【明慧日本2025年2月6日】甘粛省蘭州市の法輪功学習者・楊学貴さん(60)は、2024年12月28日、蘭州市城関区裁判所に不当に懲役6年の判決、罰金5000元を言い渡された。楊さんは現在、蘭州市第三留置場に拘禁されており、判決を不服として控訴した。
楊さんは2002年と2016年に法輪功を学び続けていただけで連行され、それぞれ懲役8年と懲役5年の判決を受け、刑務所に拘禁されていた。刑務所で様々な迫害を受けた楊さんは、九死に一生を得た。
20日余り法輪功を学んで奇病が治癒
1965年生まれの楊さんは、1982年、軍隊に入隊し、軍人となった。1985年、楊さんは通信兵として中国とベトナムの戦争の最前線である老山戦場に赴いた。暑くて雨の多い戦場の環境と猫の耳の穴(兵士が身をかくすために掘った1人用の穴)に長時間いたため、深刻な乾癬にかかった。病気のまま除隊した後、楊さんは蘭州市の第二人民病院の総務科の幹部になった。
1995年、楊さんはインフルエンザのような症状で全身に力が入らず、病院に行っても原因が分からず入院も効果がなく、奇妙な病気にかかった。その後、楊さんは夏でも木綿のズボンをはかなければならず、ほとんど歩けなくなり、仕事もできず、ベッドに横になるしかできなかった。漢方薬と西洋薬の併用で治療し、採血、血液交換などあらゆる治療を受けたが、効果はなかった。楊さんは人生に絶望して、母親も涙を流し、どうしていいかわからなかった。
1996年、近所の家で法輪功の師父の説法のビデオを上映していたとき、母親に「見に行きなさい」と言われたので、楊さんはしぶしぶ見に行った。翌日、母親がもう一度行くように促したが、3日目に楊さんは1人で行った。ビデオを観た後、法輪功が人々に善を教え、人生の本当の意味を教えていることを理解した楊さんは、法輪功の煉功動作を真似て、1人で煉功を始めた。二十数日後、楊さんは健康を取り戻し、仕事に行けるようになった。母親は、息子の命を救って下さった大法の師父に感謝している。
その後、楊さんは喫煙、飲酒、麻雀をやめ、妻との関係も良くなり、心身の状態も非常に良くなった。楊さんのことを見た人々は、法輪功は超常的なものだと言った。
法輪功を学び続けた楊さんは、2度も刑務所に拘禁された
1999年、中国共産党の江沢民グループが法輪功迫害を開始した。楊さんは様々な迫害を加えられた。
1、二度の判決を受けて拘禁され、九死に一生を得た
2001年9月4日、楊さんは甘粛省金昌市公安局の警官に連行された。2002年8月末、楊さんは警官に蘭州市七里河裁判所に連れて行かれ、蘭州市七里河区裁判所は楊さんに秘密裏に懲役8年の判決を下した。2005年12月5日、楊さんは臨夏刑務所から蘭州労働改造病院に移送された。2006年5月、楊さんはまた、蘭州刑務所に移された。その間、楊さんは拷問を受け、苦しめられ、九死に一生を得た。
2016年9月14日正午、楊さんは蘭州東崗立交橋付近で法輪功迫害の事実が書かれた横断幕を掲げていた時、蘭州城関国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官に連行された。同日夜、警官は楊さんを蘭州西果園留置場3隊に送り、拘禁した。2018年2月2日、楊さんは懲役5年の判決と罰金2000元を言い渡され、2018年6月12日午後4時50分、西果園留置場から蘭州刑務所に送られ、拘禁された。
2021年9月14日午前7時30分、楊さんは拘禁期間を終えて家に帰った。体は痩せ細り、思考も鈍く、母親の顔さえもわからなかった。母親は息子が危険な目に遭うことを恐れ、時々息子を見舞いに行っていた。一方、楊さんは法輪功を学び続け、健康を取り戻した。
2、三度目の判決を受け 控訴
2024年1月16日、楊さんは街頭で人々に法輪功の実態を伝えていた際通報された。3月4日、蘭州市公安局安寧分局の警官が楊さんの家の付近を見張ることにした。午後1時すぎ、楊さんは外出し、北濱河中路の小西湖橋の下の歩道で、警官に連行された後、家宅捜索された。3月5日、楊さんは刑事拘留され、3月15日、逮捕許可を出された。
蘭州市城関区検察庁は、楊さんに「邪教を利用して、法律の実施を妨害した」と濡れ衣を着せた。6月7日、検察庁は蘭州市城関区裁判所に楊さんに対する起訴状を提出した。8月23日、楊さんは裁判にかけられた。
法廷で、楊さんにも2人の弁護士にも証拠を問いただす機会を与えなかった。楊さんの証人の1人は正義感があり、裁判長の質問に対して、「私はこれらの物(楊さんの家から押収された法輪功に関する物)が誰のものか知りません」と答えた。裁判官は完全な証拠がないため閉廷した。裁判の結果を出さずに閉廷し、裁判官は、別の日に通知を待つようにと告げた。
この裁判後、家族と弁護士は、裁判所からの再審の通知を待っていた。その結果、12月28日、蘭州市城関区裁判所は楊さんに不当に懲役6年の判決と罰金5000元を言い渡した。
楊さんは現在蘭州市第三留置場に拘禁されている。楊さんと家族は判決を不服として現在控訴中である。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)