【明慧日本2025年1月29日】河北省易県(えき-けん)の法輪功学習者・鄭文超さん(以下、学習者)は、2020年9月、中共当局の迫害を避けるため、放浪生活を余儀なくされた。2021年頃、鄭さんは易県公安局の警官に連行されたが、その後、行方が分からなくなった。2024年3月、鄭さんはすでに迫害されて死亡したという情報が流れていたという。
この案件を知る警官によると、鄭さんは連行された後、懲役1年の判決を言い渡され、保定留置場に拘禁されたままであったが、迫害により、重病になったため、治療のため「保釈」された。鄭さんは2024年3月頃、2人の未成年の子供を残して、48歳でこの世を去ったという。
この案件に詳しい方は、鄭さんに対する迫害と死亡の詳細を暴露してほしい。
鄭さんなどの学習者に対する連行と不当判決
2020年5月19日午前10時ごろ、易県の城区派出所の当時の所長・靖明忠を含む警官が鄭さんの家に押し入り、午後2時ごろまで家宅捜索を行った。警官らは鄭さんを連行し「7日間拘留する」と言った。鄭さんが連行された後、警官は鄭さんの10代の子供に尋問して調書を作った。警官は子供に知っている学習者の名前を言うように強要した。子供は怖くて泣き続けた。鄭さんは留置場から帰宅した後、警官に何度も呼び出され、嫌がらせをされた。
当日の午後8時ごろ、易県の城区派出所はパトカー3台のほか、数人の特別警官を出動させ、易県廠東関村の学習者・甘月鳳さんの家に押し入り、家宅捜索し、甘さんを連行した。警官はまた、尋問をするため、甘さんの娘を探したが、娘は怖くて家に帰れなかった。連行された甘さんは保定留置場に拘禁された。
2020年6月2日午前、易県の城区派出所の所長・靖明忠など、10数人の警官は、学習者・胡沈佳さんの家に押し入り、家宅捜索をし、胡沈佳さんを派出所に連行し、尋問した。同年7月5日、靖明忠は胡沈佳さんを派出所に呼び、法輪功の資料の出所を聞き出そうとしたが、答えを得られなかったため、胡沈佳さんを保定留置場に勾留した。2日後、靖明忠は胡沈佳さんを再び易県に連れ戻し「この2日間、あなたの中学生の息子の面倒を見る人がいなかった」と脅して、胡沈佳さんに誰から資料をもらったのかを聞き続けた。胡沈佳さんは、姉・胡沈華から資料をもらったと言った。靖明忠は胡さんの姉・胡沈佳さんを住居監視下に置き、頻繁に嫌がらせをしていた。
靖明忠はまた、学習者・胡沈華さんを連行しようとし、何度も行き先を聞いた。 2019年5月31日、靖明忠などの警官に連行未遂された胡沈華さんは自宅を離れることを余儀なくされた。しかし、靖明忠は胡沈華さんの行方を追い続けた。
2020年8月7日、易県裴山鎮の学習者・高暁雄さんは、易県公安局の警官に貴州省遵義市で連行され、易県留置場に拘禁された。
情報筋によると、鄭さんと甘さんが連行された後、易県公安局はいわゆる「攻略」チームを結成し、さらに多くの学習者を連行し、案件を大きくし「団体犯罪」として上層部に報告することを目的としていた。警官は、鄭さんと甘さんが親戚であり、胡沈佳さんと胡沈華さんが姉妹なので「団体」になれないことがわかって、高暁雄さんを連行し「団体」ということを無理やりさせた。そして、鄭さん、甘さん、胡沈佳さん、高暁雄さんの4人は濡れ衣を着せられ、 タク州市検察院に送検された。
鄭さんと胡沈佳さんはずっと監視されていて、警官に繰り返し呼び出されて嫌がらせを受け、法輪功の資料の出所と部数を言うよう強要された。言わなければ実刑になると脅され、サインや拇印を繰り返し強要された。2020年9月、易県公安局は鄭さんたちの案件を検察院に渡した。2020年9月28日、タク州市検察院は鄭さんと胡沈佳さんを召喚して尋問し「団体団犯罪」を犯したとし、重い懲役刑を科すと言った。鄭さんと胡沈佳さんは迫害から免れるため、家を離れた。
2020年10月のはじめ、甘さんと高暁雄もタク州市検察院に送検された。
2020年11月27日、高暁雄はタク州市裁判所で裁判が行われた後、懲役2年、罰金1万元(約21万円)の判決を下された。その後、河北省女子刑務所に送られて拘禁された。
同日、甘さんもタク州市裁判所に裁判にかけられたが、詳しい情報は分からなかった。甘さんは2022年に帰宅した。
2023年8月上旬、放浪生活をしていた胡沈佳さんが石家荘市白佛地区の借家から淡固派出所の警官に連行され、保定市清苑区留置場に拘禁された。同年9月上旬頃に保釈され、居住監視下に置かれた。2024年9月上旬に保釈を解除された。
2021年4月、放浪生活をしていた鄭さんが易県公安局の警官に連行されたと分かったが、それ以来、消息は不明であった。2024年3月、懲役1年を言い渡された鄭さんは、2人の未成年の子供を残して亡くなったということが分かった。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)
- 武漢市の70代の李艶霞さんに、不当に懲役8年の判決
- 広東省汕尾市の朱惠鑾さんに懲役3年6カ月を宣告
- 2024年、5,692人の法輪功学習者が中共により連行、嫌がらせ、迫害を受けたことが判明(三)
- 再度不当に7年6カ月の判決を受けた冷順昌さん 刑務所に収監される
- 山東省煙台市の78歳の楊興栄さん 実刑判決を受ける
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その四)
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その三)
- 2024年 164人の法輪功学習者が中共の迫害によって死亡したことが判明(その一)
- 法輪功を修煉して心身の健康を得た青島市の楊美華さんが、不当に判決を受ける
- 武漢女子刑務所 秦秀娟さんと家族との面会を不許可