遼寧省の張福珍さん、迫害により死
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 【明慧日本2025年1月27日】(遼寧省=明慧記者)遼寧省営口市の法輪功学習者(以下、学習者)・張福珍さんは2015年5月27日、法輪大法を修煉し、「真・善・忍」の教えに従って良い人間を目指していることを理由に、不当に懲役7年の実行判決を言い渡された。体調不良により収監は免れ、刑の執行は自宅で行われたが、その期間は2021年8月24日まで続いた。その間、張さんは中国共産党(以下、中共)の関係者から監視、嫌がらせ、脅迫を受け、心身共に深刻な苦痛をなめた。そして2023年末、張さんは迫害による健康被害が原因で亡くなった。

 張さんは1941年生まれ、遼寧省営口市西市区に住んでいた。法輪大法を修煉した後、健康を取り戻し、病気知らずの日々を送っていた。迫害を受ける前は健康そのもので、70歳を過ぎても顔色が良く、子どもたちの家事を手伝い、自転車に乗り、仕事も元気にこなしていた。

 不当な懲役7年と自由の制限

  2014年8月25日、法輪大法を修煉していることを理由に、張さんは営口市老辺区の警官により連行された。2015年1月22日、営口市老辺区裁判所は営口市拘置所内で、張さんを含む学習者に対して秘密裏に裁判にかけた。その後、2015年4月2日にも秘密裏に裁判を行った。 

 2015年5月27日、営口市老辺区裁判所は張さんに対し秘密裏に懲役7年の実刑判決を言い渡した。しかし、営口市の政法委員会、司法局、派出所の警官から絶え間ない嫌がらせを受けたため、張さんは血圧が異常に高くなるなど健康状態が悪化し、「刑務所外での服役」として自宅で監視下に置かれた。

 長期間にわたり自由を奪われたことで、70歳を超えた張さんの体調は悪化し、血圧が上昇し、歩行も不安定になった。張さんがまだ自力で歩けた頃、司法局の職員が頻繁に張さんの自宅を訪れ、彼女の体調を確認し、「体調が回復すれば刑務所に収監する」と脅迫した。 

 精神的なプレッシャーにより、張さんは2018年に腕を骨折し、歩行が困難となり、車椅子での生活を余儀なくされた。その後は子どもたちの介助が必要となり、健康だった彼女は完全に日常生活を子どもたちに依存する状態となった。

 退職金が減額され生活苦となる

   張さんは精神的な迫害だけでなく、経済的な迫害も受けた。刑務所外での服役の7年間、年金の増額が適用されず、減額された金額しか支給されなかった。本来3,000元(約6万3千円)受け取るはずの年金が1,900元(約4万円)しか支給されず、残りは当局に差し押さえられていた。このため、生活は非常に苦しかった。 

 心身への迫害と最期 

 2021年8月24日、張さんは7年間の「刑務所外での服役」を終えたが、その時点で彼女は意識が不明になり、寝たきりで手足が動かない状態だった。それにもかかわらず、2023年3月、中共の「第二十回党大会」に関連して、地元の派出所が張さんの自宅を訪れ、無理やり写真を撮るなどの嫌がらせを続けた。 

 中共による長年の迫害により、張さんは精神的にも、肉体的にも極度の苦しみを受け続け、2023年末に79歳で亡くなった。

 
翻訳原文(中国語):https://www.minghui.org/mh/articles/2024/12/21/486514.html
 
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