【明慧日本2025年1月12日】明慧ネットが報道した2024年の統計によると、新たに164人の法輪功学習者(以下、学習者)が迫害により死亡したことが判明した。
164人の死亡者のうち、女性学習者は105人、男性学習者は59人であり、最年少者は40歳、最年長者は91歳であった。これらの学習者のうち少なくとも149人は中共により不当な判決を受け、労働教養所や洗脳班で拘禁、または精神病院に不当に収監され、迫害を受けていた。さらに、17人の学習者は中国共産党(以下、中共)の留置場や刑務所で直接的な迫害により死亡した。
また、当統計の164人の死亡した学習者のうち、103人は2024年中に死亡し、残りは2024年よりも以前に死亡していたことが判明した。具体的には、2023年に33人、2022年に5人、2021年に6人、2020年に3人が亡くなり、それ以外の年に14人が亡くなった。
遼寧省朝陽市の学習者・劉殿元さんは、78歳のとき不当に懲役11年の判決を受け、8年間拘禁され、2024年の旧正月に瀋陽第一刑務所で迫害により死亡した。享年86歳であった。明慧ネットの知るところによれば、劉さんは迫害により以前からすでに体が不自由になっており、1年ものあいだ自力で身の回りのことができない状態だったが、瀋陽第一刑務所は劉さんを治療のために外出させることをせず、ついには迫害により死に至らしめた。
2024年、山東省冠県では、迫害により両目の視力を失った学習者・郭書群さんが冠県裁判所により懲役3年6カ月の刑務所外執行(訳注:法定の特別の事情により、刑務所その他の本来の執行場所以外で拘禁する、一時的な代替執行方法)という不当な判決を受け、さらに1万元(約20万円)の罰金を強制的に徴収され、終日暴行を受け、夜に家に帰された。しかし、翌日の午前中、帰宅からわずか24時間も経たないうちに郭さんは無実の罪を着せられたまま死亡した。
黒竜江省ジャムス市の学習者・任長斌さんは、拘禁後わずか5日で迫害により死亡した。このように極めて短時間のうちに命を奪い去る「稲妻殺」死刑は、中共の残虐を浮き彫りにしている。
明慧ネット資料館が収集した資料によると、中共の江沢民グループによる法輪功に対する迫害が1999年7月20日に始まって以来、2024年12月31日までの25年間に、迫害により死亡したことが確認された学習者は、姓名などの個人情報が判明している者だけでも5167人に上る。
以下は、2024年に迫害により死亡した学習者の一部の写真である。
陳燕萍さん |
陳国華さん |
李長海さん |
劉殿元さん |
孫素雲さん |
佗文霞さん |
邢安梅さん |
張月芹さん |
麻蓮鳳さん |
厖有さん |
閆旭光さん |
呂春鈺さん |
黎淑珍さん |
趙惠芬さん |
任長斌さん |
姚静嬌さん |
2024年明慧ネットの報道による、中国各地で迫害により死亡した法輪功学習者の人数の統計 |
2024年明慧ネットの報道による中国で迫害により死亡した法輪功学習者の年齢分布 |
明慧ネットの統計によると、2024年には25の省、自治区、直轄市で法輪功学習者が迫害による死亡事件が発生したことが確認された。最も深刻な地域は遼寧省で25人、次いで黒竜江省19人、河北省18人、吉林省17人、山東省13人、北京市12人、湖南省10人、湖北省9人である。迫害により死亡した60歳以上の学習者は少なくとも142人である。
学習者16名については迫害が学習者本人だけでなくその家族にもおよび、学習者の迫害中にその家族も冤罪を負って死亡した。
北京市房山区の学習者・劉勝志さんと家族は、法輪功を修煉しているとの理由で、中共に長期間迫害されてきた。劉さんは、かつて中共の関係者にバネのついた鞭で全身を打たれ、スタンガンで性器に電気ショックを受け、その結果、排尿ができなくなり、長年正常に体内の水分を排泄できなくなり、体のむくみがどんどん深刻になり、2024年7月17日、冤罪を負ったまま70歳で亡くなった。
劉さんの2人の姉、劉鳳霞さん(72歳)と劉志霞さんもそれぞれ2020年と2024年に冤罪を負って死亡した。度重なる労働教養処分と心身への深刻な傷害の結果である。
学習者は「真・善・忍」の教えを実践しているというだけで、中共によるあらゆる拷問や精神的迫害を受ける。例えば、電気ショック、毒薬注射、不明薬物の強制摂取、睡眠はく奪、トラの椅子、鉄の檻に監禁、衣服を脱がして裸にして冷水をかける凍結刑、床に低位置で固定された手錠で両手を拘束して苦痛を伴う姿勢を長時間強いる刑、吊るし刑(壁などに固定した手かせ足かせのみで人を吊るす)、手錠での束縛、拘束衣による緊縛、頭部に黒い布で覆い、殴打、1日10時間以上の奴隷労働の強制、睡眠禁止、精神病院への監禁、不当に連行、嫌がらせ、家財没収、盗聴、監視、年金の支払い差し止めなどである。
天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)、迫害に関与した全ての者の個人情報は明慧ネットに記録されている。中共は、秘密裏に行っている悪事が他の人々には知られていないと思い込んでいるが、実際には、天は彼らの思考、そして一挙手一投足までもしっかりと見ているのである。
2024年に発生した迫害による死亡の主要な事例
一、中共の裁判所、留置場、刑務所による致死事例
事例1、視力を失った山東省冠県の郭書群さんは、判決を受けてわずか一日で命を落とされた
迫害により両目の視力を失った山東省聊城市冠県の学習者・郭書群さんを、警察は2024年11月27日に強制的に連行し、「形式的なものだから」として郭さんの身体検査を受診させることを目論み、拘禁しようとしたが未遂に終わった事件が発生した。しかし、冠県裁判所は懲役3年6カ月の判決を下し、刑務所外執行を決定し、さらに1万元の罰金を強制的に徴収した。郭さんは一日中暴行を受け、夜には家に戻されたが、翌日の午前中に冤罪を負ったまま命を落とした。享年71歳であった。
2024年12月11日、清水派出所の警察は再度郭さんの息子の家を訪れ、火葬証明書を出させてそれを写真撮影した。家族は「父の死にあなた方は直接関与したのだ」と強く抗議した。
郭さんと息子の郭金勇さんは、10年前に2人同時に冤罪で投獄され迫害を受けた。2014年3月18日、郭さん親子は冠県で警察により連行され、8カ月間拘禁されていた。
法廷では、弁護士が郭さん親子の無罪を主張した。郭金勇さんは法廷で次のように述べた。「私たちは無罪であり、法律に違反していません。私は自分が(大法を修煉し、衆生の救い済度のために)行ったことを誇りに思っています」
事例2、入獄僅5日 ジャムス市の任長斌さんが双鴨山刑務所で迫害されて死亡
黒竜江省ジャムス市の60歳の学習者・任長斌さんは、「真・善・忍」の信念を貫いたとして、2024年7月25日にジャムス市向陽区裁判所から懲役3年の不当判決を受けた。
任さんは9月23日に双鴨山刑務所において転向を集中的に迫られ、わずか5日後の9月28日に迫害によって命を落とした。家族が死因を尋ねると、刑務所の警官は明言を避けた。家族が遺体を確認するために葬儀場に到着して、「頭部に縫合傷があり、目の周りに青あざがあり、身体に複数のあざ、足にも傷があった」と言うと、警察は「任さんが頭部や体に傷を負ったのは、シャワー中に転倒したためだ」などと罪を隠蔽するために虚偽の説明をした。
任長斌さん |
同僚や近隣住民が任さんへの |
任さんは、ジャムス市工農ガラス工場の元職員で、退職後は市建興商業コンクリート会社で働いていた。「真・善・忍」の原則に従って良い人になろうとし、身心は大きく変化した。任さんはいつも人助けに熱心で、職場でも近隣でも最も信頼できる誠実な人物として知られていた。任さんが不当に拘禁された後、同僚や近隣住民は任さんを支援するために、署名したり指印を押した書面で、任さんの早期解放を求めて当局に嘆願した。
(続く)