【明慧日本2025年1月22日】(中国=明慧記者)明慧ネットの報道によると、2024年には少なくとも5,691人の法輪功学習者(以下、学習者)が連行され、嫌がらせを受け、164人が迫害で死亡し、764人が中国共産党(以下、中共)により不当な判決を宣告された(うち、2024年は541人、2023年は186人、2022年は20人、2021年は9人、2020年は6人、その他の年は2人)。また、376人が懲役3年以上の重刑を言い渡され、その中で8人の学習者は10年から13年の不当な判決を受けた。吉林省長春市農安县の蘇秀福さんは懲役13年の不当な判決を宣告され、徐亞芬さんと尹桂英さんは懲役12年の不当な判決を宣告された。広東省興寧市の李卓忠さんと廖苑群さん夫妻は懲役10年の不当な判決を宣告され、15万元の罰金を科された。貴州省貴陽市の94歳の饒継鈺さんは懲役2年6カ月の不当な判決を宣告され、1万元の罰金を科された。
不当判決は中国の29の省、自治区、直轄市に分布している。迫害のひどい地域は、順に、山東省122人、遼寧省105人、吉林省84人、黒竜江省60人、河北省55人、湖北省52人、四川省41人、北京市29人、広東省27人であった。272人の学習者が中共の法曹部門に不当な判決を宣告された際に、325万500元の罰金を科され、7人の学習者が警官により24万6700元を不当に押収され、合計金額は349万7200元に上った。
2024年に判明した、不当判決を宣告された学習者764人の地域別人数 |
2024年に判明した、不当判決を宣告された764人の刑期における人数分布 |
注:1~2年(1年あるいは1年以上、2年未満、その他は類推)。また、不当な判決は数カ月または数年前に発生した可能性があり、この情報は2024年に明慧ネットで発表し報道されたもの。
一、「真・善・忍」を実践する764人が不当な判決を受ける
明慧ネットの統計によると、2024年、764人の学習者が「真・善・忍」を実践したとして、不当な判決を受けた。
10年以上の重刑を言い渡された実例
1、広東省興寧市の李卓忠さん夫婦は懲役10年の不当な判決を宣告され、罰金15万元
広東省梅州市にある興寧市の学習者・李卓忠さん(50代)、廖苑群さん、廖娟娜さん、謝育軍さんの4人は2024年4月、興寧市の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関。以下、国保)、公安局の警官により不当に家宅捜索され、連行された。2024年10月18日の裁判が中断された後、2024年11月12日に梅州市梅県区裁判所で裁判が再び開かれた。法廷で学習者と弁護人は、無罪での釈放を要求した。
梅県区裁判所は2024年12月20日、李卓忠さんと妻の廖苑群さんに懲役10年と15万元の罰金、謝育軍さんと廖娟娜さんに懲役5年と7万元の罰金を宣告した。
李卓忠さんはかつて興寧市の中学校教師で、廖苑群さんは幼稚園の先生であった。夫婦は法輪功を学んでいるとして、中共から何度も迫害を受けた。これまでに2人はそれぞれの労働教養を2回と1回拘禁され、李卓忠さんは残酷な拷問を受けた。
2024年4月19日の午前8時過ぎ、興宁市公安局国保の副隊長・幸政権、および合水派出所の所長ら7、8人が李卓忠さんの自宅ドアをこじ開け、3時間にわたって家宅捜索を行った。その際、警官らは20万元に相当する家財を押収した。李卓忠さんと廖苑群さんは、興宁市公安局に連行された。
2、吉林省農安県の蘇秀福さん、徐亞芬さんと尹桂英さんに重刑を宣告
吉林省長春市農安県の学習者・蘇秀福さん(59歳男性)、徐亜芬さん、尹桂英さん(70代女性)の3人は、2022年8月に警官に連行されて以来、外部との連絡が取れなくなっていた。最近、3人の学習者が徳恵市裁判所で重刑を言い渡されたことが判明した。蘇秀福さんは懲役13年、徐亜芬さんと尹桂英さんは、それぞれ懲役12年を宣告された。徐亜芬さんと尹桂英さんは8月14日に吉林省女子刑務所に移送された。
蘇秀福さんは、かつて農安県合隆鎮供電所の正職員だったが、真・善・忍の信念を堅持したとして、中共の関係者による繰り返し嫌がらせ、連行、拘禁などの迫害を受け、職場からも解雇された。農安県合隆鎮在住の徐亜芬さんは、同じく真・善・忍の信念を貫いたとして、何度も連行され、拘禁された。
2022年8月24日昼頃、長春市農安県合隆鎮の鑫海明珠住宅地で、3人の学習者は長春市公安局、農安県公安局および合隆派出所の警官らにより連行され、長春市第二留置場に拘禁された。情報筋によると、警官らは学習者3人を半年以上尾行していたという。
情報によると、合隆派出所の警官がこの連行事件の発端となり、長春市公安局や農安県公安局が上層機関として関与し、徳恵市検察庁および裁判所と共謀して、この事件をいわゆる「重要案件」として処理した。そして、最終的に3人の学習者に重刑を下したが、現在まで、家族は未だに判決書を受け取っていない。
3、遼寧省鉄嶺市の胡鳳君さんに懲役11年を宣告
2024年1月22日の大陸総合ニュースによると、遼寧省鉄嶺市昌図県の学習者・胡鳳君さん(女性)は、インターネット快手(主に仏教関連の内容)を拡散したとして、2023年12月29日に懲役11年の実刑判決を言い渡された。現在、胡さんは控訴しているという。
4、吉林省 楡樹市の焦伝富さんに懲役10年の不当判決
吉林省長春市楡樹市の学習者・焦伝富さん(60歳男性)は、2023年2月19日、長春市公安局二道支局国保の警官により連行された。2024年5月中旬に判明したところによると、焦さんは不当に懲役10年の判決を宣告され、すでに吉林省公主嶺刑務所に拘禁されているという。
焦さんは楡樹市青山郷楊木村に在住。以前にも、中共の関係者により数回連行され、2回も不法に労働教養を受け、拘置所、洗脳班、労働教養所で拘禁されたことがある。
5、山西省の康淑梅さんに懲役10年の不当判決
山西省太原市の学習者・康淑梅さん(62)と張嘏さん(張古)の親子が警官に不当に連行されてから2年が経った。太原市万柏林区裁判所は康淑梅さんに懲役10年、息子の張嘏さんに懲役3年6カ月の実刑判決を下したことが、2024年11月下旬にわかった。2人はすでに控訴した。現在、康淑梅さんは山西省女子刑務所に拘禁され、張嘏さんは山西省晋中刑務所に拘禁されている。
康淑梅さんは法輪功の「真・善・忍」の信念を守り続けたとして、20数年以来、中共から繰り返し迫害を受けている。2002年10月、康淑梅さんは河西区の警官に連行され、地元の裁判所から懲役8年の実刑判決を言い渡され、山西省女子刑務所に拘禁された。
2022年10月31日、康淑梅さんと息子の張嘏さんが外出中に警官により不当に連行された。母子が借りていた家を捜索され、自家用車、パソコン、プリンターなどの私有物を押収され、借家の鍵を奪われた。康淑梅さんは山西省古交市第四留置場、張嘏さんは山西省太原市迎沢区第三留置場に拘禁された。留置場側は家族が面会したり、服などを送ったりすることを許可しなかった。
万柏林区裁判所は2023年11月3日、母子に対する裁判を行い、その後、康淑梅さんに懲役10年、張嘏さんに懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡した。
二、中国各地における不当判決の一部の実例
1、法輪功の勉強会に参加した曾秀瓊さんら6人が不当判決
2024年11月中旬の情報によると、2カ月前に不当な裁判を受けた広東省梅州市梅県の女性学習者6人が不当な判決を言い渡されたことが判明した。
曾秀瓊さん(59)は懲役5年6月と罰金9万元。
謝国芬さん(62)は懲役4年6月と罰金7万元。
李利珍さん(64)は懲役4年と罰金6万元。
張桃鳳さん(47)は懲役2年と罰金3万元。
劉梅芬さん(43)と黄淑珍さん(75)はそれぞれ懲役1年、執行猶予1年6カ月と罰金1万5000元を言い渡された。
2024年4月17日午後2時頃、梅県国保と程江鎮派出所の警官らが、現地の学習者・曾秀瓊さんの自宅に押し入り、曽秀瓊さんを含む計7人を連行した。警官はまた、曾秀瓊さんの自宅から法輪功の書籍、法輪功創始者の写真などの私有物を押収し、謝国芬さんの自宅から数千元の真相紙幣(法輪功迫害の内容が印刷してある紙幣)を押収した。これらの学習者は、法輪功の主要な著作である『轉法輪』を一緒に読んでいる最中、警官らにより連行された。
2024年9月29日、曾秀瓊さん、謝国芬さん、張桃鳳さん、劉梅芬さん、李利珍さん、黄淑珍さん6人の学習者は、梅県裁判所で不当な裁判を受けた。
2、湖南省衡陽市祁東县の学習者5人にそれぞれ懲役1~8年の不当判決
湖南省衡陽市祁東県の学習者・匡宗堯さん、邱新乃さん、唐炳生さん(68歳)、張新発さん(73歳)、張柏林さん(71歳)は2023年3月、不当に連行された。最近、5人が有罪判決を宣告され、網嶺刑務所に拘禁されたことがわかった。
匡宗堯さんは懲役8年の不当な判決を言い渡され、3万元の罰金を科された。邱新乃さんは懲役7年4カ月を言い渡され、2万元の罰金を科された。唐炳生さんは懲役7年2カ月と罰金1万元を言い渡された。張新発さんは懲役3年と罰金1万元を言い渡され、張柏林さんは懲役1年と5千元の罰金を科された。
警官は家宅捜索を行った際、唐炳生さんの自宅からパソコン、プリンターなどの私有物を押収し、匡宗堯さんの自宅から大量の資料と現金10万元を押収した。また、邱新乃さんの自宅からパソコン、プリンター、および8万元の現金を押収した。
3、山東省莱州市裁判所 林洪傑さん7人に不当判決
山東省莱州市裁判所は5月20日、学習者・林洪傑さんらに対する判決通知を弁護士に渡した。通知によると、林洪傑さんは懲役8年と罰金4万元、謝慶財さんは懲役5年と罰金2万元、方瑞芹さん、高日軍さんと滕琴華さん3人はそれぞれ懲役3年と罰金1万元、馮国萍さんは懲役3年、執行猶予4年、罰金1万元、潘召華さんは懲役1年6カ月、罰金5000元を言い渡された。
4、吉林省遼源市の谷久梅さん、梁桂娟さん、張淑芬さんに懲役7年の不当判決
吉林省遼源市の学習者・谷久梅さん、梁桂娟さん、張淑芬さんは2023年10月17日、遼源市泰安公安支局の警官により連行された。2024年3月26日、遼源市龍山区裁判所は3人に対して不当な裁判を行った。そして、2024年4月16日、谷久梅さんと梁桂娟さんは懲役7年の実刑判決を宣告され、張淑芬さんは懲役3年の実刑判決を宣告された。
5、かつて7年6カ月不当拘禁された郝京明さん 再び7年以上の実刑
元重慶少佐で学習者の郝京明さん(58)は、懲役7年6カ月の不当な判決を言い渡されたことがある。2023年7月3日、郝さんは故郷の山東省青島平度市で再び警官により連行され、平度市留置場に拘禁された。情報筋によると、郝さんは懲役7年8カ月と3万元の罰金を言い渡された。平度市の学習者の趙有功さんは懲役3年6カ月と2000元の罰金を言い渡された。現在、郝さんは控訴している。
郝さんは元重慶市白市驛鎮の空軍気象台の責任者の1人で、正営副団級の少佐だった。内向的で控えめな性格で、法輪功を学んで真・善・忍に基づいてより良い人間になることを目指していたが、そのために中共の610弁公室の関係者らに何度も迫害された。2011年3月、郝さんは重庆市の九竜坡区で法輪功迫害の実態を人々に伝えていた際に連行され、沙坪壩白鶴嶺留置所に拘束された。2012年には懲役7年6カ月の実刑判決を言い渡され、永川刑務所に拘禁された。
6、姜永芹さんは吉林省公安庁の特殊訓練室で拷問され、懲役5年を言い渡される
姜永芹さん(55)は浙江理工大学の元教師で、吉林市出身。2022年6月12日、姜さんは吉林市龍潭支局新安派出所の警官により連行された。同年7月7日または8日、姜さんは秘密の場所に拘束され、吉林省公安庁の特殊訓練室の関係者により拷問を加えられ、自白を強いられた。実施者は4人で、うちの2人は吉林省公安庁の特殊訓練室の拷問「専門家」と、その助手で、残りの2人は吉林市国保の警官であった。拷問「専門家」は拷問「道具箱」を持っていた。
姜永芹さん |
彼らは姜さんに手錠をかけ、姜さんの鼻の穴にからしオイルを吹きかけ、火のついたタバコを詰め、鼻腔に詰めたタバコは半分に折れて鼻腔に残ってしまい、それが姜さんの喉から吐き出され、非常に苦痛であった。「拷問専門家」はまた性的暴行を行い、胸を刺激するマッサージ器のようなものを使用し、姜さんのズボンを強制的に脱がせようとした。姜さんが生理中であることが分かったにもかかわらず、「専門家」は拷問を続けるように指示した。
拷問は2時間近く続き、姜さんは肉体的にも精神的にも大きな傷を負った。拷問現場にいた「専門家」は、「それでも屈しないなら、道具箱を残して、毎日、姜永芹に一通り拷問してやればいい」と言ったという。
2023年6月14日、姜さんは吉林市昌邑区裁判所で不当な裁判を受けた。裁判はわずか20分で終了し、家族には通知されず、弁護士も出廷を拒否された。2024年1月24日、姜さんは懲役5年を宣告され、吉林省女子刑務所に拘禁された。
7、ハルビン市の杜秀艶さん 懲役9年の不当判決を受ける
黒竜江省ハルビン市の学習者・杜秀艶さん(59)は2024年4月1日、ハルビン市阿城区国保の隊長らにより自宅から連行され、プリンターとパソコンを押収された。2024年6月中旬、阿城区裁判所に懲役9年の実刑判決を言い渡され、現在黒竜江省女子刑務所に拘禁されている。
8、天津市の斉志銀さんに懲役9年の重刑
天津市の学習者・斉志銀さん(62歳男性)は2024年2月4日、北京の娘の家から警官に連行され、天津市武清区留置場に拘禁された。現在、斉さんは2024年7月に地元の裁判所から懲役9年の判決を言い渡されたことがわかった。
天津市武清区上馬台鎮に在住の斉さんは、法輪功を学び、真・善・忍に従い、より良い人間になるよう努力し、心身ともに健康になった。2017年12月28日、天津市公安局は各地区の大勢の警官を出動させ、天津市全域で37人の学習者を連行した。その時、斉さんも連行され、家宅捜索を受けた。
斉さんは武清区留置場に8カ月間拘禁された後、断食して迫害に抗議した。40日後に命の危険に晒されたため「保釈」という形で解放された。その後、天津裁判所は留置場に行くよう召喚状を出したため、斉さんは家を離れ、放浪生活を余儀なくされた。
5年以上にわたって居場所を転々と変わった後、2024年2月4日、斉さんは北京の娘の家から警官に連行された。
9、河北省の李文月さんに懲役8年の不当判決
河北省覇州市在住の李文月さん(58)は、インターネットで法輪功迫害の事実を拡散したとして、2023年5月前後に廊坊市公安局の警官らに連行された。最近、李さんが霸州市裁判所から懲役8年の実刑判決を言い渡され、現在は石家荘女子刑務所に拘禁されていることがわかった。
三、中共による年配学習者への迫害
明慧ネットの報道によると、2024年には60歳以上の高齢学習者283人が不当な判決を宣告されたことが分かった。その内訳は、90歳以上が1人、80~90歳が28人、70~80歳が139人、60~70歳が115人である。貴州省貴陽市の高齢の学習者・饒継鈺さん(94歳女性)は法輪功を学び続け、迫害の実態を人々に伝えたとして南明区裁判所に懲役2年6カ月と1万元の罰金を言い渡された。
2024年、不当な判決を宣告された高齢学習者の年齢層における人数統計 |
迫害の実例
1、二審で于桂春さん、李詠梅さん、張玉錦さんへの不当判決を維持
2024年6月7日の大陸総合ニュースによると、瀋陽市の学習者・于桂春さん(72)、李詠梅さん(79)、張玉錦さん(79)に対する二審の判決が下された。判決裁定書によると、原判決を維持したという。于桂春さんは懲役8年、罰金5万元、李詠梅さんは懲役5年、罰金3万元、張玉錦さんは懲役4年、罰金2万5000元を言い渡された。現在、3人は瀋陽市第一留置場に拘禁されている。
2、貴州省貴陽市の呉興枝さんに不当判決
貴陽市の学習者・呉興枝さん(88)は2023年8月、雲岩区荷塘派出所の警官らに連行された。32日間拘禁された後、「保証人を立てて尋問を待つ」という条件付きで保釈されたが、
2024年10月下旬、呉さんは南明区裁判所から懲役1年の不当な判決を言い渡された。
3、黒竜江省の趙雲古さんに懲役3年6カ月の実刑判決
黒竜江省ハルビン市賓県に住む86歳の学習者・趙雲古さんは、依蘭県裁判所により不当に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡され、さらに3万元の罰金を科された。趙さんは控訴したが、原判決を維持された。
4、陝西省の86歳の王宋霞さん 冤罪で不当監禁
陝西省宝鶏市に住む学習者・王宋霞さん(86)は2022年5月8日、同市姜譚路派出所の警察により連行され、翌日「裁判待ち」で一時解放となり家に帰された。2024年7月初旬、王さんが現地の裁判所により不当に1年6カ月の刑を言い渡され、罰金5000元を科され、6月にすでに陝西省女子刑務所に拘禁されていることが判明した。
王さんは、1998年に法輪功の修煉を始め、真・善・忍の理念に従い、自分自身を律してより良い人になるように実行し、しばらくして多くの病気が自然に治り、心が喜びで満たされ、法輪功に対して感謝の気持ちでいっぱいになった。
5、遼寧省瀋陽市の趙鴻芝さん 刑務所に不当拘禁される
趙鴻芝さん(84)は、2024年1月6日に法輪功の資料を配布するために外出した。しかし夜10時に、仕事から帰宅した趙さんの息子は母親の姿を見なかった。息子があちこちを尋ね、母親が和平区南湖派出所に不当に拘束されていることを知ったのは月曜日の朝だった。息子が母親と面会を求めたところ、「面会できない」と言われた。 1月10日夜、検察庁は趙さんの息子に電話をかけ、「趙鴻芝は2021年に懲役4年の判決を受けたが、新型コロナ感染症が拡大中のため刑務所に送らなかった。今すぐ執行し、造化刑務所に送った」と告げた。
6、北京の張秀芬さんに再び不当判決
北京市の学習者・張秀芬さん(73歳女性)は最近、豊台区裁判所に懲役6年の実刑判決を言い渡された。張さんは控訴する方針である。
1999年、中共による法輪功への迫害が始まって以来、張さんは人々に迫害の実態を伝え続けたとして、今まで3回、計6年間の労働教養を強いられた。3回目の労働教養で暴行により片目の視力を失った。そして2016年10月初旬に再び連行され、後に懲役4年6カ月の不当判決を宣告された。2024年にまた懲役6年の実刑判決を言い渡された。
7、不当判決を受けた瀋陽市の関成林さん 二審で原判決が維持
瀋陽市法庫県の学習者・関成林さん(70)は、携帯アプリ「快手」を通じて法輪功迫害の実態を伝える動画を転送したとして、2024年8月22日には新民市の裁判所から懲役7年6カ月の実刑判決を宣告され、2万元の罰金を科された。
関成林さん |
関さんは2024年9月中旬、瀋陽市高等裁判所に控訴したが、10月28日、二審裁判所は原判決を維持する不当な判決を下した。
家族が通知を受けていない状況で、関さんは沈陽市第二刑務所に移送された。家族は関さんのために引き続き訴訟を行っている。
四、中共政法委と610弁公室は公安、検察、裁判所を操り、学習者を殺害
迫害の実例
1、迫害され両目を失明した郭書群さん 不当判決を宣告された当日死亡
山東省聊城市冠県の学習者・郭書群さん(71)は、迫害により両目を失明した。2024年11月27日、警官らは「手続きを進めるため」と称して郭さんを連行した。その後、冠県裁判所は郭さんに懲役3年6カ月の判決を下し、刑務所外での執行とともに1万元の罰金を科した。一日中拷問を受けた郭書群さんは、夜になってようやく家に戻ったが、翌日の午前中に亡くなった。
郭書群さんと息子の郭金勇さんは10年前、同時に迫害を受けたことがある。2014年3月18日、郭書群さんと息子は冠県で警官に連行され、8カ月間拘禁された。
2、収監5日後 ジャムス市の任長斌さんは迫害で死亡
黒竜江省ジャムス市の学習者・任長斌さん(60)は2024年7月25日、市向陽区裁判所に懲役3年の不当な判決を言い渡された。任さんは9月23日、双鴨山刑務所の集中管理チームに拘禁され、わずか5日後の9月28日に致死された。家族が葬儀場に到着した時、任さんの頭部に縫合の跡があり、目の周りが青紫色に腫れ、体には多くの打撲痕があり、足にも傷があるのを目撃した。
任長斌さん |
同僚や隣人たちが書いた任さんを応援する署名と捺印 |
任さんは、ジャムス市工農ガラス工場の元従業員で、退職後、市の建興商業コンクリート会社に勤めていた。法輪功を学んでから、真・善・忍の教えに従って、心身が大きく変化した。よく人を助け、職場と隣人の心の中で、最も誠実で信頼できる優しい人であった。任さんが拘禁された後、同僚や隣人たちは、当局が一刻も早く任さんを解放し、早く家に帰してくれることを願い、彼を支持する署名と指紋押捺を行った。
3、吉林省長春市の田玉春さん 迫害され死亡
吉林省長春市の学習者・田玉春さん(75)は2024年4月18日、長春市二道区金銭堡派出所の警官により連行され、家宅捜索を受けた。そして、長春第一留置場で拘禁された。7月24日、田さんは迫害によって死亡した。田さんが亡くなった後、朝陽区裁判所の裁判官は、田さんに懲役3年の判決を下すと言った。
拘禁される前、田さんには高血圧と硝子体剥離が見つかり、ほとんど目が見えず、身の回りのことができない状態だった。しかし、金錢堡派出所の警官は、「留置場が引き取る限り、大丈夫だということだ! ネットで暴露されても気にしない」と言った。
4、貴陽市の周桂香さん 2カ月間拘禁され死亡、直接火葬された
貴州省貴陽市の学習者・周桂香さん(77)は2023年8月、孫娘と一緒にスーパーで買い物したところ、警官に連行され、貴陽市三江女子留置場に拘禁された。2024年10月23日に迫害により亡くなった。家族が通知を受けて駆けつけた際、周さんはすでに留置場によって火葬されていたことが分かった。
周さんは貴陽市雲岩区長沖路40号に住んでいた。法輪大法の「真・善・忍」の教えに従って善良な人を目指して生きていたが、長年にわたり地元の公安による嫌がらせや迫害を受け続けていた。
2024年夏頃、弁護士が留置場を訪れた際、周さんは非常に痩せており、三江病院で検査を受けた結果、肝臓と腸に腫瘍の兆候が見られることが判明した。しかし、留置場ではさらなる確定診断を行っておらず、健康回復に役に立つ煉功も禁止されていた。この状況を受けて、弁護士は「保釈」の意見書を作成し、留置場に提出した。
2024年10月23日、周さんは迫害により他界した。
- 2024年、5,692人の法輪功学習者が中共により連行、嫌がらせ、迫害を受けたことが判明(二)
- 吉林省公主嶺市の法輪功学習者 3人に不当判決
- 山東省煙台市の78歳の楊興栄さん 実刑判決を受ける
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その四)
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その三)
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その二)
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その一)
- 9年半の冤罪を被った広東省の謝育軍さん 再び5年の不当判決
- 3年前、懲役1年の判決を受けた王玉英さんが刑務所に送られる
- 武漢女子刑務所 秦秀娟さんと家族との面会を不許可