【明慧日本2025年2月4日】寧夏女子刑務所というこの暗黒の場では、長年にわたり、寧夏刑務所管理局、政法委員会(治安・司法などを統括する機関)、「610弁公室」(法輪功への迫害を専門とする中国共産党の組織)の管理下で、様々な卑劣な手段を用いて法輪功学習者(以下、学習者)を迫害してきた。殺人犯などの受刑者を唆し、学習者に思いつく限りの残虐な拷問を行っている。その手段は、想像を絶する。
近年、寧夏女子刑務所は、学習者への迫害をさらに秘密裏に行うようになった。2024年初頭、この刑務所は「厳管監区」を新たに設置した。その中の特殊な「個室」は、学習者を「転向」させる隠れた地獄と化している。
学習者への迫害手段
学習者を「二級厳格管理」に分類
新たに留置所に拘禁された受刑者は「観察級」に分類されるが、学習者は特に「二級厳格管理」に分類される。
4~5人の「包囲管理者」による監視
留置所に拘禁された学習者1人に4~5人の殺人犯や麻薬密売人などが「包囲管理者」(監視者)として割り当てられる。刑務所側はこれを「特殊相互監視」と称しているが、これらの監視者は人間性を失った凶悪な受刑者たちで、刑務所の警官は学習者を「転向」させることが自身の昇進や報奨に繋がるため、監視者を煽って学習者への虐待を行わせている。
「転向」させるための常套手段
学習者が「転向」を拒否すると、刑務所では連日、法輪功を誹謗中傷する内容を流したり、監房に侮辱的なスローガンを貼り付けたりする。学習者がこれを目にして真相を話そうとすると、監視者はガムテープで口を塞ぐ。学習者が異議を唱えると、罵倒や平手打ち、髪を引っ張る、殴る蹴るなどの暴力が日常的に加えられ、鼓膜が破れるまで殴られた学習者もいる。また、長時間にわたって立たせたり、誹謗中傷の内容を強制的に視聴させられ、座ることを禁じられる。また睡眠時間を極端に削減される、居眠りをすると暴力を振るわれる、などの嫌がらせが行われる。
ある監視者は学習者の身体をつねり上げ、長期間にわたり青あざだらけにしたり、鼻や口から血が流れるほど殴ったりした。このような暴力は証拠が残らないよう、監視カメラの死角で行われる。
また、監房の床に小さな赤い枠を描き、その中に収まるよう極小のプラスチック製の椅子を置き、学習者を長時間座らせる拷問も行われる。
生活用品の購入禁止
留置所は、受刑者が月に100元(約2100円)分の生活用品を購入できると規定しているが、学習者にはこれを許さない。トイレットペーパーや生理用品、洗剤、歯ブラシなど基本的な生活用品すら購入できず、月経中の学習者は、やむを得ず監視者に生理用品を借りることになるが、その際、酷い言葉で侮辱されることもある。
洗浄や食事、睡眠の制限
学習者は長期間にわたり洗顔や入浴、衣類の洗濯を禁じられ、十分な食事も与えられない。時には空腹でふらつき、骨と皮だけになるほど痩せ細る。一方で突然、大量に食べることを強要され、食べきれないと暴力を受けることもある。
通信・面会の剥奪
学習者は家族との通信や面会も禁じられている。食事、水分補給、トイレ、睡眠の際には毎回「報告」を強制され、報告を怠った場合や「転向」を拒否した場合には、さらに過酷な「個室」に送られる。
精神的な虐待
さらに狡猾な手口として、刑務所側は法輪功の創始者の写真を椅子やトイレ、靴底など見えない場所に貼り付け、これらを踏むよう学習者に強要する。拒否すると、さらなる嫌がらせや暴力が加えられる。
「厳管監区」と特殊「個室」の設置
2024年初頭、寧夏女子刑務所は「厳管監区」を新設した。表向きは規則違反者を収容する場所とされているが、実際には「転向」を拒否した学習者を厳重に管理し迫害するための施設である。学習者は頭に袋を被せられ、手錠をかけられたまま連行され、「包囲管理者」による監視が行われる。
学習者が収容される監房は、「個室」と呼ばれている。この部屋は長期間誰も使用しておらず、とても寒くベッドもない。「安全検査」という名目で、学習者に全裸になることを強要し、その後、厳管監区用の囚人服に着替えさせる。寒さが厳しい時期でも、綿入れや靴下が支給されることはない。
この「個室」には冬でも暖房がなく、畳もない。夜は冷たい床の上に薄い敷布団を敷いて寝ることを強いられる。「包囲管理者」も同じ床で寝るが、敷布団が少し厚い。夜間の就寝時、学習者は仰向けで寝る体勢しか許されず、手は布団の外、体の横に置くことが義務付けられている。寝返りを打つことも禁じられている。
就寝時には2人の「包囲管理者」が付き添い、さらに別の2人が監視役として配置される。監視役の「包囲管理者」は監視の名目で、学習者の頭のそばでわざと大きな足音を立てて歩き回ったり、学習者の頭の前に座って床を「ドンドン」と足で叩くことを繰り返す。この床はしっかり固定されていないため、大きな音が響き渡り、学習者は全く眠ることができない。学習者は寒さと空腹に苦しみ、精神的にも肉体的にも疲弊している。時間が経つにつれて、「包囲管理者」自身も動悸やめまい、むくみなどの症状が現れ、不満が高まると、その怒りを学習者にぶつけるようになる。
この特殊な「個室」には洗面用の水場がなく、あるのは便器だけだ。学習者は掃除を担当させられるが、雑巾や手を洗う際も便器の水を使わざるを得ない。食事は「個室専用食」と呼ばれるものが支給されるが、実態は水煮したご飯だけで、報告を怠ると食事も与えられない。
ある学習者は、報告を拒否したことでこの地獄のような「個室」に閉じ込められ、数日間食事を与えられず、寒さで震え続けた。10日以上経過した頃には骨と皮ばかりに痩せ細り、背中が曲がり、顔の面影も失われてしまった。知人ですら彼女だと気づかないほど変わり果てていた。
このような過酷な生存環境でも、学習者は「包囲管理者」に恨みを抱かない。ただ「包囲管理者」の運命に悲しみと哀れみを感じるのみだ。
近年、寧夏女子刑務所に80歳を超える高齢の学習者も拘禁されており、誰もが地獄を歩むような迫害を経験している。この記事で明らかにされた迫害は、氷山の一角に過ぎない。