追いやってしまえば、あなたたちはもっと忙しくなります。一昨年、司法、検察、警察の違法行為を告発するよう促しましたが、第一条は『徇私枉法罪』(訳注:司法関係者が私的な感情から法律を曲げて無実の人を有罪にすること)でした。あなたたちの法輪功への迫害はすべて徇私枉法罪を犯しているのです」と言いました。すると、警官は、私の家には行かない、ということを言い、また親しげに私を「お姉さん」と呼び、法輪功の修煉をやめるように勧めました。私は「いいえ、法輪功のことは心配しないでください。近いうちに法輪功への迫害を行った者たちが処罰を受ける時が来るのです」と言いました。警官は丁寧に「車で送る」と言いましたが、私は断りました。

 家に帰ったばかりの時、またこの警官から電話がかかってきて「お姉さん、あなたは○○路で宅配便の配達員に法輪功を紹介しましたか?」と聞かれました。私は「全くの事実無根です。人違いでしょう」と言いました。すると警官は「では、あなたは法輪功についてどう考えていますか?」と聞きました。私は「法律は人の行為だけを管轄し、人の思想は管轄しません」と言うと、警官は「わかりました」と言いました。

 昼になり、私は午前中に起きたことについてわけがわからず、もしかしたら誰かに通報されたのではないかと少し心配になりました。私は、嫌がらせを受けたのだから、この機会を利用して警官たちに真相をもっと伝えようと考え、再びその警官に電話をかけ、関連する法律を伝えました。すると警官は「うちのB所長に話してください。彼は法律に詳しく、この件の担当です」と言いました。私はそれを聞いて、チャンスが来たと思いました。その派出所は管轄区域内の法輪功修煉者をひどく迫害していたので、B所長に法律について話さなければならないと思っていました。私は少し怖く感じ、家の鍵さえ持っていくのをためらいましたが、私は完全にB所長たちのためを思って行動しているのであり、私心は全くなく、大法に合致しているので問題はない、と考え直しました。午後、私は関連資料を持って派出所へ向かいました。

 派出所に着いてから、午前のあの警官に電話をかけると、警官は私にロビーで待つように言いました。しばらくするとB所長が私を呼んで中に入るように言いました。その時、私がいる管轄のA所長からB所長に電話がかかってきて、おそらく私の写真を撮るように言ったのだと思います。B所長がすでにA所長に、私がB所長を訪ねてきた、ということを伝えたことを示しています。私は前回A所長に話した法輪功に関する状況をすべてB所長に話しました。また、B所長に14の邪教及び公文書の新聞出版総署第50号令(訳注:出版に関する規則や指針などを定めた法令)を見せました。すると、B所長は「全能神(訳注:キリスト教系の新宗教団体)も14の邪教の中にはないじゃないか」と言いました。私は「全能神は以前は靈靈教と呼ばれていて、14の邪教の中に入っていました。その後、全能神に名前を変えたのです」と言いました。警官はまた「ネット上には14の邪教以外にも邪教だと主張されているものがたくさんある」と言いました。そこで、私は「それはすべて反邪教協會(訳注:「邪教」とされる団体への反対活動を行う組織)が独自に『邪教』だと主張しているだけです。反邪教協會は民間組織で、法的効力はありません。一方、14の邪教は公安部の通告で、番号が付いており公文書です。『新聞出版総署第50号令』も同じく公文書です」と言いました。

 私はまた、以前の「610弁公室」のトップだった傅政華、副トップの孫力軍が死刑執行猶予判決を受け、副トップの彭波が懲役十数年の判決を受け、地元の省の「610弁公室」のトップも懲役十数年の判決を受けたことも話しました。また、李東生が「偽りの天安門焼身自殺事件」を撮影した後、昇進し、その後懲役15年の判決を受けたことも話しました。そして、私は「江沢民の血債派は法輪功を迫害し、罪は重く、のっぴきならい状態になっています。彼らの勢力は非常に大きく、後任者たちを脅迫して法輪功への迫害を続けさせています。各省の以前の『610弁公室』のトップは次々と刑務所に入っており、後任者も近いうちに同じような目に遭うことが確実視されています」と言いました。

 B所長は疑っている様子で「1999年の迫害は一体どうやって始まったのですか?」と私に尋ねました。私は「それは、ラジオ、テレビ、新聞といったメディアで法輪功を徹底的に中傷し、罵倒するような報道が連日繰り返されたからです。人々は皆、その報道に圧倒され、欺かれてしまい、法輪功について深く知ろうとすることを恐れたり、あるいは諦めてしまったりしたのです。実は、法輪功の修煉を禁止する法律や明確な政策など、最初から存在していなかったのです」と答えました。

 B所長は「法輪功を外部に広めることは許可できない」と言いました。私は「法輪功を広めることは法律に違反していません。ある引退した検察長は『法輪功のチラシをトラック1台分配っても違法ではない』と言っていました。現在、法輪功を刑事事件として処罰しているのは、最高裁判所と最高検察庁のいわゆる『司法解釈』に基づいているだけです。『立法法』(訳注:法律を作るためのルールを定めた法律)第8条第4項には『犯罪と刑罰』は法律で定めるとあり、第5項には『人身自由を制限する強制措置と刑罰』も法律で定めると明記されています。つまり、刑事事件は法律に基づいて処理されなければならず、司法解釈によって法輪功を迫害することは、法律の名の下に法律を破る行為なのです」と答えました。

 私は、大法弟子の正念が本当に力を持っていると感じました。以前は、警官たちが電話をかけてきたり、ドアを叩いてきたりすると、とても怖くて体が震え、まるで生死の境にいるような気がしていました。しかし今は、以前ほど怖くありません。時々、長時間私を見かけないとドアを叩いてきて「ちょっと顔を見るだけだから」と言いますが、実は、写真を撮って上司に報告するためでした。私は「違法なことを手伝うことは絶対にしません」と言って、ドアを開けずに、ドア越しに真相を伝えました。警官たちが任務を完了しないと帰らなかったので、110番通報しました。もう何も恐れることはありませんでした。

 今は邪悪な勢力が弱まり、環境が変化し、正念がすべてを主導できるようになったと感じています。以前の威嚇的だった邪悪な勢いも、大法弟子が正念を込めて毅然とした態度で言葉を投げかけるだけで打ち破ることができます。この度重なる嫌がらせや迫害は、私を凡人から抜け出し、超越した存在へと導き、最終的には神へと近づけるための、師父の慈悲深いご加護だと感じています。師父が苦心して用意してくださったこの機会、そして師父の聖なる恩恵に、私はまだほんの一部しか気づくことができていません。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/11/19/484643.html
 
関連文章