遼寧省の王宏偉さんが再び不当裁判にかけられる
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 【明慧日本2024年12月27日】遼寧省大連市在住の法輪功学習者・王宏偉さん(46歳男性)は、法輪功を学んでいるとして11月29日、甘井子区裁判所で不当に裁判にかけられた。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

 事件の詳細

 王さんは2024年7月13日に馬欄派出所の警官に連行されたとき、誰かとチャットしていたと述べた。沙河口区警察支局は王さんを大連市姚家 (ようか)留置場に刑事拘留した。70代の王さんの父親は故郷の清遠県から何度も馬欄派出所に通い、釈放を求め、押収されたパソコンと法輪功の書籍を返還してもらおうとしたが無駄だった。

 11月5日に、王さんの父親は再び大連まで長距離を旅し、甘井子区検察庁に息子の事件の状況を尋ねたところ、10日(正確な日時は不明)に甘井子区裁判所に送致されたと伝えられた。

 王さんの父はすぐに息子のために弁護士を雇った。2024年11月7日に弁護士が王さんを訪ね、拘置所で法輪功を放棄して「罪」を認めるよう圧力をかけられたために王さんが高血圧を発症したことを知った。症状を抑えるために王さんは毎日薬を投与されていた。

 その後、弁護士は甘井子区検察庁を訪れたが、検察官は、大連市司法局の承認を得ていないという理由で、案件ファイルの閲覧を拒否した。

 弁護士はすぐに司法局に赴いたが、許可は必要ないと言われた。弁護士は検察官に電話をしたが、検察官は法輪功学習者の弁護人は彼らの事件ファイルを閲覧することはできないと言った。弁護士は、法律ではそのようなことは規定されていないと指摘した。すると検察官は、法輪功の事件に関わることは自分の法律事務所の許可が必要だと言った。弁護士はこの要求に同意したが、最終的にファイルを閲覧できたかどうかは不明である。

 甘井子区裁判所は2024年11月29日、王さんの事件のオンライン審理を行った。王さんの父親と親族3人は裁判所に入ることを許されなかった。裁判官は、王さんの父親も法輪功を実践していたため、王さんとその家族は審理に出席できないと述べた。

 王さんの弁護士は、無罪を主張した。検察官は、王さんの自宅から押収された法輪功の書籍と資料が、王さんの違法行為の証拠であると主張した。王さんの弁護士は、中国には法輪功を犯罪とする法律はなく、法輪功の出版物を所有することは完全に合法であると指摘した。

 弁護士はまた、警察が依頼人を監視し、不当連行するために依頼人の自宅に侵入したことについても証言した。王さんと弁護士は無罪を要求した。裁判官がいつ判決を下すかは不明である。

 過去に受けた迫害

 王さんは、1996年2月に法輪功を学び始めて度重なる迫害を受けた経緯を語った。迫害が始まってからは、警察が頻繁に大連理工大学にやって来て嫌がらせをした。当時、王さんは大学生だった。2000年1月1日、法輪功を訴えるために北京に行き、連行されて大連に送還された。その後、15日間拘留され、学校を退学となった。

 2002年1月29日、旧正月を祝うために故郷に戻ったが、そこで連行され、3年間の強制労働を宣告された。2002年9月26日、鉄嶺労働収容所から脱走し、潜伏した。2004年1月4日、再び連行され、懲役10年の不当判決を宣告された。釈放後は、電化製品の修理で生計を立てた。その後、中国石油食品集団大連支店の面接を受けた。採用担当者は、王さんが法輪功の学習者であることを知った後も、非常に感銘を受け、王さんに仕事をオファーした。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/2/485672.html
 
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