チチハル市の楊傑さんが迫害されて死亡
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 【明慧日本2025年1月16日】黒竜江省チチハル市の法輪功学習者・楊傑さん(女性)は、2024年12月10日朝、死亡した。楊さんは生前、法輪功を学び続けたため、長期的に中共当局の警官から迫害を受けていた。

 楊さんはチチハル市車輌工場の元従業員で、子供の頃から体が弱く、病弱で、薬漬けだった。法輪功を学んでから、楊さんは心身ともに健康になったが、信念を堅持したため、何度も連行され、拘禁、拷問、罰金などの迫害を受けた。チチハル市国内安全保衛部門(法輪功迫害を実行する機関。以下、国保)の警官による長年の追跡のため、楊さんと姉は、放浪生活を余儀なくされた。何年間も家に帰れず、不安定な生活をし、アルバイトをして生計維持をしていた。4年前、チチハル市の国保の警官は、山東省の工場で働いていた楊さん姉妹を追跡した。楊さんが亡くなるまで、ずっと警官の監視下に置かれ、普通の日常生活でも尾行されていた。

 以下、楊さんが受けた迫害事実の一部である。

 2001年10月、楊さんは安順派出所の警官に連行された。警官らは何も言わずに、楊さんをひどく殴りながら「我々は専制機関だ」と言いはり、スコップで楊さんの腹を叩いた。楊さんはさらに「上大掛」(足が地面に着かないように吊るし上げる)という拷問を受け、手足はしびれ、腫れ上がり、何日も身の回りのことができなかった。その上、楊さんは24時間トイレに行くことも許されず、水も与えられなかった。夜中、楊さんが喉がとても渇いたとき、警官は口笛を吹きながら、水道の蛇口をひねり、水の流れる音を出した。また、警官は大声で笑いながら連行された法輪功学習者を殴打した。

拷問:上大掛

 2005年に、楊さんの夫が亡くなった。その翌日、楊さんが心身に苦痛を受けている時に、曙光派出所の所長は楊さんを連行し、2000元(約4万円)をゆすり取った。

 2011年12月2日午前8時ごろ、鉄鋒公安支局光栄路派出所の副所長・盛は、2人の警官と一緒に楊さんの家に押し入り、パソコンなどの所持品を押収し、楊さんの髪の毛をつかんで蹴ったり殴ったりした。楊さんはその場で意識を失い、痙攣を起こし、救急車で車輌工場の病院に運ばれ、救急措置を受けた。この間、楊さんと同居していた姉・楊敏さん、楊さんの住所を訪ねた法輪功学習者・劉守栄さん(以下、学習者)会淑娟さん、王愛華さんも次々と連行された。また、警官は学習者たちの家を家宅捜索し、多くの私財を押収した。同日、学習者たちはチチハル第二留置場に送られた。楊さんは迫害で健康状態が悪化し、いわゆる「保釈」で解放されたが、家族は現金4000元(約9万円)を払わされた。

 2024年12月9日午前4時頃、楊さんは目を覚まして起きたとき、倒れて昏睡状態に陥り、10日午前1時頃、苦痛の中で息を引き取ったという。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/23/486561.html
 
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