【明慧日本2025年1月3日】最近、重慶市女子刑務所に拘禁されていた法輪功学習者・陳萍さん(60歳女性)が、消化管の出血と重度の貧血を起こすほどの拷問を受け、昏睡状態に陥ったことが最近判明した。陳さんの家族は刑務所職員から電話を受け、「あなたたちに連行されたとき、陳萍は健康でした。元気な陳萍を返してください」と怒りを表した。
陳さんは重慶市沙坪ハ区に住んでいる。法輪功を学び続けているため、何度も嫌がらせを受け、拘禁され、労働教養処分を受けてきた。2022年10月2日、陳さんは、沙坪ハ区公安局、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、610弁公室の警官によって家を家宅捜索されて、連行された。2023年8月23日、陳さんは重慶市江北区裁判所で裁判にかけられ、不当に懲役5年の判決を言い渡された。その後、重慶市女子刑務所(重慶市九龍坡区走馬鎮)に拘禁された。
昨年12月9日午後5時頃、重慶市女子刑務所の刑務官が陳さんの家族に電話し、陳さんが消化管出血と重度の貧血で昏睡状態であることを伝えた。家族は、健康な陳萍を返してほしいと言った。
翌日の12月10日の朝、重慶市女子刑務所職員は再び陳さんの家族に電話をかけ、重慶市女子刑務所の医師の診断によると、陳さんの現在の病状は非常に深刻であると伝え、救急手当を希望するかどうかを家族に尋ねた。家族は非常に怒り、「健康だったのに、元気になって帰ってきてほしい」と言った。
法輪功迫害の事実を人々に伝え 秘密裏に懲役5年の判決を受ける
2022年10月2日、沙坪ハ区公安局国保、610弁公室の警官らは、何の法的手続きも示さず、陳さんの家に押し入り、家宅捜索し、プリンターなどの私財を押収し、陳さんを連行した。数日後、陳さんの家族に「逮捕状」が届いた。陳さんは重慶市沙ハ巴区留置場に拘禁された。
10カ月後の2023年8月23日、陳さんは重慶市江北区裁判所によって裁判を行われた。裁判の前に、江北区裁判所は陳さんの裁判のことを家族に通知しなかった。同年10月8日になってから、沙坪ハ区新橋派出所(陳さんが住んでいた地元の派出所)の警官が陳さんの姉に電話し、陳萍は懲役5年の判決が言い渡されたことを伝えた。
2023年8月18日、重慶市江北区裁判所での裁判の5日前、陳さんの姉は裁判所に陳さんのことを電話で問い合わせた。その答えは、「まだ裁判を受けていない」と言うものだった。しかし、その5日後、裁判所は陳さんに不当な判決を下した。しかも、裁判所が地元の派出所を通じて陳さんの家族に陳さんが判決を受けたことを伝えたのは、1カ月半後のことであった。
陳さんが連行された後、裁判所は陳さんにいわゆる弁護士を見つけたと言った。陳さんの姉は陳さんの状況を把握するため、電話で江北区裁判所に陳さんの案件担当者の名前、弁護士の名前、彼らの連絡先などを聞いたが、電話を受けた裁判官は何も言わなかった。
陳さんが懲役5年の判決を受けたことを知った陳さんの姉は2023年10月24日、江北区裁判所に再び電話をかけ、陳さんが拘禁されている場所を教えてほしいと尋ねたとき、その時初めて、電話に出た裁判官は案件担当者の氏名と勤務先の電話(固定電話)を伝えてくれた。
重慶女子刑務所に拘禁されてから1年余りが経った今、陳さんは消化管出血、重度の貧血、昏睡状態に陥るほどの拷問を受け、生命の危険に晒されている。
重慶市女子刑務所で陳さんの命を救うために、どのような措置がとられているかはまだわかっていない。