文/中国の大法弟子
【明慧日本2025年1月11日】2001年の秋のことです。私は、インターネットが使える同修と同じアパートに住んでいました。彼は毎晩ネットカフェに行き、明慧ネットの記事をダウンロードし、それを印刷して各地の同修に届けるという活動をしていました(当時はまだ『明慧週刊』がありませんでした)。
私は家で、同修がインターネットを使う際に邪魔する悪い要素を取り除くため、発正念を行っていました。同修が出かけた後、私もすぐに発正念を始めたのですが、座っているうちにどんどん眠気が襲ってきて、瞼が重くなり、どうしても耐えられなくなりました。ついにベッドに横になろうとしたとき、突然(天目を通じて)同修がインターネットカフェでパソコンに向かい、焦った表情で「カチカチ」とマウスクリックしている様子が見えました。しかし、どうしてもネットに繋がらないようでした。この光景に驚き、急いでベッドから飛び起き、発正念を始めました。
少しの間、発正念を続けていましたが、また眠気が襲ってきました。それだけでなく、消極的な気持ちや散乱した思考が湧いてきて、気力を保つのが難しくなり、もう少しで床に倒れ込んでしまいそうでした。心の中で私は必死に師父に呼びかけました。「師父、弟子をお助けください!」。「消極的な気持ちになっている場合ではない。眠るわけにはいかない。同修はまだインターネットカフェで頑張っているのだから、私は彼のために発正念をしなければ!」と頭を左右に振りました。
私は困難に直面したとき、いつも師父にお願いする習慣があります。以前、ある同修からこう教えられました。「師父は私たちのそばにいてくださり、あなたが師父にお願いしようとしまいと、常に見守り、守ってくださっています。でも、師父にお願いすれば、師父はあなたを導いてくれます。ただ、それに気づかないことや、信じないことが問題なのです」と。
その時、頭の中で「これらの堕落した要素を清めなさい」という声が響きました。そして、一気に気力が湧き、私は再び床に座り、発正念を始めました。最初の5分間で自分を清め、次の5分間で立掌し、最後の5分間で蓮花手印を行い、何度も繰り返しました。
深夜0時を過ぎた頃、同修が帰ってきました。「順調だった?」と尋ねると、彼は「最初は全然ダメで、ネットに繋がらないし、後ろに人が行ったり来たりして邪魔された。でも、その後は順調で、たくさんダウンロードできた」というので、私は「本当によかった!」と言いました。そして、自分がさっき経験したことを同修に話しました。同修は非常に純粋な心で、すぐに師父の法像の前で跪き、師父が厳しい環境の中で自分たちを守り、無事、任務を果たせたことに感謝しました。
私たちが向上できるのは、いつも師父のご加護と慈悲深いお導きのおかげです!
「あなたがどうしようもない状態に陥り、消極的になり、何をやっても元気がないようにしています。このもののせいで、あなたはやる気が湧いてこないのです。皆さんに教えますが、細微で良くない多くの生命がほこりのようにあなたを覆っており、人間の考えを覆っていますが、それは何者でもなく、正念を発すればこれらの卑しいものを消滅することができます。多くの人は正念を発するとき、いい加減にしています。体にあるこれらのものをきれいにしなければ、あなたの修煉が影響されます。しかし、これらのものは一念で消滅されてしまいます」(『各地での説法十三』「二〇一四年サンフランシスコ法会での説法」)