【明慧日本2025年1月7日】72歳になる遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・陳敏さんは、昨年4月23日に瀋陽市皇姑区派出所の警官により連行され、拘留された。9月24日には瀋陽市大東区裁判所で裁判を受け、不当に懲役7年6カ月の判決を言い渡され、罰金2万元(40万円)を科された。陳敏さんはすでに控訴している。
陳敏さんは、法輪大法の「真・善・忍」を堅持したことで、13年前にも中国共産党(以下、中共)による不当な労働教養を受けたことがある。陳敏さんは、瀋陽市瀋北新区の鄭州路に在住。陳さんは若い頃から多くの病気に悩まされ、23歳の時には職場で頭部に怪我を負い、34歳の時には記憶を失った。化学工場で働いていた際には頻繁にアレルギーを起こし、最終的には血液毒性に至った。また、40歳の時には膝蓋骨が4つに砕け、外傷が原因で左脚の筋肉が萎縮し、曲げられなくなった。陳さんは医師を求めて各地を回ったものの、治療方法が見つからず、長年病苦に耐えながら、学校に通う娘の世話をしなければならなかった。その生活は非常に辛いものであった。
陳敏さんは当時を振り返り、「いつも泣いていた。自分に『私はどうすればいいの? どうしたらいいの?』」と問いかけていた。
1990年、陳敏さんは一度出家を考えたことがあった。彼女は営口市にある尼僧院を訪れたが、そこにいた高齢の尼僧から次のように告げられた。「今は末法の時代で、寺院の経書は何度も破壊されており、修行するのが非常に困難です。文化大革命の後、私は弟子を連れて工場から戻りましたが、記憶を頼りに書き直した経書も、以前のものと同じではありません」
その尼僧はさらにこう続けた。「あなたが修煉を望むなら、出家する必要はありません。経書には末法の時代に弥勒仏が正法を広め、世人を救うと記されています。その正法は寺院で広められるのではありません。あなたは家でその日を待ちなさい」
それ以来、陳敏さんはその日が来るのを心待ちにするようになった。
1996年、陳敏さんはついに法輪大法に巡り会い、運命的に『転法輪』という貴重な書物を手にした。彼女は「真・善・忍」の基準に従って自分を修め、物事において常に他人のことを優先して考えるよう努めた。その結果、心身に大きな変化が現れた。法輪大法を修煉してから半年足らずで、陳敏さんの記憶は次第に回復し、これまで苦しんできた身体の不調がすべて消え去った。また、萎縮していた脚の筋肉も知らないうちに元通りになり、病院での血液検査も正常であることが確認された。
法輪大法は病を癒し健康を促進する驚異的な効果を持ち、その「真・善・忍」の法理は人々に道徳の向上を教えている。その素晴らしさが口コミで広まり、瞬く間に多くの人々の間で伝わった。しかし、中共の元首領・江沢民は、法輪功を修煉する人々があまりにも多いことに嫉妬と恐怖を抱き、1999年7月から法輪大法に対する激しい迫害運動を開始した。この迫害により、中国全土が赤い恐怖に包まれ、陳敏さんとその家族にも深刻な被害が及んだ。地元のコミュニティの職員が陳敏さんの家に押しかけ、大法の書籍を奪い去った。また、彼女の夫は中共の圧力に屈し、陳敏さんが功法を修煉することを監視し、やめさせようとした。もし修煉を続ければ、彼女を罵るか暴力を振るうという状況であった。
2000年12月30日、陳敏さんは法輪功のために冤罪を晴らそうと北京に上京し、天安門広場で警官に連行された。その後、密雲留置場に不当に拘禁され、さらに沈陽の警察によって沈新労働教養院に移送された。そこで彼女は強制的に洗脳され、暴力的な灌食を受けた。また、警官らは刑務所の鍵束で彼女の頭や顔を殴るなど、過酷な迫害を加えた。2カ月後、陳敏さんは不当に2年間の労働教養を科され、龍山女子労働教養所に移送され、さらなる洗脳や奴隷労働による迫害を受けた。陳敏さんが不当に拘禁されている間、娘は保護を受けられず流浪の身となった。また、夫は常に不安と恐怖の中で生活し、2003年に病に倒れ他界した。陳敏さんは、この迫害によって家庭が崩壊し、身も心も引き裂かれるような悲劇を経験した。
2005年3月21日、明慧ネットは、陳敏さんを含む十数人の新城子区の法輪功学習者が中共当局による家宅捜索、恐喝、連行、拘禁、強制的な洗脳班への収容を受けたことを報じた。また、法輪功学習者一人一人に2,000~3,000元の支払いを強要された。昨年4月23日、沈陽市皇姑区公安分局の警官らは3つのグループに分かれ、陳敏さん、王化迪さん、韓雲さんなど法輪功学習者の自宅に不当に押し入り家宅捜索を行った。陳敏さんの家からは法輪功の書籍、パソコン、プリンターが押収され、陳敏さんは塔湾派出所に連行された。その後、陳敏さんの状況は不明だったが、昨年9月24日に沈陽市大東区裁判所で不当に裁判が行われ、不当に懲役7年6カ月の判決と2万元の罰金が科されたことが判明した。陳敏さんはすでに沈陽市中級裁判所に控訴している。
明慧ネットの情報によると、沈陽市には陳敏さんという法輪功学習者が他に2人おり、いずれも法輪大法を堅持したために中共当局から残酷な迫害を受けているという。