文/北京の大法弟子
【明慧日本2024年1月27日】私は今年で、すでに70歳を超えた修煉者です。大法の修煉を通じて、生活の中でどんなことに遭遇しても第一に考えるのは、基本的にまず他人のことで、善良さを相手に届け、その中で大法を実証し、法輪功迫害の真実(以下、真相)を伝え、人を救っています。
一、雨の中で人を助ける
今年の夏、私たちの地域は雨が多く、2回目の大雨の日には風速14~20メートルの強風を伴い、傘は全く役に立たず、しょっちゅう強風で反り返りました。その日、私は用事があって外出しており、車で帰ってきた時にちょうどこの大雨に遭いました。私は車から降りたものの、あまりの悪天候のためすぐに家に入るのをためらい、多くの人が駅の屋根の下で雨風を避けている様子を目撃しました。風雨がとても強いため、たとえ傘をさしていても、あるいは屋根の下に立っていても、体の大部分が濡れてしまいました。私は1人の女性が傘を持っていないことに気づきました。人混みで風が強く雨も激しいため、女性は右に左に避けながら、他の人の傘から落ちる雨水が自分にかからないようにしていました。
その時私は「私は大法弟子だ。どんなに大きな困難があっても、彼女を助けなければならない」と思いました。師父は私たちに「無私無我で、なおかつ他人を先に、自分をあとにする」(『精進要旨』「佛性に漏れなし」)ができるようにとおっしゃいました。私はすぐにその女性に私の傘の下に来るように声をかけました。私は女性に「お住まいはどちらですか?」と尋ねると、女性は「すぐそこの建物です」と答えました。私は「私の傘に入ってください、家まで送りします」と言いました。女性は「それはできません、あなたは私よりお年を召されています。こんな大雨の中、道も滑りますし、私がお願いするのは忍びないです」と言いました。私は「大丈夫です。ほら、この雨はしばらく止みそうもないし、傘を持っていないあなたは、どうやって帰るのですか? あなたはまだ車に乗るのですか?」と尋ねました。私は「車には乗りません。私の家はすぐ近くです」と答えると女性は「ありがとうございます」と言いました。そこで私達2人は、互いに体を支え合いながら前へ進みました。
私はできる限り傘を女性の方に傾けたので、私の体はほとんどびしょ濡れになり、頭だけが濡れずに済みました。空は時々稲妻が光り、少し寒いくらいの感覚を覚え、風は強く、人が息をするのも困難なほどでした。雨によってできた水たまりが場所によって深さが異なっており、私達はその中を歩いて女性の家の建物に着きました。その建物の入り口の前には6、7段の階段しかなく、スロープも手すりもなかったので、私は女性を建物の入り口まで送り届けて、やっと安心しました。女性は感謝して「お姉さん、ありがとうございます! 私は今日、本当に良い人に会いました」と何度も言いました。女性が心から感動しているのが分かりました。
私は「どういたしまして。私には信仰があり、法輪功を修煉しています。師父が私たちに良い人になるように教えてくださっているのです。あなたは必ず『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と覚えてください。決してテレビの宣伝を信じてはいけません。そこには真実は一つもありません」。女性は「お姉さん、よく分かりました。どうぞ、お気をつけてお帰りください!」と言いました。私は「大丈夫です。師父が守ってくださっていますから」と言いました。その後、互いに別れの挨拶をして、その場を離れました。
法輪大法が私に健康な身体と善良な心を授けてくださったことに感謝申し上げます。困難に遭遇した時に、まず他人のことを考えることができるようになったのも大法のおかげです。同時に、師父が周到に機会を按排してくださり、縁のあるこの女性に大法の真相を伝えることができたことにも感謝申し上げます。具体的な行動を通じて大法の素晴らしさを実証できたことを、師父に感謝申し上げます。
二、恐れる心を取り除き、大勢の人の前で真相を伝え人を救う
今年(訳注:2024年)の6月、私は足の手入れをしに行きました。その店の店主はいつも私の話を聞いてくれており、すでに三退していました。朝9時の開店と同時にすでに何人もの人が店の中で待っていました。私は2番目でした。私の後ろには90歳を超える高齢の女性がおり、女性の息子の妻が車椅子を押して来ていました。足の手入れはまず足湯から始まり、足湯だけでなくさらに1人当たり1時間ほどかかります。その女性の息子の妻は高齢の女性に「お母さん、私たちこのお姉さんの後ろに並んでいますから、先に少し散歩でもしてきましょうか」と言いました。私はすぐに「お義母さんを先にどうぞ、お姑さんはこんなにお年を召していらっしゃいます。私はまだ若いので、もう少し待っていても大丈夫です」と言いました。女性の息子の妻は感謝の意を表し、高齢の女性に「お母さん、このお姉さんが私たちを先にと言ってくださってるわ、早くお礼を言いましょう!」と言いました。私は「どういたしまして、お年寄りは長い時間座っているのも大変でしょうから」と言いました。私は彼女たちに真相を伝えたいと思い、まず話のきっかけを作っていたのですが、まだ真相を伝える前に、また3人の人が入ってきました。そのうちの1組は夫婦でした。
私はこれまでこんなに大勢の人を前にして真相を話したことがなかったので、内心は本当に落ち着かず、恐れる気持ちが湧いてきました。しかし、これは真相を伝える良い機会だと分かっていたので、心の中で「師父、私はどのように真相を伝えれば良いのでしょうか?」とお聞きしました。その時、女性の息子の妻が突然「うちの母は本当に良い人で、とても思いやりがあるんです。テレビで寄付の呼びかけがあると、毎回必ずそれなりの額を寄付しているんですよ」と言いました。私はすぐに「これは師父が私を助けてくださっているのだ」と分かりました。私は女性の息子の妻の話をきっかけにして「奥さん、今の時代、誰が党員を重要視しているでしょうか? 今は小さな役人でも大きな不正を行い、大きな役人は巨額の不正を行っています。その中に一般の人々は1人でもいるでしょうか? もし、一対一の寄付ならまだ考える余地があり、直接被災者に渡せるのなら良いのですが、今の寄付は全て不正な役人の手に渡ってしまっているのではありませんか。そうでしょう?」と言いました。
私が言い終えたばかりの時、ちょうど入ってきたばかりの女性が「今でもまだ脱党する人がいるんですね」と言いました。私はそれを聞いて、どうして皆このような敏感な話題ばかり話すのだろうかと思いました。私は「何を恐れることがあるだろうか、師父がおられ、法がある。これはまさに、私の恐れる心を取り除く機会だ」と意を決して思いました。私はその女性に向かって「私は脱党しました」と言いました。その女性は「あなたのお話を聞いていて、すぐに感じていました。直接申し上げられずにいたのですが、やはり私の予想通りでした」と言いました。私は「今、一般の人々の間で歌われている歌があります。『共産党は良い、共産党は良い、共産党の不正な役人は本当に多い、言うこととやることが違う、ひたすら金儲けのため』という歌です」と言いました。
その女性は「もう一度、おっしゃってください」と言われたので、私は再び女性に繰り返して説明しました。その場にいた人はみな笑い出し、雰囲気はとても和やかになり、皆が納得しているのが分かりました。私は女性の息子の妻に「お年寄りは歳を取ると耳が遠くなって聞き取りにくくなるし、自分では外に出かけることもできず、社会から隔離されています。ですから、あなた達がもっとお年寄りに社会の現状を話してあげてください。共産党はこんなにも腐敗しているので、お年寄りは積極的に寄付をするのはやめた方が良いでしょう」と言いました。私たちはしばらくの間話をし、高齢の女性の足の手入れが終わったので、女性の息子の妻は高齢の女性を連れて帰りました。
その後、店には店主以外に私と夫婦2人だけが残ったので、私たちは話を続けました。その女性が私に何歳かと尋ねたので、70代だと答えると、彼女は「お若いですね、本当にお若い、本当にお若い」と繰り返しました。女性の夫が「お姉さん、先ほど脱党されたとおっしゃいましたが、共産党から何か面倒を起こされませんでしたか?」と言いました。私は「あなた方ご夫婦はとても人相が良いですね。相は心より生ずると言います。あなた方のお顔には善が現れています。正直なところをお話ししますと、彼ら(中国共産党を指す)が脅かさないわけがありません。説得したり脅したり、親族にまで累が及ぶのです。しかし、私は法輪功を修煉しているので、師父が守ってくださっています」と言いました。また女性から「あなたは法輪功を修煉しているのですか? 私は以前修煉していたのですが、中南海事件を見て、これは政治に関与しているのではないかと思い、それでやめてしまったのです」と聞きました。
私は「奥さん、それは大勢で取り囲んで攻撃したのではありません。それは平和的な請願です。彼らはデモもしていませんし、シュプレヒコールも上げていません。みな静かにそこに座っていただけです。天津で数十人が逮捕されたからです。みな善良な人であるがゆえに逮捕されたのです。私たちは不当に逮捕された法輪功修煉者たちの無条件釈放を求めているのです。私たちは同じ師父から教えを受けており、同じ功法を修煉しています。天津の修煉者が逮捕されたのに、北京の修煉者が見て見ぬふりをして、正当なことを言わないで良いのでしょうか? どうしてそれが政治参与になるのでしょうか? 例えば、私達2人が実の姉妹で、互いをよく知っているとします。しかし、誰かがあなたを人殺しだと言ったとします。私はあなたが人を殺していないことを明らかに知っているのに、自分の身を守るために、私は関係ない、どうせ私が捕まったわけではない、と無視するのは良い人と言えるでしょうか? 人としてそんなことをして良いのでしょうか?」と言いました。
女性はすぐに「おっしゃる通りです。では、なぜ三退する必要があるのですか?」と言いました。私は「それは天が中共を滅ぼそうとしているからです! 共産党は成立以来、数え切れないほどの人々を殺しました。過去の様々な運動でどれだけの中国人が亡くなったのでしょうか? 遠い過去のことはさておき、例えば天安門事件を考えてみてください。私たちはみな北京生まれですが、彼らは発砲しなかったのでしょうか? どれだけの人が亡くなったのでしょうか? 戦車や装甲車まで投入されましたが、中国共産党(以下、中共)は1発も発砲しておらず、1人も死んでいないと強弁しています。さらに近年のコロナ禍について言えば、至る所で封鎖が行われ、一般の人々の家には一錠の解熱剤さえありませんでした。コロナでどれだけの人が亡くなったのでしょうか? その後、突然封鎖を解除し、放置したので、またどれだけの人が亡くなったのでしょうか? 毎日米国でどれだけの人が亡くなったかを報道していますが、自分たちのことは報道しません。最終的には、あまりにも多くの人が亡くなったため、火葬場が遺体の処理能力を超えてしまい、対応が追い付かなくなりました。人を殺せば償うのは天の道理です。普通の人が人を殺せば償わなければなりませんが、政権与党が人を殺せば、ただで済むのでしょうか? 天がそれを許すのでしょうか?」。
私たちは法輪功を修煉しており「真・善・忍」の基準に従って、良い人であろうとしています。それは宇宙の法則であり、殴られても殴り返さず、罵られても言い返さず、無私無我で、他人を先に自分を後にすることを実践しています。また、煉功は病気を治し、身体を健康にするという驚くべき効果があり、現在ではすでに100カ国以上に広まっており、国にとっても民にとっても百利あって一害もありません。しかし、江沢民一派の政治的ごろつき集団が1999年7月20日、法輪功修煉者への弾圧を開始し、さらには修煉者の臓器を生きたまま収奪するという行為にまで及び、現在も迫害は続いています。
今、天は中共を滅ぼそうとしています。かつて党に加入した人々は皆、右手を挙げて宣誓し、生涯をかけて党のために奮闘し、命を捧げると誓いました。これは恐ろしい誓いです! 私たち一般の人々はその宣誓を無効にし、かつて加入した党、共青団、少年先鋒隊の組織から脱退声明をすることで、初めて平安を保つことができるのです! 脱退しなければ中共の一部であり続け、天が中共を滅ぼす時、その副葬品となってしまいます。神佛は人の心を見ています。心の中で脱退するだけで良いのです。あなた方お2人に仮の名前をつけて脱退させましょう。
夫婦2人は理解し、2人とも脱退に同意しました。女性はしきりに「分かりました、分かりました、分かりました」と言いました。続いて女性は、心から私に感謝して「我が家は農家の一軒家なので、ぜひ遊びに来てください」と私に言いました。私は「はい、必ず行きます」と答えました。
私は絶えず学法を堅持し、大法弟子には重大な責任と使命があることを理解しました。法の中で修め出した善を用いて、世間の人々との距離を縮め、様々な人に話しかけ、会話をする中で正念を基本としました。師父が私に智慧を授けてくださったので、詳しく真相を伝える中で中共の悪を明らかにし、大法の素晴らしさをはっきりと伝えました。この夫婦は本当に救われました。今回、真相を伝える中で、私は恐れる心を修めて取り除き、人を救うこともできました。師父の見事な按排に感謝申し上げます。ありがとうございました!
合掌