【明慧日本2025年1月17日】江西省南昌市在住の法輪功学習者・王鳳英さん(83歳女性)は、法輪功を実践しているため、最近、西湖区裁判所により不当な裁判にかけられている。この記事の執筆時点では裁判、判決の詳細は明らかではない。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。
事件の詳細
2023年6月14日午後4時頃、王さんと洪桂芳さん(当時62歳)は、法輪功迫害の事実について人々に話していると、近くの新築工事に携わる数人の営業マンがそれを聞いてしまった。彼らは2人の女性を取り囲み、そのうちの一人である若い男性が王さんの襟首を強く掴んだため、王さんは息ができない状態だった。傍観者は営業マンたちを非難したが、若い男性はそれでも警察に通報した。警官らは2人の女性の手荷物を押収した。警察車両は、王さんと洪さんを南昌市管轄の南昌県新城派出所に連行した。2人は夜通し尋問を受けた。
翌朝、身体検査のため蓮塘鎮病院に連行された。王さんの収縮期血圧は200mmHgを超えていたため、午後には釈放された。警察は王さんの自宅を家宅捜査し、法輪功の主要な書籍『轉法輪』を1冊押収し、ドアに飾ってあった装飾的な連句を剥ぎ取った。
洪さんは瓜山拘置所で15日間拘留された後、2023年6月30日に保釈された。
2024年12月初旬、身元不明の3人が王さんの家を訪れ、南昌市西湖区検察庁の検察官・宋宏洋が王さんを起訴したと告げた。彼らは王さんを再び拘留して裁判にかけようとしたが、王さんは不当連行することを拒否したため、彼らは立ち去った。
王さんはその後、西湖区裁判所から起訴状の写しを受け取った。王さんは何度も宋検察官と面会しようとしたが、面会はできなかった。そこで王さんは宋に、起訴を取り下げるよう要請した。王さんは、中国には法輪功を犯罪とみなす法律もカルトとみなす法律もない、起訴状には、王さんがどの法律に違反し、誰にどのような危害を加えたのか明記されていないとも主張した。
宋検察官は、すぐに王さんとの面会を予定した。宋は王さんに、起訴を命じたのは南昌県国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)の楊であるため、楊に連絡するよう指示した。王さんは、起訴状に署名したのは宋であるため、自分を起訴する責任は依然として宋にあると述べ、事件を楊に戻すよう強く求めた。
数日後、ある女性が王さんに電話をかけ、自分は裁判所が任命した弁護士だと言った。王さんはその女性を雇うことは断ったが、それでも女性弁護士の事務所に行き、起訴の法的根拠がないことを伝えた。
西湖区裁判所の裁判官・劉玉芳は王さんの娘に電話をかけ、裁判の日程が木曜日(正確な日付は不明)に決まったと伝えた。翌日、司法局とコミュニティの3人が王さんの自宅に現れ、その場で劉裁判官に電話をかけたが、依然として、王さんに決まった日に裁判を受けなければならないと言った。3人は、王さんが以前、宋検察官に提出していた起訴取り下げの要請書の写真を撮った。
2024年12月中旬、王さんは西湖区検察庁の検察長と控訴部に2通の手紙を届けた。受付係は2通の手紙を開封し、内容は同一だと言ったが、検察長宛ての手紙だけを受け取った。
王さんはまた、西湖区裁判所に3つの文書を提出した。1つ目は公開審理を求めるもの。2つ目は宋検察官が事件を裁判所に送る前に起訴状を王さんに通知しなかったため、裁判日の延期を求めるもの。3つ目は、そもそも王さんを起訴する法的根拠がないのに裁判日を設定したため、劉裁判官が裁判を辞退するよう求めるもの。まだ王さんは、起訴状を取り下げるという要求に対する回答を待っている。
王さんが要請書を提出してから数時間後、劉裁判官は王さんに電話をかけ、「来週の木曜日」(正確な日付は不明)に話し合いたいと言った。しかし、それから間もなく、裁判所の職員から別な電話を受けた。それは「来週の木曜日」に裁判を開廷するとの知らせだった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)